1/2
プロローグ
「……ねぇぇぇぇえぇぇぇえええぇぇぇぇ」
「なーん?」
「……え?」
「ん?」
「なーんってなに?」
「あぁ、なーに?って意味だよ」
「あー、なーるほど。ところで、あーつーいーよー」
「暑かねー」
「今日30度もあるんだってー、エアコンつけようぅぅぅぅぅぅ」
「んー、でもまだ20時になっとらんけん電気代高かばい?もうちょっと我慢せん?」
「えぇぇぇぇぇあーつーいーよー。服も汗でべしょべしょだよー濡れ濡れだよー」
「急な下ネタ禁止でーす……どうしても我慢できん?」
「……頭なでて」
「うーい」
「……ん、やっぱりー暑いー」
「えぇー」
「……髪、切ろうかなー。長くなってきたし暑いし」
「えぇーそんな理由で?」
「だって……エアコンつけてくれないから暑いんだもーん」
「まぁ個人的な意見やけど、今のままが好きかなー」
「……じゃぁ切らない」
「うん、ありがと」
「でもやっぱりあーつーいーよー」
「うーん、じゃぁつけますかね」
とある暑い日のありふれた1日だ。