第二十三話
「おい、ミナ起きろ。」
天津に身体を揺すられてゆっくりと目を覚ます。
ミナは「ふぁ~」と欠伸をして周りを見渡して、天津に確認した。
「寝過ぎたか?」
そう言うと天津はニッコリと微笑み、返事をした。
「いいや、準備が終わったからクリスちゃんに起こしてこいとお願いされてな?
そんなに寝てないと思うぞ?」
その言葉に納得したのかミナは起き上がった。
「そうか、準備が終わったのなら実行に移るのみだな。」
そう言って、天津にクリスが何処に居るのか聞くと「噴水の広場ところに居るぞ」と答えて、噴水の広場へと向かった。
「来ましたか、見てください。
これが毒武器です♡」
頬を赤くしながらアタッシュケースの中を見せた。
中にある毒武器は色々と豊富で、毒を塗った剣、ダガーナイフ、ボウガン、毒矢などが有った。
その武器類を見て先に取り出したのはダガーナイフだ。
それを観察して、ナイフフォルダーに入れて、仕込み銃を取り出して、左腕に装着した。
そして、毒矢をボウガンに装填して、天津にあげる。
「おっ、サンキュー」
天津に揚げた後は己の左腕に装着している小型ボウガンに麻酔ボルトを装填した。
最後に毒剣を予備の鞘に納めて、クリスに渡す。
「あれ? 宜しいのでしょうか?」
「ダガーナイフと小型ボウガンだけで充分だ。」
「そうですが、では頂きますね♪」
そうして準備が終わり、カリンの居場所を特定するために情報集めをすることにした。
情報集めのために一旦、天津とクリスと別れて、手分けして情報を集めて、何かあれば広場に来ることを約束して別れた。
(さて、まずは闇商人が何処かに居る筈だから、まずは闇商人を探すとしよう。
一応、何ならかの個人情報を持っている筈だ。)
そう思い、闇商人を探すことにした。