第四話 村人虐殺 前編
あの魔王は一体なんだったんだろうか? 何故あそこまで俺に殺されたいんだ? あと、俺以外に私を殺せないとはどういう意味だ? 変達なのかな? 別にどうでも良いが、村までもう少しだな。
「そう言えば途中、魔王の部下にこの剣を渡されたんだよな。
確かこの剣の名前は」
その剣の名は···
「魔神剣ジークフリートという物らしい。
かなりの危険物だな。」
まずこの剣からまだ鞘から抜いても居ないのに異質で凶悪で自身の意識さえ、削っていく程の凄い威圧感がある。
普通の人間だったらの場合だ。
実際に抜いてみると、赤黒い刃が見え、そこからもとんでもない程の威圧感を感じる。
もし、ミトラが俺に力を貸してくれなかったらおそらく耐えられなかっただろう。
「鞘に収めるか。」
しかし魔王ミトラは、何故俺に殺されたいんだ? 愛しているなら何故殺して欲しいんだ? とはいえ、俺にミトラの部下にこの魔神剣を渡された後部下の一人であるメイドが「私は魔王城に一回戻りますから、またどこかで会いましょう!」と言いながら魔王城に帰っていった。
だが、俺の目標がすぐに決まった。
「とりあえず、故郷に居る奴等を死骸にするとしよう。」
そして俺は自身がかつて育った場所へと向かった。
意外と早く着いたな。
あとは感動の再会からの殺戮へと移ろう。
すると村の人達の一人が俺を見詰めると誰だか分からないのかずっと見詰められているともう一人の村人が驚愕の表情から敵意と殺意を剥き出しにした状態で俺に指を指して叫んだ。
「あいつはライトだ!」
そしてまた一人また一人と段々と俺に殺意をぶつけ罵声を浴びさせてきた。
「なにしに来たんだよ! この屑野郎が‼️」
「そうよ! 貴方は最低な下衆よ!」
「早くこの村から出ていけ‼️」
そして元両親が来て俺をあの時みたいに罵倒して、石を投げてきた。
「何しに来たんだ! この疫病神!」
「出ていけ‼️ あんたなんてクズよ!」
あーうるさい。
そして俺はふと思いついた。
「まずはこの村の小さい子供から殺すとしよう。」
そして俺は石を投げている男の子の方へと歩いていき、男の子の頭を掴んだ。
「何するんだよ! 放せよ!」
ホントにうるさいんだよ、さて、まずはこいつの頭を握り潰そうか。
そして俺はこのガキの頭を握り潰そうと力を入れた。
すると、このガキは絶叫して「痛い‼️痛い‼️」と叫び何か煩わしかったので俺はこいつの頭を握り潰した。
こいつが死ぬときグチャッという気持ち良さそうな音が聞こえ、頭の中にあるものが飛び散ったが別に気持ち悪くもないし、たかが子供一人殺したところで驚きもしない···俺以外は驚くかも知れないが今は呆然していて動く気配はない。
そもそも俺は、この村など思い出に無いし、ここで育ったという記憶も何もない。
そして、他の子供も煩わしかったので魔神剣を一瞬で抜いて切り伏せこのガキ等の胴体を切断して、断末魔を上げながら煩くしながら死んだ。
なるほど、魔神剣の効果は切った相手を死ぬまで苦しみ続けるための拷問器具か、それに加え、これを持っていると力が溢れてくる。
これは本当に俺の力なのか? 否、違うこれは俺の力ではない。
これはこの剣の力なんだ。
では、普通の剣を持って使うとどうなるか試してみるか。
俺は普通の剣を抜き、残っている恐怖で震えている女の子に切り伏せバラバラにした。
その雌豚は断末魔を上げることも出来ずに肉片が飛び散り、切断された断面から内臓が飛び散っていた。
流石にやり過ぎたとか思っていないし、そもそも俺はここを出ていった時から村をいつか滅ぼすと心の中で決めていたが、俺にはそんな力は無かった。
あのミトラという女魔王が現れるまでは、あいつには感謝しとくか。
しかし、ここまで子供を複数人殺して、ここまで冷静に居られるのは何故なんだろう? まさかな俺がもうとっくに壊れているからか? もし、そうだったら。
フフフ···楽しい···楽しすぎるぞ。
「嫌あああああああああ‼️」
「よくも俺の子供を殺ってくれたなッ‼️」
すると、愉快すぎる悲鳴や発狂が聞こえた。
お前ら、そこまで喜ばなくて良いではないか、そこまでこいつ等のところに行きたいのか? なら俺が行かせてやる。
「この野郎‼️」
すると何と、このガキ等の一人の親である父が殴り掛かってきた。
そんな弱すぎて遅すぎるパンチで俺を倒せるわけがないだろう。
そして俺はその攻撃をすらりと避け、その父親の腹を殴った。
「ぐふッ!」
すると、何と俺が殴った瞬間にこの男の腹を最中まで貫通させてしまった。
そしてその男は何が起きたのか分からないまま絶叫を上げた。
「―――――――ぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああッ‼️」
ああもう、煩わしいぞ、そんな大声で叫ぶな。
そして俺は貫通した腹のなかにあった腕を引き抜いた。
すると、男の腹から大量な内臓が飛び散り、落ちた。
そしてまたしても悲鳴に近い声を苦しみながら出していた。
「アァ―――ガッ、ア――――」
その男は涙と鼻水を出してぐちゃぐちゃになりながら息を引き取り、村人達は村の外に出ようとしたが「何故出られないんだ!?」とか「出してよ‼️」など行っていたが残念ながら俺がこの村から出られないように結界を張っておいた。
そして、俺は爆笑した。
「あはははははははははははははは!フハハハハハハハハハ!!
ほらお前達が助けなかったからこいつは死んだぞ! こんなに心地よい事はない! どうした? 吠えろよ、泣き叫べよ、惨めに死ねよ!」
すると俺の両親だった者が「この悪魔め‼️」と言って石を投げてきた。
そうか、そう言うことか、どうやらあの二人は早く死にたいらしい。
ならば、お望み通りにしてやろう。
「良かろう、参れ。」
その時二人は武器を持って俺に振り下ろした。
だが、そんな攻撃では俺には当たらない。
「リザ! 攻撃魔法を‼️」
「ファイアーボール!!」
なるほど、そういう攻撃もあり得るか、確かにこの二人は元々Sランク冒険者だ。
しかもこの攻撃魔法は俺を本気で殺す気らしい。
だが、残念だったな俺には魔法は通用しない。
「ジークフリートッ‼️」
鞘に収めておいた魔神剣ジークフリートを抜き、『オーラフォトン』を展開した。
これで、俺に物理攻撃と攻撃魔法は通用しない。
「これは! 子供達を切り伏せた剣ッ‼️」
「よくもそんな禍々しい物を‼️」
その二人は物理攻撃と攻撃魔法で攻撃してきた。
すると、ガキンッという音がした。
「母さん、父さん、怒りと憎しみだけでは俺を殺せぬよ。」
そう、俺はこの時総てを全力で愛し合っていた。
そうだ早くこの二人を壊したい。
あの勇者も元幼馴染も姉も妹も国民も貴族も王族も女神もあとあのミトラという魔王も全力で愛し壊したい! さあ、戦士達よ‼️ お前達の力を見せてくれ‼️ 我が刃に斬られて落ちて、死骸を晒せ‼️
「さて、今宵の殺戮ショーを始めよう。」
そして俺は魔神剣を横に薙ぎ払った。