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十七話 高橋ノウンやってしまう。

「ふっ」


 シハイルさんはFランクではないような動きでゴブリンどもを蹴散らしていく。

後ろから見ているが動きはすでにCランクの動きをしているため、集団でゴブリンがきてもアタッカーの基本的な動きをして、対処できている。


「まずは一階層クリア」


 1階層が終わり、2階層に降りていると最中、マイナスリ・ドールはコメ欄を見ている、


『すげぇ』

『これはFランクではないですなぁー』

『すごい!…阿波岡さきす¥20000』


「さきす、ありがと」


  さきすがスパチャをしている、スタノの配信の時もしていたな…俺はしていない…俺もしないと…


『つよー!…高橋ノウン¥5000』

『本物だー!』

『仲良しだな』


「高橋も…ありがと…さて2階層も頑張っていく」


 ドールは調子がいいのか1階層より攻略スピードが上がっている。しかし…間違いない…魔王がこのダンジョンにいること気配がした、気配といってもSランク以上の魔物がいる気配だ。


「フロアボスの前まできたから休憩する」


 あっという間に2階層のフロアボスのところに辿り着く。


『頑張ってー!』

『なんか1階層より早く攻略してね?』

『確かに』


 俺からしても同期でスパチャしてくれたら、調子がより一層よくなったとしか考えられない。


「小竜か…」


 どうやら対策を考えているみたいだ、小竜にはブレスを吐くものもいるため、無策に戦うのは無謀すぎる。コメ欄も命がかかっていることがわかっているのでコメ欄を見ていないことを批判しない。


「よし…では戦う」


 どうやら対策が決まったのでフロアボスの部屋に入っていくと…


「え?」


『なんで?』

『やばい』

『逃げてー!』


 そこにいたのは小竜ではなく…Aランクに指定されている火龍だったのだ。

 さすがにドールは声に出してしまう。

しかしフロアボスの部屋からは出れない仕様になっているため、倒すしかないのだ。


「勝てそう?」


 ドールは誰か…俺に聞いてくる。


『もしもの場合にいる人に聞いているのか』

『倒すしかないし、全滅だなんてありえるよな』

『運営に伝えました…阿波岡さきす』

『ナイス、でもフロアボスの部屋には入れないから…』


 コメ欄の言う通り、救助隊がきたとしてもこの部屋には入らないのだ。

だったらなにするか?決まっている、


「倒すしかないだろ?」


「そうだな」


『高橋ノウン?!』

『確かにもしもの場合の人には適切だなってAランク相手だぞ?勝てるのか?』


「ドール、正直言って…俺一人でやってもいいか?」


「なにを言って…いややっていいわよ」


『クローだとしても倒せないよね?だってCランクのはずだもん』

『無茶はするな!』

『そうだ』


 高橋ノウンの姿を配信上に見せ、そしてどこからともなく弓が現れる。


「それは?」


「俺の本職の一つだから、言わない」


「グォォォオオ!」


 火龍は俺が弓を使って射抜こうとしていることに気づいてブレスを吹いてくる。


「少し遅かったな…『一殺』」


 次の瞬間、火龍が吹き飛ばし、火龍の大きな体に穴にあく。


「上出来か…ふぅー」


  火龍は壁にぶつかり動かなくなった。


「え?え?えー!」


 ドールの驚きの声が聞こえてくる。


『え?』

『は?』

『化け物』

『絶対Cランクじゃないw』

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