表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/23

目覚めた一刀と秘密の召喚獣

ここは魏国で有名なデートスポットの道


この道を┅


「一刀、大好きよ♪ 」


「くっつきすぎだっての華琳 」


華琳が一刀の腕に抱きつきながら歩いていた。


「だって私は一刀のことが大好きなんだもん。これからはずっと一緒よ 」


「あぁ、俺達はずっと一緒だ 」


二人が仲良くイチャイチャしていたその時


「えっ?きゃあぁーっ! 」


「華琳!? 」


突如、空から大きな手が伸びてきて華琳を連れ去ってしまった。


その手の根本には┅


「この女はいただいていくぞ! 」


大きな姿をしたゴルドがいた。


「このミイラ男!華琳を返しやがれ! 」


華琳を奪い返そうと飛びかかる一刀だが


「貴様なんぞに用はない! 」



「ぐわぁっ!? 」


ゴルドの指一本で弾かれてしまった。


「この女はいただいていく! 」


「一刀ーっ! 」


あわれ華琳はゴルド達に連れ去られてしまった。


「か┅華琳ーっ!! 」


一刀が華琳を取り返すべく手を伸ばすと


むにゅんっ♪


伸ばした一刀の手は華琳のおっぱいを揉んでしまった。


すると


「な┅何してくれるのよ! 」



「ぐほぉっ!? 」


一刀は華琳に殴られた。


その直後


「はっ!? 」


一刀の回りの風景がデートスポットから城にある自分の部屋に変わり


「はぁはぁっ! 」


一刀の目の前には拳を繰り出したマリアがいた。


マリア・クラウド


一刀の幼馴染みの魔法使い。光属性の魔法を得意とし、真面目な性格で胸は貧乳。召喚獣はワルキューレのジャンヌ。本人は秘密にしているが実は一刀のことが┅


「あんたは余計なこと言わなくていい!!! 」


マリアに怒鳴られてしまった。


一方


「今の一撃は痛かった。ってことは今のは夢か!? 」


そう。一刀と華琳がデートしていたのも、一刀が華琳のおっぱいを揉んで殴られたのも夢である。


もちろん実際に揉んだのは側に寄ったマリアのおっぱいである。


だが


「あれっ?マリア、華琳は何処だ? 」


ならば華琳が拐われたのも夢に違いないと思う一刀であったが


「それが┅ 」


言い渋るマリア


すると


「華琳さんはロンズデーライト兄弟に連れ去られました 」


別の場所から声が出た。


そこにいたのは┅


他国にいる魔法使い


エレナ、炎夢(えんむ)、アンソニー、風羅(ふうら)、エリスが勢揃いしていた。



エレナ・ウィザリー


魔法教皇の孫であり小柄な体格だが成績優秀。召喚獣はフェンリル、シーサーペント、リンドヴルム、ガルーダ、カーバンクルと一刀に次ぐ五体。小さい体を指摘すると怒る


霧野(きりの)炎夢


普段はぼんやりしてるが頭がいい胸は桃香並の巨乳。二重人格であり、くしゃみすることでもうひとつの人格である真面目だが頭が悪い氷夢になる。召喚獣はオルトロス


アンソニー・ゴルド


高所恐怖症の金持ちで多くの魔法アイテムを持つ魔法使い。雷魔法を得意とするが召喚獣は時折幸福をもたらす幸福猫


風間風羅


風魔法の使い手で魔法よりも体術が得意。胸は思春並の貧乳から凪並の並乳に成長した。召喚獣はグリフォン


エリス・リーン


回復魔法に優れた優しい魔法使い。胸は貧乳。召喚獣はユニコーンとみんなには内緒の召喚獣がいる。


普段は他国にいる魔法使い達が一刀の危機に集まったのだ。


「エレナさん、ロンズデーライト兄弟って 」


マリアがエレナに聞くと


「かつて魔法世界を恐怖に陥れた魔法使いの一族。お爺様から連絡を受け、この周囲一帯の魔力を調べた結果ロンズデーライト兄弟の襲撃があったことがわかったのです 」


エレナはそこまで言うと


「解析するのに三日もかかりましたけどね 」


そう続けて言った瞬間


「三日だって!?俺はそんなに気を失っていたのかよ!? 」


衝撃を受ける一刀


すると


「北郷!目を覚ましたのか! 」


春蘭率いる魏軍が一刀が目を覚ましたと聞き、部屋に駆けつけた。


その直後


「北郷!貴様がいながら華琳様を誘拐されるとは貴様は一体何をしていた! 」


いきなり春蘭が一刀の胸ぐらを引っ張って持ち上げた。


「落ち着け姉者!? 」


「これが落ち着いていられるか!一発ブン殴ってやる! 」


春蘭を止めようとする秋蘭だが怒りまくる春蘭は止められそうにない


このまま一刀が殴られるかと思われたその時


「殴ってくれよ春蘭 」


!?


いつもなら言い訳や命乞いをする一刀が衝撃の一言を放った。


「俺がついていながら華琳を拐われたのは事実、だから好きなだけ俺を殴ってくれ! 」


「北郷┅ 」


一刀が春蘭にそう言った直後


ドガバキボコンドッゴーンッ!!☆ミ


「姉者、もう殴るところがないからやめろ!? 」


「放せ秋蘭!まだ殴り足りない! 」


「ぐふぅっ┅!? 」


春蘭は一刀の顔をもう殴るところがないくらい殴りまくった。


すると


「しかしまぁ、この間は一刀が拐われたかと思ったら今度は曹操さんか、この国って誘拐されまくりだな 」


この場をなごますためかそれとも本心なのかアンソニーがそんなことを言い出し



「ちょっとあんた┅! 」


空気を読まないアンソニーに対して怒鳴ろうとする桂花(けいふぁ)であったがそれより先に


「えっ? 」


一刀がアンソニーの胸ぐらを引っ張ると


「テメェアンソニー!そんなに華琳が拐われたのがおかしいのか! 」


いつになく一刀が真剣な顔で怒鳴りまくった。


「わ┅悪かったよ一刀!? 」


アンソニーが謝ることで一刀は手を離すと


「こうしちゃいられねぇ!さっさと華琳を探さないと! 」


勢いよく部屋を飛び出した。


「ちょっと一刀、探すったってあてはあるの? 」


一刀が何の手がかりもなしに勢いよく探そうとするのを感じたマリアが一刀に聞くと


「俺には手がある! 」


一刀には何か考えがあるようだ。


そして外に出た一刀は


「いでよケルベロス! 」


わんっ!


召喚リングを使い嗅覚に優れたケルベロスを呼び出した。


ケルベロス


大声と嗅覚に優れた三つ首チワワの召喚獣。怒ると真の姿である三つ首の狼になる。


そして一刀は


「ケルベロス、こいつの匂いを嗅いでくれ! 」


懐から盗んだ華琳のブラジャーを取り出した。


「ちょっと!あんたが何でそれを持ってるのよ! 」


「やはり貴様は許さん! 」


「二人とも、気持ちはわかるが今は怒っている場合ではない!? 」


一刀が華琳のブラジャーを持っていたことに対して激怒する桂花と春蘭を必死で抑える秋蘭であった。


そんなことを気にしない一刀がケルベロスに華琳のブラジャーを嗅がせた結果


わんっ!


「何々、ここ(外史)でもなければ魔法世界でもないし、悪魔界でもない場所から匂うだと 」


では一体華琳は何処にいるのだろうか?


一刀が頭を悩ませていると



「もしやそこは冥界では 」


エレナがそんなことを言い出した。


「冥界って何? 」


頭に?を浮かべる一刀に


「私も文献でしか読んだことがありませんがそこは悪魔族のモンスターでしか行けない世界だそうです 」


エレナがそう答えた。


「悪魔族のモンスターが二体だと、ならライラと俺の持つグレムリンで┅ 」


悪魔族のモンスターが二体必要と言われた一刀はサキュバスのライラと自身が持つグレムリンを使おうとするが


「ダメよ一刀、グレムリンを使えばあんたは来れないわ 」


「何でだよ! 」


「忘れたの!あんたが冥界に行けばグレムリンはリングに戻るのよ 」


「あっ!? 」


マリアの指摘でその事に気付いた一刀


マリアの言うように召喚獣を呼ぶには一定の距離が必要であり、特に別次元である冥界に行けば一刀が冥界に向かった時点でグレムリンはリングに戻る。すなわち帰ることができなくなるのだ。


「じゃあどうやって冥界に行けばいいんだよ! 」


「かなり時間はかかりますがお爺様達の研究を待つしか┅ 」


「んなもん待ってられるか!早く行かないと華琳が┅ 」



エレナに対して叫ぶ一刀


しかし悪魔族が敵対している魔法使いに手を貸すはずがない


もはや打つ手無しかと思われたその時


「あ┅あのぅ、全く手が無いわけではありません 」


エリスが手を上げた。


「どういうことエリス? 」


「お前の召喚獣はユニコーンじゃん、あいつは悪魔族なんかじゃないぞ 」


マリアとアンソニーがエリスを見ると


「一つだけ皆さんにお願いがあります。後でどんな罰でも受けますから今だけ見逃してください! 」


いつもは大人しいエリスが力を込めて言った。


「どういうこと~? 」


「まぁ別にいいけどさ 」


皆から黙ってくれる許可をもらうと


「それではいきます! 」


エリスは一つの召喚リングを構え


「出てきてください! 」


ある召喚獣を呼び出した。



それは┅


「主人よ、どうやら我の出番のようだな 」


赤黒い皮膚を持つ大蛇・ヴリトラであった。


ヴリトラ


悪魔族に属する闇属性のモンスター。念じるまで消えない黒い炎を出す。とある一件でエリスの召喚獣となっていたのだが魔法使いは本来闇属性、特に悪魔族との契約を禁じているため他の皆には秘密にしていた。



だが緊急事態を前にいつまでも内緒にしているわけにはいかないためエリスはヴリトラを皆に披露したのだ。


「(これで皆さんともさよならですね) 」


何せ小さなグレムリンでさえ悪魔族という理由で一刀によって内緒にされていたのだから大きなヴリトラでは隠しようがなく、このままではエリスは牢獄行きなのだが


「みんな、目の前に何かいる? 」


マリアが皆にそう聞くと


「いいえ、何もいません。ただ偶然目の前に悪魔族が現れただけです 」


「そうだね~すごい偶然があるね~? 」


風羅、炎夢が(とぼ)けるなか


「何を言ってるの?エリスがヴリトラを呼び出し┅ 」


こんな時だけ真面目にアンソニーが答えようとすると



「空気を読んでください! 」


「ぐふっ!? 」


コキッ!


アンソニーは風羅に絞め落とされた。


それはともかく置いといて



「それじゃあ頼むぜライラ、エリス! 」


「はいっ! 」


「ダーリンのためなら任してよ 」


あの後ライラを呼んで早速冥界へのゲートを開くことにした。


「はぁーっ! 」


「え~いっ! 」


エリスとライラ、二人が魔力を重ねながら出すと


ゴゴゴッ┅


冥界へと続くゲートができあがった。


「これで冥界に行ける!二人とも、ありがとな! 」


とはいえゲートを作るにはかなりの魔力が必要であり入り口は一時的に開いているだけである。


そのため冥界に行く人達が通ると一旦ゲートを閉じなければならないのだ。


「それでは冥界に行く人選ですが何があるかわからない場所ですので我々魔法使い達だけで参ります 」


エレナがそう言うと


「何だと!我々は華琳様を救出しに行けぬと言うのか! 」


「冗談じゃないわ!危険は百、いや億も承知よ!私達も行くわ! 」


反対する春蘭と桂花であったが


「みんな、華琳は必ず俺が連れ帰る。だから信じて待っていてくれ! 」


一刀そう強く言うと


「姉者、桂花よ、ここは北郷に任せようではないか 」


「秋蘭┅、わかったわよ 」


「し┅しかし華琳様を助けねば┅!? 」


秋蘭の言葉に納得する桂花に対し未だに反対する春蘭であったが


「姉者、華琳様が戻られた時に姉者が傷ついていたら華琳様が悲しむぞ 」


「それは困る!よしいけ北郷! 」


続いた秋蘭の言葉でようやく納得する春蘭であった。



「それじゃあ行ってくるぜ! 」


そしてまず始めに一刀がゲートを通ると


「待ちなさいよ一刀! 」


「急いてはことをし損するという言葉がありますよ 」


「それーっ! 」


「私を置いて先に行かないでください! 」


マリア、風羅、炎夢、エレナが次々とゲートを通るなか


「頑張れよみんな!俺は応援してるからな! 」


アンソニー一人がゲートを通らないでいると


「あんたも行きなさい! 」


ドカァッ!☆ミ


「何で~!? 」


桂花に蹴りとばされ、アンソニーもゲートを通っていった。


「待ってろよ華琳!俺が必ず助けるからな! 」


果たして冥界に向かう一刀達を待っているのは何なのだろうか┅

後になってから気付いた点


アンソニー・ゴルド


ゴルド・ロンズデーライト


アンソニー「ってことは俺とあいつの家が結婚したら俺はアンソニー・ロンズデーライトだけど、あいつはゴルド・ゴルドってわけ? 」


ゴルド「知らん。俺の名を決めた作者に聞け 」


当初は特に考えもしませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ