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ナチュラルにマウントをとりたがるヒト

作者: XI

*****


 タイトルにあるような人物に出会い、不愉快な思いをされた方は少なくないと予想します。実際、どうあれ自分が一生懸命にしたためた作品について、上から目線で「ここはこうするべきだ、あのシーンはこうしたためるべきだ」等々、のたまわれるのはあまり気分がいいことではないでしょう。


 しかし「べき論」として、受け容れることだって妙手であるはずです。そのへんしっかり考慮した上で次に活かす……素晴らしいことです。私も他者様からアドバイスをたまわり、思い出深いなぁ、結局、十万文字を投げ捨て、書き直した覚えがあります。あのときはつらかった。書くのをやめようとすら考えたくらいです。


 すべてを尊い感想だと受け取る方もいるし、「馬鹿かよ、めんどくせーなぁ」と感じる方もいらっしゃるはずです。私にとって前者はかなりのMです。新人研修の折、MBAを取得したいという奴がいて、まさにそいつはどんなフィードバックも真に受ける男だったのですけれど、前向きさゆえに自ら望んでキツい部署に配属され、結果、奴さんは潰れてしまいました。ホント、メチャクチャなまでにポジティブな人柄だったので、当時は驚かされたものです。


 話が逸れた。

 元に戻さなければいけません。


 忌憚のない感想を望む作者もいらっしゃるのでしょうけれど、ただ批判的な見解を述べるだけのニンゲンもしばしば見受けられるように見えます。スマートな意見を突きつけられたのであればかまいませんが、アホみたいにけなすだけなのだとしたら、そうすることでどこかで悦を感じる方の言葉なのだとしたら――。


 言葉である種の攻撃をするのは、匿名性があれば誰でもできることです。そうであるからこそ、さまざまな考えが寄せられることは悪いこととは言えません。むしろ、本人の成長に寄与するのかもしれません。だったらだったで、その結果は素晴らしいものではないかと思います。


 また話が若干逸れた。

 今度こそ、元に戻さなければいけません。


 歴でしょうか?

 実績でしょうか?

 それとも自然的にそうなのでしょうか?


 ご本人にはそのようなつもりはなく、しかし私は器の小さなニンゲンですから、どうあれネガティブなリアクションをネガティブに解釈してしまうケースが少なくありません。短気でもあります。その旨、最近は理解し、ゆえに大らかでいようとしていますが、アンガーマネジメントは結構難しい。ただ、脊髄反射にはいいことなんて一つもない。気をつけたいところです。


 つまるところ何が言いたいのかというと、私の知る限り他者との関係について「自らにイニシアティブがある」と考えるヒトは一定数いて、そういう方たちは結構、上から目線です。それが悪いこととは言いません。事実として、本人のためにも取り込んだほうがいいと言える意見もあるでしょう。ただ、マウントまでとられてしまうとそのことについて不愉快に感じるニンゲンもいて、だからそういったヒトをそういうヒトなんだと見分ける必要がある。自由参加のプラットフォームだからこそ自由であるべき――となります。くどいようでごめんなさいなのですけれど、誰しも「尊敬できるヒト」は限られているはずです。誰からの意見も作品に反映するという方はなんだかんだ言っても稀有だと考えます。


 最後に。


 経験則として、なぜだかマウントをとりたがるヒトはやはりいて、「そういうヒト」の多くは自らん感想を述べるだけで、その先にいる作者のことは考えていないように感じます。批判するだけ。そこにどれだけ有益な情報が含まれているのでしょうか。


 感想のグラデーションを見極め、場合によっては活かす。こと小説サイトにおいては、そのくらいで良いのではないでしょうか。自分の世界観で紡ぐほうが、きっとそこには個性が生まれる。健康的でもありますしね。


 自分の思いを感じ、信じることが最も大切であって。――ただ、「夢」を叶えるにはきっとそれなりの評価が必要で……ま、だからと言ってなんだという話です。そもそもこのエッセイ自体が弱者の戯言でしかありませんからね。お付き合いいただいている方にはほんとうに申し訳ない。


 「なろう」において得られたものは、いろいろあります。

 そのいっぽうで、さまざま失いました。


 くり返しになりますが、後ろ向きな文言を他人にぶつけるのは簡単です。ただ、マウントとったからといって、そのヒトに何が残るのでしょうか?


 優しい世界に関する概念的な綺麗事……そんなのどうだっていいです。が、誰かの荷物になるようなセリフを吐いているのなら、その行為は不毛だと言い切れます。


 少なくとも私は天才ではないのでしょうけれど、何をするにあたっても権利はあります。我が道を行きたい方のほうが絶対に多く、だったら「がんばりましょーっ」と強く述べたい。


 私のエッセイの最大の目的は、自分を勇気づけることです。しかし、誰かに刺さればいいなと期待もしています。なんとまあ虫のいい(ノ∀`)


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― 新着の感想 ―
[良い点] こんにちは、興味深く拝読させていただきました。 いただいた感想との距離感は難しいこともたまにありますね。 イセコイ分野はやさしい人が多く私自身はマウント発言あまり気にしたことありませんが、…
[一言] まあ、あの 日本人は、なんか、辛いことをするのが美徳みたいなところありますからね だから、批判批評されるのが苦手なんですよ 我慢せねばならないことととらえるから。 我慢することではなく…
[一言] 格上や対等(上の能力も下の能力あるような場合)の時は別にむかつきませんし、上から目線がむかつくのは相手を格下だと思ってるケースが殆どですよね。 そういう意味では嫌がらせ目的ならナチュラル…
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