第十五話
皆様、新年明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
ダウンスロー市街を壊滅して、それをミトラに報告して、その三日後にライトはミトラに鍛冶屋へと向かうように告げられ、そこへ向かった。
「ここが、鍛冶屋か。」
其処は古い家だった。
あらゆる所にカビが少しだけ有って、家の壁には根子が沢山生えていた。
その家を確認したライトは扉の前に来ると、ノックをして、中からの返事を待った。
「入って良いぞ!」
中から聞こえたのは男の老人の声だった。
入る許可を得たライトは「失礼する。」と言いながら扉を開けて鍛冶屋へと入った。
鍛冶屋の中は外装と比べ、綺麗な造りになっていて、古い家には見えなかった。
ライトは目の前に居るドワーフの老人を見つめて、鍛冶屋の主なのかと聞いてみた。
「貴方がこの鍛冶屋の主だな?」
それに反応したそのドワーフの老人は厳つい顔をライトに向けて、鋭い緑色の眼で観察するような眼で見て、その老人が自身の名を名乗り、この鍛冶屋の主人だと答えた。
「そうじゃ、俺様こそこの鍛冶屋の主、イガールだ。
待っておったぞ、ライト殿」
それを聞いてライトは眼を細めて、こう言った。
「殿は不要だ。
普通にライトと呼んで欲しい。」
「ああ、良いじゃろう。」
そう言ってイガールは頷きながら了承した。
その後、イガールがダウンスロー市街で使った剣一つを見せると、イガール本人からその剣を貸してくれと言い、ライトは彼に剣を貸した。
「随分と使い込んでいるみたいだな。
良いだろう······直してやろう。」
「すまない、恩に着る。」
そうして、二人は信頼するようになり、その数日後、無事に剣を直して貰ったのであった。
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