表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者達よ、死骸を晒せ  作者: 永劫
共通ルート
26/44

第二十話

 ちょっとした茶番(前回)の後、クリスを連れてオドン市街正門へと向かい、門番に身分証を提示するよう求められたため提示すると呼び止められた。


ミナだけ呼び止められた。


「キミ、この身分証なんだけど何で男の子の名前なのかな? 女の子だよね? キミ?」


「・・・」


不味い、バレてしまったか?


「それにライルという名前男の子の名前だよね? どうしてかな?」


「それは親に付けられまして。」


「へぇ、酷い親も居るんだなぁ。」


確かにライトの親は勇者の嫁になるのなら男である(今は女だが)本人を迫害し、精神を破壊されて故郷を追い出された。


しかし、それは彼女(彼)にとってはどうでも良い記憶でありくだらない事だった。


「まあ、良いよ、入っても。」


「ありがとうございます。」




















「ほぅ、ここがオドン市街か・・・まあ、石造りの街だから良いのではないかな。」


「石造りの家ですか・・・あまり変わりませんね。」


二人は少しだけだが、オドン市街とはどういう街なのかと興味津々だったようだがあまり変わらないことに落胆していた。


「そう落ち込むな。」


そうして落胆している二人にミナは声を掛けて、着いてこいとある場所へと向かった。




「なぁ、ミナよ。

カリンという変な奴を殺したいのは解るが、何で闇取引の場所に来たんだ?」


「麻酔ボルトが欲しいから。

麻酔でカリンを気絶させて拷問部屋に連れていき情報を吐いてもらう。

そして最後は―――――」


ミナが黒いコートから取り出したものは葉のような植物を液状へと変えて注射器の中へと詰め込んだ物だった。


「人生をドン底へと堕落させる。」


彼女は笑みを浮かべながらそう言い、闇取引の店へと入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ