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九十九道具店  作者: 豚骨針金
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八百万の神々

 ボクの名前は九十九(つくも) 明希(あき)


 高校を中退して、やることのないボクに父は仕事を与えてくれた。

祖父が営んでいた九十九道具屋の店主だ。

父が言うには祖父の遺書に店はボクに継がせるように書いてあったそうだ。

母は当初、猛反対をしていたが父と祖母の説得によりなし崩し的に許可したそうだ。


 ちなみにボクに選択権は無かった。

それもそのはず、ボク自身で選んだ高校を身勝手な理由で中退し、働こうともしなかったからだ。

そういった様々な理由があり、この九十九道具屋の店主となった。


 最初の数日は何をすれば良いかも分からず、戸惑っていた。

しかし、客が一人も来ないので次第に慣れてしまった。

朝起きて、身支度をして、家から数分離れた店に行き、店を開ける。

閉店までただただ一人で時間を過ごし、閉店時間になれば店を閉めて家路につく。

ただそれだけの日々を二週間ほど過ごした。


 店にある商品はどれも古びており、素人の自分でも価値が無いと思えた。

ここ二週間、客が一人も来ないのも頷ける。


 店主になり三週間目のある日、店番用の机の引き出しから茶封筒を見つけた。

茶封筒には、『九十九明希へ。』と書かれていた。

封筒を裏返すと祖父の名前が書いてあった。

封筒の中には一枚の紙が入っていた。

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