恐怖の四兄弟とキンバルツ・ウィザリー
タイトル的にわかっている読者もいると思いますがこの話の展開的は戦隊もの等によくある合作系です。
・魔法世界 教皇の住む城
この場所で今日、平和記念式典が行われているはずなのだが
『うぅっ┅!? 』
城内には多くの兵士達や召喚獣達が倒れ
「なぁ、サタンはどうなったと聞いてるんだ。早く教えろ 」
魔法教皇キンバルツ・ウィザリーの前にロンズデーライト兄弟が立ち並んでいた。
「(わ┅儂は悪夢でも見ておるのか!?) 」
追い詰められた魔法教皇キンバルツ・ウィザリーはそう思うしかなかった。
何故なら数時間前まではこんなことが起きるだなんて誰にも予想できなかったのだから
数時間前
「諸君、古き時より我が魔法使いの宿敵である大悪魔神サタンは滅せられた!これを祝し、今日は平和記念式典を行う! 」
サタンが倒されたことを魔法教皇は皆に説明した。
もちろん一刀が倒したことは伏せられている。
これはもし一刀がサタンを倒したことまで話すと一刀の中にサタンが封印されていたことまで話さなければならないからだ。
それにこちらとは別世界である外史の世界のことも秘密にしなければならないからである。
「それでは平和を祝して乾杯┅ 」
キンバルツ・ウィザリーが乾杯しようとしたその時
ガラァッ!!
いきなり扉が開かれ
「何だ? 」
皆の目が開かれた扉に向けられると
「ここがこの国で一番偉い奴がいる場所か 」
「偉いといっても案外小さなとこに住んでるんだね 」
「魔法使いがたくさんいやがる!こりゃ潰しがいがあるぜ! 」
「残念。女の子はいなさそうですわ 」
そこにはロンズデーライト兄弟がいた。
「お前達、何者だ! 」
「ここを何処だと思っている! 」
突然現れたロンズデーライト兄弟に対して兵士達が構えると
「こいつら、俺達のこと知らないのか? 」
ゴルドはそう言った。
「兄さん、僕達が封印されてからかなりの時が経過してるんだから知ってる奴がいる方がおかしいってものだよ 」
「それもそうだな 」
兄であるゴルドにそう説明するシルバであったが
「(封印されただと!?まさかこいつらは!?) 」
魔法教皇は彼らに心当たりがあった。
すると
「この平和記念式典を荒らしに来た賊め!成敗してくれる! 」
兵士達がロンズデーライト兄弟に対して構え
『火炎よ、燃え上がり射ぬけ!ファイアアロー!! 』
『雷撃よ、轟いて刺し貫け!ボルトランス!! 』
兵士達は次々と強力な魔法を繰り出した。
これに対してゴルドがとった行動は┅
「シルバよ、盾となれ 」
「えっ? 」
実の弟であるシルバを引っ張りあげ
ドドドオォーーンッ!!!
何と!?盾として扱ったのだった。
「何をやってるんだあいつは!? 」
「仲間を盾にするだなんて正気なのか!? 」
確かにおかしすぎる!?
だがこれで確実に一人は倒したと兵士達が思った瞬間
「ケホホッ!?僕を盾代わりにするだなんてひどいや兄さん! 」
!?
兵士達は目を疑った。
何故ならシルバはあれほどの魔法攻撃を食らっておきながら
シルバの体は傷ひとつついていないどころか服まで焦げていなかったのだから
「どうせお前に魔法攻撃は一切効かんだろ 」
「ひどいよ~!? 」
「(やはり次男に魔法が通じぬという話は本当であったか!?) 」
兄弟のやり取りを見たキンバルツ・ウィザリーはロンズデーライト兄弟の恐ろしさを確信した。
「お前達、よくも僕を攻撃してくれたね! 」
シルバは得物であるレイピアを取り出すと
「お返しだよ! 」
ズッシャアァーーッ!!
『うわあぁーーっ!? 』
兵士達目掛けて突撃し、刺し貫いていった。
そして
「先に暴れるなんてずるいぜシルバ兄、俺にも暴れさせろ! 」
好き放題に暴れるシルバを見たブロンが兵士達の前に立ちはだかり
「ひ┅ひぃっ!? 」
「怯えるな!相手を人間ではなくモンスターだと思えば怖くない! 」
図体の大きなブロンに対し、鼓舞する意味で兵士達がそう言うと
「俺をモンスター扱いか、そりゃ正しい選択だぜ 」
そう言うブロンは懐からあるものを取り出した。
それは┅
「ちょうど俺達を出してくれたオーガの肉片があるからよ! 」
ブロンはオーガの肉片を出すと
ばくんっ!!
何と!?一口で食べてしまった。
すると
めきめきっ!
「な┅何だ!? 」
オーガの肉片を食べたブロンの体に変化が起こり
「ウッガアァーーッ!! 」
ブロンの姿がオーガへと変化していった。
「オラアァーーッ!!! 」
『うわあぁーーっ!? 』
上級モンスターであるオーガの力を得たブロンは次々と兵士達を虐殺していく
「ば┅化け物か!? 」
「なら召喚獣だ! 」
ジャキンッ!!
このままでは敵わないと察した兵士達は召喚リングを使い、一斉に召喚獣ポーンアーマーを召喚した。
ポーンアーマー
一般兵士達に支給されている召喚獣
甲冑を着た騎士の姿をしており、戦闘力は自身の強さと同じだが一度に三体も呼び出せるお得な召喚獣
ポーンアーマー達はブロンを取り押さえようと迫るが
「召喚獣相手ならわたしの出番ですわね 」
ポーンアーマー達の前にプラナが立ちはだかると
「これでも食らいなさい 」
プラナは懐から霧吹きを取り出すとポーンアーマー達に吹きかけていき
「さぁお前達、契約者達の方に向かいなさいな! 」
ポーンアーマー達にそう命じた瞬間
「どうしたんだ!? 」
「こっちに来るな!? 」
ポーンアーマー達は召喚者である兵士達の指示を聞かずプラナの指示通り召喚した兵士達の方に向かっていき
「わたしのために爆発なさいな 」
そう命じた瞬間
ドッカアァーーンッ!!!
『うわあぁーーっ!? 』
ポーンアーマー達が一斉に爆発したのだった。
という出来事が発生したのだった。
「(やはり恐ろしやロンズデーライト兄弟!?) 」
あれほどいた兵士や魔法使い達がたった三人相手に倒されてしまった。
そして
「教えろ、サタンはどうなった? 」
ゴルドがキンバルツ・ウィザリーの首を絞めあげながら聞くが
「うぐっ!?さ┅サタンがどうなったかは知らんし、知っていたところで誰が言うものか 」
さすがは魔法教皇、殺されるかもしれないが命を懸けて戦った兵士達のために話すわけにはいかなかった。
だが
「わかった。もういい 」
ゴルドはキンバルツ・ウィザリーの頭に手を置くと
「このまま記憶を読んでやるからよ! 」
「ぐわあぁーーっ!? 」
頭を絞めながらゴルドは記憶を読み出した。
その結果
「成程。どうやら俺達が封印されている間にサタンは魔法使いに倒されたらしい 」
「マジなのそれ!? 」
「サタンも大したことねぇな 」
「頭は馬鹿でしたけど魔力だけはかなりのものでしたのに 」
あのサタンが馬鹿扱いである。
だが、それほどまでにロンズデーライト兄弟の力は恐ろしかった。
すると
「サタンがどうなったのかわかった以上もうこんなところに用はない。お前達、いくぞ 」
「兄さん、行くって何処へ行くの? 」
ゴルドの向かう先は
「決まっているだろう。サタンを倒した魔法使い、北郷一刀とやらに会いに行くのさ。奴が何処にいるのかはこいつ(魔法教皇)から読み取ったからな 」
一刀のいる外史の世界であった。
一方
・外史の世界の空間
「あらやだん。とんでもない奴が現れたわねん 」
「ふむ、この世界のダーリンでは苦難であるな 」
ここには外史世界の管理人である貂蝉と卑弥呼がいた。
※恋姫無双を知らない読者には酷ですがこの二人の容姿ははっきり言って筋肉の化け物です。
「となると別世界のダーリンの力がいるであろう。我輩に心当たりがあるのでちょっと行ってくるのである 」
卑弥呼がその場から離れようとすると
「卑弥呼ったらずるいわ!あたしも別のご主人様に会いたいのにん! 」
「がははっ!我輩はあのダーリンとは知り合いであるからな! 」
そして卑弥呼は別世界に向かっていくのだった。
今更ながら今までガラケー投稿な上に久方振りの投稿なので知りませんでしたが投稿した文面を見てみるとふりがなが表示されているのが驚きです(驚)。