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シホントハ

作者: 牙城 妖艶

他人

「おまえ頑張らなさすぎだろ。」

言われたときはとても悔しかった。私にはこの他人より勉強の才能はない。

だけど、この他人よりは確実に自分はコミュ力はある。

だけど、この周りの環境は私の置かれている状況を加味せず

ただ私に冷ややかに評価を下していく。

その評価は私の才能の一方向にすぎないぞ。

モヤモヤした気持ちを胸に私は帰宅した。


まぶしいテレビをつける。

テレビに表示された他人

「自分のために頑張りなさい。」

ただでさえ苦しい気持ちが私を襲った。

気の狂った私にはこの言葉が

「自分のために頑張りなさい。

(国の成長のために全員が頑張りなさい。所詮お前らに期待してじゃない。勉強のできる人に頑張らせるために)」

という風にしか聞こえなかった。

私は自ら光を消し、床に就いた.....

その夜変な夢を見た。

ーーーーー

君、悩んでいるね~

そんな君にいい話をしてあげよう。

 1800年頃にイギリスの少年は最悪の朝を迎えたんだ。大人たちが機械を壊していたから。

なぜかというと仕事が奪われるかららしい。

少年は行きかう大人に言ってみた。

「機械は工作を楽にするじゃないか」

大人は返す。

「そうなのだが。それのせいでリストラに合う人が増えているんだ。俺はもう耐えられねえ。」

多くの人が賛同し工場の機械が次々に壊されていった。

そのとき大人たちは気が付いていなかった。


新たな雇用があることにも


機械が工作した木材は

雨漏りのない家を創ったことにも


その一昔前であったら、食料がなくなったら農民は死んでいたが

その工場が作った金で買えるようになったことにも


機械が紡いだ糸は

その少年のお気に入りのぬいぐるみを作ったことにも


ある時ハッとして大人は気づいたんだ、そのことに。

そして、リストラの少ない社会を目指したんだ。


だからこそ

君は何を作るのか

ぶっ壊すのか

冷静に判断ないといけないんだよ。

ーーーーー


変な夢ではあったが、

すがすがしい朝を迎えた。

確かに見方を変えるとメリットもたくさんある。

資本によるおいしいごはんは私を元気にしてくれる。

もう一歩を私は今踏み出す。


(今回はラッダイト運動と呼ばれる1800年頃(日本はペリーが来る少し前)に起こった機械打ちこわし運動を題材にしました。)

私をよろしくお願いします

ツイッターやってます↓

https://twitter.com/EPEXQGlrCXjYL5I


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