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デューク、調査団に同行する(後編その1)

お読み頂き有難う御座います。

今回で終わる予定でしたが、長くなりましてここ迄にします。


36階に降りるとまるで別世界の様に広く明るくなる。空が有るのか?と言うくらいに天井が青く高い。間違いなく此処からが中層の始まりである。


「姐さんの仮説が当たったな…」

ナガトが呆気にとられて言った。


「まさかとは思ってたけど…って誰が姐さんだよ!」

ミレーヌが突っ込む。


「この天井の高さはイヤな予感しかしないのよね…」

ラフレシアがこの階層の異常な天井の高さに何か感じているようだ。

ラフレシアの言うイヤな予感は直ぐに現実の物となる…そう此処は空系魔獣の巣であった。



「もう嫌!!何なのこの飛び飛び大作戦は!!虫キライキライ!!」


ラフレシアは完全にメンタルがヤラれていた。と言うのも36階から60階まで5日間も掛けて調査しながら下層を目指してるのだが、空系の魔獣が毎回の様にしつこく出て来て周りを取り囲むのである。レベルは高くないものの数が半端ないので削られる体力や魔力が少なく無い。オマケにラフレシアの大嫌いな昆虫系がわらわら出て来るのでミレーヌの範囲魔法だけでは倒し切れない。その為にラフレシアが防御と回復の範囲魔法でダメージを減らしながら回復するのだが、倒す訳ではないので虫が群がったままなのである。そしてそのままフロアボス戦に突入するのでかなりの負荷が掛かる。当然の事だが中層なので魔獣のレベルも上がっている。そこで地形や魔獣の種類、罠の数と種類も確認しながら調査をしているのだ。一気に突っ切ってフロアボスに挑めないのである。


デュークも流石に何もしない訳には行かないのでラフレシアやミレーヌの防御に回っている。デュークはここ迄でレベルが2つ上がっていた。メタは5つである。デュークは《ユニークスキル 移し身の聖盾》が進化して《ユニークスキル 移し身の神盾》を獲得していた。聖盾ではメタの防御力の半分を加算されたが神盾ではメタの防御力全てが加算される。それと新たなスキルの《ユニークスキル 神速》を獲得。このスキルは自分と使役魔獣の速度を2倍にするというこの二人にはチートなスキルである。

しかし、メタはスキルを1つしか獲れなかった。スキル獲得の上限をカンストしていた為である。これ以上のスキルを獲る為にはメタ自身の変化が必要不可欠なのだ。その為のスキルは獲得していた…《ユニークスキル 脱皮進化》である。


「とりあえず此処で休もう」

グレードマンは安全なポイントを見つけ魔法結界を張り、更にハイスティールの《ユニークスキル 透明結界》による透明効果で魔獣には彼等を見る事が出来ない様にして休むのだ。


「キツい状況だがよ、もう少しで下層とのラインが分かるっしょ」

とナガトは言った。


「うむ、調査自体は上手く行ってるし魔獣の強度もそれ程では無い。ただ鬱陶しいのは居るが…」

メノスが言うとラフレシアが被せ気味に言う。


「それが問題なのよ!」

ラフレシアは完全に参っている。


「でも、『白猫さん』とメタちゃんが頑張ってくれてるからまだマシかしらね」

ミレーヌも参り気味なのだがデューク達を労ってくれた。


「しかし結構しつこく来ますね…あの昆虫系だけでも何とかなれば良いのだけど…」

デュークは考えている。


ジーザーは飯を作りながらこう言った。

「先ずは飯を食って少しでも休もう。後は愚直に進むだけだ」


皆はジーザーの言葉に頷いた。皆疲れてはいたが後もう少しで下層という事で集中力を保って来ていた。


応援して頂ければ嬉しいです。

ブクマやポイントも有難う御座います。

それを励みに酒を飲みながら頑張っております。

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