おいしい流れ星
ママがおかしを買ってきたの。
お星さまみたいに、とげとげしてるの。それに、いろんな色があるよ。
しろ、きいろ、ピンク、オレンジ、あか、むらさき、あお、みどり、みずいろ、それに、それに……。
いっぱい、いっぱい、いろんな色があって、数えきれないよ!
ママにね、どこで買ってきたのってきいたの。そしたらママ、買ってきたんじゃないって。
「これはね、ママが、一番高いお山にのぼって、とってきたのよ」
「えぇっ?」
「大きな、とっても大きなあみを持ってね、お山で夜のあいだずっと待っていたのよ」
「なにを待っていたの?」
「流れ星よ。とっても寒い夜だったけど、がんばって待っていたかいがあったわ。ほら、こんなにいっぱい、流れ星がとれたもの」
「すごいわ、ママ! ねぇ、みぃちゃんもいきたい! 流れ星、つかまえたいよ!」
「そうね、みぃちゃんがもっと大きくなったら、つれていってあげるわね」
うふふと笑って、ママは流れ星のおかしをひとくち、みぃちゃんの口のなかに入れてくれたの。
流れ星みたいにスーッととけて、とってもあまくておいしかった!
はやく大きくなって、ママといっしょに流れ星をいっぱい、いーっぱい、食べたいな♪
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