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勇者達よ、死骸を晒せ  作者: 永劫
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第八話 侵入前

前回の第七話を削除して七話を最初から書き直し、邪神の設定は復讐した後にして、人間の姿のまま復讐をします。これからもよろしくお願いします。


本当に申し訳ありませんでした。

ここがダウンスローか、意外と綺麗だな。

まるであの糞のような王国みたいだ。


俺の目の前にある巨大な建物がかなり並んでおり、武器屋、防具屋、魔道屋、宿など、冒険者にとっては夢のような町だった。俺には関係ないがな。


まず俺がここに来て感じたのは、感心の感情だった。

良くここまで造れたなと少々評価した。自分以外の人間を壊す事については変えないがな。


それとここに来る前に、またあのメイド、クリスが俺に電源についての実物を念写したらしく、その紙とクロスボウを渡された。


その紙に写っていたのは黒くて四角い箱みたいな形状をしている物だった。

これが電源か? と最初は思ったが、どうやら本物の電源のようだ。


そしてそう考えている内に冒険者ギルドに着いてしまった。


それで早速取り掛かりたかったが、近くにA級冒険者が三人辺り居て、近づきづらかった。


どうやって近づこうかと悩みながら常人では見えないスピードで屋根に登った。


当然、誰にも見られていないし、見つかっても居ない。


 まずは、浸入ルートを探す必要がある。

これだけ大きなギルドだ。もしかしたら近くに監督官が居るかもしれない。


しかし、良く見てみれば


「本当に屋敷にしか見えないな。」


だが、それでも侵入出来る場所はどこにでもある。

 まずは屋上に向かうとしよう。


そして俺は走り出して、大きく跳んで、ギルドの屋根に到着した。


後は·····おっと、誰か来たようだ。

誰か来たか分からないが屋上に来ることは間違いないようだ。

なら姿を消そう。


そして俺は、ミトラから貰った『ステルス』という魔道具を使い、姿を消した。


そして近づいてくる足音、そして男同士が話し合っている声が聞こえた。


しばらく身を潜めて居るとドアが開き、男二人が屋上へと入ってきた。


入ってきた男達は座り込み、勇者達の事と王族について話し始めた。


「なあ、知っているか?」


「何だよ、デップ」


何だよ とゴツい男がデップという男に聴いた。


「勇者ノゾム様はとうとう結婚するらしいぞ。」


「マジかよ! 流石は勇者様だな!」


と喜びながら酒を取り出し、飲み合った。

するとデップという男は更に自慢するように堂々と語りだした。


「そうなんだぜ! しかも王様になれるんだとな! 凄すぎないか!」


「おお、確かに凄いな!」


とギャハハハハハと豪快に笑って、デップという男はあることを口にしてしまった。


「しかしな、それに比べればあの糞のような剣士、ライトは本当に糞野郎だったよな!」


(何?)


「そうだよな! あいつは王様に追放されて野垂れ死んだのだろうな! ギャハハハハハ!! ざまぁ見ろだぁ!」


と彼らは下衆で汚ならしい表情になって、ライトへの暴言を好き勝手に吐き続けた。

しかし、ライトは


(ほう、卿達はそう考えるのか? ならば良いだろう。少しだけ卿達の茶番を楽しむとしよう。)


と特に気にした様子もなく、彼らの暴言を聞いていた。


「そうだなあ! 俺だったら殺してやりたいぜ!」


「ああ! その通りだよなあ!」


更に殺してやりたいとこの愚かな男達は口にした。


そしてライトは


(くだらん。)


この一言で片付けてしまった。

彼にとってはこの二人の暴言は唯の茶番でしかなく、むしろつまらなかったのだ。


そしてライトは、決断する。


(良いだろう。

慈悲を込めた一撃で卿らを葬ろう。)


そして彼は、クロスボウを取り出して、ゴツい男の首もとへと標準を合わせて、放った。


「それでさ―――――」


彼の言葉はそれ以上続かなかった。

それは仕方ないことだった。だって彼は首から上がなくなっているのだから。


「おい、ベーコン····どうしたんだよ! おい! ベーコン!」


デップがどんなに揺らしても動くことはなかった。

 そしてデップは助けを呼ぼうと扉へと向かうとするが、いきなり転んでしまった。

何故だ? と足元を見ると足に棒みたいな物が刺さっていた。


これはなんだ? と触ると確かに棒が刺さっていた。そして良く見るとその棒には刃が付いていた。


これがどこから飛んできたか周りを見渡すと今まで誰もいなかったはずなのに目の前に黒いコートを着た黒髪の男が立っていた。


そして理解した·····理解してしまった。

この男が自分の足に棒を刺したのだということを

そしてついには


「―――――あああああああッムグ!!」


断末魔を出そうとした。

しかし、その男ライトは悲鳴を上げることすら許さない。


そしてライトはあることをデップに耳元で囁いた。


「おめでとう、そしてさようなら。」


そう囁いて、デップの首を何回も切り裂いて、デップは苦しみながら息を引き取った。

彼らの首から溢れる血、死への恐怖、それはこの二人の冒険者にとっては恐怖でしかなかった。

これなら魔物に殺されたほうが楽だっただろう。

 しかし、運命とは何足る皮肉か、どうやら運命は彼らの味方ではなかった。


そして無惨に殺された男達にライトはこう呟いた。


「卿らよ、つまらぬ茶番だったぞ。」


特に面白いものがあるわけではなく、哀れみもなく、彼にとってはこの冒険者二人はその程度の存在だったのだ。


「卿達は俺を殺したいのではなかったのか? 残念だったよ。」


と失望したような表情になりながらも言い捨てた。


では、中に侵入するとしよう。

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