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短編 「終末感情論」

作者: 苗無 なむ

突如現れた天体は

地球が滅亡するほどの大きさで。

木星間を通過して 衝突は確実となった。

地球滅亡まで 残り2時間。

人々はまるで踊り始めた。


そんな1日をも 

楽しめる人はいるのだろうか。




地球滅亡まで 残り1時間。


空には星が流れ始めた。

人々は相も変わらずに

この現実に戸惑っていた。


そんな中で流星を

「キレイ」と言った人がいた。




地球滅亡まで 残り20分。


空を覆い始めた天体に

人々は絶望を感じ始めた。

街はもはや荒れ果てて

国なんてものは機能していなかった。


そんな壊れ始めた世界を

「楽しそう」と言った人がいた。




地球滅亡まで 残り3分。


大地は揺れ 空気は震えて

人々の悲鳴が飛び交う世界。

今まで過ごした日常なんて

どこにも存在しなかった。


そんな世界で逃げ惑う人々を

「羨ましい」と言った人がいた。




地球滅亡まで 残り数秒。


星が降り注ぎ

辺り一面が火の海と化していた。

人々は叫ぶ気力もなくし

ただただ空を見上げていた。




でも。

それなのに。





少女は 笑っていた。






「今日は少し、早いかな?」


そう言って少女は

白いベットに身を任せた。



ふと。

僕に気づいたのだろうか。

少女はこちらに目を向けて。


少しだけ 笑って。







「こんにちは。また来世で」













そして世界は、終末を迎えた。

「少女は病室のベットの上」


もし、

あたりまえがあたりまえに出来なかったら。

どんな世界が見えるのでしょうか。



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