第八日【予兆】
旅ノ宿
(くっそ!誰がこんなのを…。ただ、ひとつわかったことがある。この武器を持っていると現代に戻れるチャンスがある。今のままでは変化も何もない日々を送ってるだけ…。何か起こさないと何も起きない。)
『無駄に疲れた…。寝よ』
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「起きよ。起きよ救世主。」
『はっ!誰だ!さっきの仕業はお前なのか!』
「何を言っておる。ワシはお主をずっと見てきた。この世界にきてからな。ワシの名は…ミルミール。ただの見守り師だ。」
『見守り師?いやっ、この世界にきたからって…おじさん全部知ってるのか!?』
ミルミール
「知ってるとも。何故お主が何者なのかも、武器の事も。そして、今履いているパンツの色も。」
(うわぁ…変態なおっさんじゃねーかよ…。)
『そう…。俺はどうしたらいいんだ。何をしたらいいんだ。』
ミルミール
「焦るんじゃない!とりあえず、そこにあるお菓子くれ。」
『教えてくれたらあげるよ。』
ミルミール
「ぐぬ、やるな救世主よ。よかろう、教えてしんぜよう。まずはガチャをするのだ。その武器に引き寄せられて新たな発見が生まれる。そして、その導きに信ぜよ。」
『ガ、ガチャ!?引き寄せられる…この武器にそんな能力があるのか…。』
ミルミール
「それは知らん。ちょびっとだけアドリブ入れたわい。」
『このクソ変態じじい!』
ミルミール
「ハゥッ!そ、そんな事言ってもいいのかね…。だがしかし、その武器に何かしらの力があるのはたしかじゃ。あとはお主にどれだけのモノがあるか…。ふぉっふぉっふぉっ。」
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ガバッ!!
(ゆ、夢か…。でも、この夢は何かの予兆。)
『よし、明日からガチャを回していく事にしよう。寝よう…』