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勇者達よ、死骸を晒せ  作者: 永劫
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第二十九話

地面を強く踏み込んで勢いよくメディナに毒剣を振り下ろした。

 振り下ろした直後、メディナの素体が霧になるかのように消え失せてミナの後ろに回って余裕そうに笑った。


「ふふふ、怖い怖い。」


 ミナは毒剣を後ろへと振り払った。


「ダメダメ、これじゃあ相手にならないわよ。」


 しかし、まるで霧のように消えてミナの後ろに回り胸を揉んでいた。


「ミナッ!! 唯剣を振っていては勝てないぞ! 奴は攻撃する瞬間に自身を霧にしてしまう能力を持っている!!」


(自身を霧にする? 厄介な能力だ。)


胸を揉んでいる事に対して鬱陶しく感じて、メディナの能力について警戒した。


(しかし、どうやって倒そう。

これでは埒が明かない。)


小型ボウガンを彼女(メディナ)に向けて乱射した。


「何度言ったら分かるの? 馬鹿なの? というかそんな玩具で殺せるとでも? 舐めてるの?」


とムスッとした表情でボルトを叩き落とした。


「今だ。」


叩き落としている隙に毒剣を振り払った。


「なっ!!」


彼女(メディナ)は流石に驚いたのか慌てて白銀の大剣で防いで、ミナの右頬にビンタをした。


「くッ!!」


ビンタの威力は余りにも強く、衝撃を和らげるために魔力を上げた。


「可愛い顔を不細工に出来たのに駄目だったみたいね。

それとさっきのボルトからの斬撃は中々良かったわ。」


そう言い白銀の大剣を地面に刺して、背に寄っ掛かりながら拍手した。


「それに貴女が持つその毒武器はもう使い物にならなくなったわ。

······残念ね。」


メディナはそう言い終えるのと同時にミナが使っていた毒剣が先端から順番にボロボロに碎け散った。


「チッ!!」


毒剣が碎け散り、空間から毒ナイフと普通のナイフを取り出して普通のナイフを数本投げた。


「ボルトと同じ手段ね。

無駄無駄♪」


今度は手で振り払い、いつの間にか後ろに移動して接近していたミナの首を掴んだ。


「グァッ」


首を片手で絞められ苦しそうに両手で離させようと踠くがピクリとも動かない。


「苦しいかしら? 苦しいかしら?

ハハハ!! ねぇねぇ、馬鹿なお嬢ちゃん? 死に顔が物凄く可愛いね。

その可愛いお顔が苦しそうに歪むところをもっと見せて!! 見せて!!」


「っっっっッッッッ!!」


薄らと涙が出てしまい、段々と力が抜けていき意識も朦朧としてきた。


「ふふふ、これで終わりよ。」


刺していた白銀の大剣を地面から抜いて、ミナを首に剣筋を当てて、首を切ろうとした。


(クソ、ここまでか。)


そう思ったその時、刀の形をした赤い剣が物凄いスピードでミナの首を掴んでいる片手目掛けて飛んできた。


「なっ!?」


メディナは危機感を覚えたのか、持ち上げているミナの首を放して、防御しようと大剣でガードするが間に合わずに頬に擦り傷を作った。


「痛ったあい!!」


そんな悲鳴を上げて頬に出来た擦り傷に手を当てて痛そうにしていた。

そして、その擦り傷から赤い血がタラリと出ていた。


「ハァハァ······今の剣は?」


解放されたミナは呼吸を整えて、自身を解放してくれた剣は何なのか確認しようとそのまま真っ直ぐ飛んでいった本校に目を向けるとそこには――――






























――――そこには赤く輝く赤い太刀がそこに有った。

ミナ(ライト)は魔神剣無しでも充分強いですが、メディナのような相手だと遅れを取ってしまいます。


女体化している場合ですが······。

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