エピローグ
視界を埋め尽くす極光。
その光は圧倒的な電荷により加熱させられた大気中の塵が燃える事で生み出されている。
「貴様がこれほどまでとは…」
その光の発生源である人型の存在が俺に向かって驚きの声を漏らす。
「俺も正直驚いてます……」
その存在と相対した瞬間から全身を絶え間なく通電する痛みと、それに伴う火傷。しかし、俺はそれに耐え、今も立つ事が出来ている。
「翔太……私が…居るからね?」
俺の右後ろから可憐な少女の声がする。純白のドレスの上に装飾の施された装甲板があしらわれたアーマードレスを着た少女。その肌はドレスに劣る事ない白。髪は美しい金色でその顔はあどけなさが残るも既に大人の魅力が溢れる美しい物だ。
「アレイヤ……」 正直言うと俺はこの子が苦手だ。それもピーマンとか、そうゆう嫌だなぁ…とかのレベルの嫌いじゃない。だがこの戦い、この環境の中まともな戦闘が出来るのは俺とアレイヤだけなので我慢する他無い。
あぁ……何故こんな事になったのだったか。
俺は強敵を前にした恐怖とほんの少しの逃げたい・投げ出したいとゆう考えから『こうなる以前を振り返る』。