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勇者達よ、死骸を晒せ  作者: 永劫
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第十二話

「放して!」


「いいや、放さんな。

言ったであろう? 卿にはまだやってもらいたいことがあるからな。」


その受付嬢の髪を引っ張りながら地下牢へと入っていき、その途中に遭遇した監督官達を魔神剣のオーラフォトンを使って彼らの身体が破裂する瞬間を楽しそうに見ながらそのまま奥へと進んでいく。


そして大きい赤い扉を風の魔法で吹き飛ばした。


「少々邪魔が入ってしまったが問題ない。

ほら着いたぞ、受付嬢·······いや違うな、男爵令嬢ルーラ・イズナよ」


ライトは彼女の名を言いながら牢の中へと投げ込んだ。


乱暴に投げられてしまったルーラは壁にぶつかりゲホゲホと咳をしてライトを睨み付けた。


「まあ、そう睨み付けるな。

俺はそこまで酷いことはしていないだろう。」


「あなた、勇者様と王国と教会がわたしを殺したことを知ったらただでは済まされないわよ!!」


"知らんなそんなこと"と呟きながらライトは指を鳴らして叫んだ。


「来い、獣人族よ!」


そしてその声を聴いた複数の亜人族が暗いところから出てきて待っていたとでもいうような雰囲気で出てきた。


亜人族が手にナイフ、鉈、ノコギリを持っていた。


そしてそれを見たルーラは表情を真っ青にして「私をどうするつもりなの!?」と命乞いのような叫び声をした。


「どうするつもりだと? 卿が今までやって来たことをそのまま実行するつもりだが何か問題でもあるのか?」


と彼が答えると彼女は絶望したかのような顔になり、逃げ出そうとした。

しかし、ライトも獣人族もそんなことを許さない。


そしてライトが逃げようとした彼女の腕を掴んで牢屋に放り投げて、倒れた彼女を逃げることなど出来ないとでもいうような事を言った。


「おや? 何処へ行くつもりかね? 逃がさんよ。」


ライトがそう言った後に獣人族が次々と彼の言葉を便乗するかのようにルーラを罵った。


「行かせるかよ!」


「私達の苦しみをわからせてやるわ!」


「散々この女に仲間と恋人を殺されたんだ! 俺たちの苦しみを与えてやる!!」


それを聴いていたライトは鼻で笑いながら倒れている彼女の髪を掴んで「だそうだ。もうお前が命乞いをすることも許されないようだぞ?」と耳元で囁きながら乱暴に地面に叩きつけた。


「グッ!!」


叩き付けられた彼女の顔は鼻が潰れており、まるで豚のような顔になっていた。

叩き付けられる前は綺麗な女性だったが今では醜い女性になっている。


―――――そしてライトは結論を出した。


「良し、掛かれお前達·······これで復讐を果たせられるぞ。」


結論を出したライトの言葉を聴いて一斉にルーラへと駆け込み襲い掛かった。


「これは俺の友人の分!!」


「ガハッ!!」


「これはわたしの恋人を奪った分!!」


「アグッ!!」


「「そしてこれは我々、獣人族を嬲り殺しにした分だ!!」」


「ギャアアアアアアアアアアア!!」


最初にルーラを襲った獣人族の男は手に金槌を持ってルーラの腹を強打し、それに続くように最愛の夫を奪われた獣人族の女は憎しみの表情になりながら強打されたルーラの腹を蹴り飛ばした。


そして、恨みを持った獣人達が乱暴にルーラの服を破き、うつ伏せにして身体全体を押さえ込み、ナイフで身体を傷付け、ノコギリで耳を切り落とし、鉈で両足の指を切り落とした。そして切断した断面から大量の血と剥き出しになった骨が見えていた。


「いや·······許して」


うつ伏せにされてあらゆる箇所を切断されたり、身体をナイフで傷付けられた彼女はライトの方へ命乞いをするがライトは笑みを浮かべながら「忘れたか? 命乞いは許さないと言ったのだが?」と言って彼女をより絶望させた。


そしてその絶望の表情をした彼女を更に痛め付けるための序曲に過ぎなかった。


「ァ―――ああああああああああああああああ!!」


その瞬間、彼女の両腕が両足が切断させた。

ちなみに彼女を切断した者達は獣人族達でノコギリみたいな円い物がくるくると回転している武器みたいな物を持っていた。


そしてライトは彼女に感想を求めた。


「まさか最初にこれを喰らわせるとはな。

どうかね? 卿の感想が聞きたいな。」


ちなみに彼女を切断した物の名は"回転ノコギリ"という道具でよく木を切るための道具として使われている。


はっきり言わせてもらえば回転ノコギリは武器ではない。道具だ。


「痛いよ·······助けて、ママ······パパ」


と彼女は途切れ途切れとそう言った。

そして最期に自身の母と父に助けを求めるように涙を流したがそれを受け取ったのは他でもない悪魔(ライト)だったからだ。


「ハハハ、そうか、痛いか。

それはそれで良い感想だ。そして最期は親への助けが欲しいと来たか。」


彼は実に愉快そうに優しそうな笑みを浮かべながら四肢を失った彼女に語り着けて腰から魔神剣を取り出した。


「良いだろう。

すぐに卿の両親を連れてくるとしよう。」


それを聴いていたルーラは目を見開いて更に絶望したかのような表情になり、ガタガタと震え出した。


「無論、卿が救済してからの話だが文句は言えまいな?」


「ヒッ」


ライトが目が鋭く彼女を睨み付けた。


ルーラは分かった·······分かってしまった。

救済というのは嘘で、救済という言葉を借りた殺人だということを分かってしまった。


「ヤダァ!! 死にたくないよおおおおお!!」


彼女は必死に暴れたが両腕両足が無い状態での抵抗など無に等しいからだ。

その事を知ってしまった彼女は更に発狂して何度も助けを求めたがやはり誰も来なかった。


「助けてええてて!! 誰か!! 誰かああああああああ!! 何で誰も来ないのよおおおおお!!」


そして発狂している彼女を見ていたライトは実に愉快そうで楽しそうに喜んでいた。


「ハハハハハハハハハハハハ!! 卿よ!! 最高だ!! その感情を待っていた!!」


それはまるで悪魔のような笑みであった。

勿論、周りに居る獣人族は彼の今の姿が恐ろしかった。

 しかし、同時に美しさも兼ね備えていた。


そして一人の獣人族の娘が「綺麗」と呟き、その言葉を間近で聞いていた獣人族の男が「本当だ。」と答えて次々と伝染していった。


我慢できなくなったのか一人の獣人族が「もういい! 殺せ!!」と叫び、それを賛同するかのように「殺ってしまえ!!」「そのメスガキにはあいつらが受けた仕打ち以上にしてくれ!!」と次々と喉が枯れそうな程叫び、早くそいつを殺してくれと懇願した。


それを聴いていたライトはというと?


(もう潮時か?

もう少し苦しめてから殺そうと思ったが彼らの頼みならもう仕方がない。)


彼は少々面倒臭かったらしかったが彼らの最後のお願いを聴き、実行に移した。


「最期にひとつ言いたいことがある。

卿はこの世界で存在してはいけない汚物だ。さよならだ。」


「やめ―――――――」


「地獄に落ちろ、汚物よ。」


そう言いながら魔神剣を振り下ろし、首を切り落とした。

そして、その男爵令嬢の生はここで終了した。





























「お前達はどうしたい? この汚物の遺体を破壊するのと良し、晒すのも良し、玩具として加工しても良いがどうする?」


そう言ったライトは獣人達にルーラだったモノをどうするか聴いていた。


「その汚物は見ているだけで気持ち悪いので跡形もなく処分してください。」


「分かった。」


そうしてライトは彼らの意見通りにルーラの遺体を踏み潰して粉々にした。

やはり血や内蔵が見ているだけで心地よいものだがどうでも良い。


そして殆んどの彼女の肉体の肉片が無くなり血だけが残った。ライトが言うには「あの少年以上に踏み潰しただけだ。」ということらしい。


それが終わったライトは再び彼らの方へと顔を向けて「お前達、これからどうする?」とこれからどうするのか聴いてきた。


「我々には帰る家も生きていく場所はありません。」


「そうか、なら魔王軍に仕えるというのはどうだ?」


「魔王様ですか? 魔王様はお亡くなりになったと聴きましたが?」


どうやら獣人達にとってはもう魔王は死んだことになっているようだ。

ライトは先代魔王の事を言っているのだろうと思い、今の魔王の事について伝えた。


「安心しろ、今回の魔王は先代魔王の娘であるミトラがしている。」


それを聞いた彼らは驚いたかのようにライトにミトラについて訊いてきた。


「ミトラ様が? あのお美しかった魔王女様が魔王をやっていらっしゃるのですか!?」


「ああ、本当だ。」


それを聞いた獣人達は喜び次々と魔王軍に加わると宣言した。


「では、我々も魔王軍に加わります!!」


「分かった。

おいクリス、魔王城へと続く空間を開けろ。」


「了解しました。」


そしてメイドのクリスが空間から出てきて、ライトは獣人達を魔王城へと案内しろと伝え、それを承ったクリスは彼らを案内した。


そして最後に獣人達からライトへとお礼を言った。


「「「「「我々を助けていただきありがとうございました!!」」」」」


そのお礼を受け取り、クリスに自分はまだやることがあるので後の事はミトラに任せて欲しいと頼んだ。


「ああ、それとクリス·······俺はまだやることがあるからミトラに伝えて欲しい。」


「分かりました。」


そしてクリスは空間魔法を使い獣人達と共に魔王城へと向かった。

一人だけ残されたライトは次の目標を決めた。


「当然、まだ貴族達だ。

一斉に殺るのではなくちょっとずつ殺るだけだ。」


と笑いながらギルドを出た。

読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本当に容赦がない点。 [気になる点] R15だとここまで大丈夫なんですね。 [一言] ライトが人間の側に居たら残虐非道の振る舞いでしょうが、魔王側ですしね。 まあここにいるメンツは直接彼に…
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