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走馬灯と答え

ロンズデーライト兄弟の拠点であるタワー二階にてシルバと戦う仮面シャドー


だがシルバは魔法が効かないだけでなく腕を切り落としても首を飛ばしてもくっつけさえすれば再生できるという不死身の肉体を持っていた。


あらゆる手を使って攻撃しまくる仮面シャドーは最後の手段としてシルバをタワー一階の酸の沼へと落としたのだった。


「はぁはぁ┅ 」


気と体力を多く消耗しながらも仮面シャドーはタワー二階に何とかよじ登れた。


しかもその間、シルバによる攻撃がなかったのだ。


これはつまりシルバは酸の中で死┅


と仮面シャドーが油断したその時


ズブシュッ!!


「ぐふっ!? 」


突如仮面シャドーの心臓にシルバのレイピアが突き刺さると


すると


ガシッ!


仮面シャドーが開けた一階へと続く穴に手がかかると


「今のはさすがの僕も危なかったよ 」


バァンッ!!


何と!?シルバが這い上がってきたのだった。


「き┅貴様!? 」


「残念だけど僕の不死身の方が強かったみたいだね。それを立証してくれた君に褒美をあげるよ 」


スッ┅


シルバは仮面シャドーに突き刺さっているレイピアを手に取ると


「死という名の褒美をね! 」


ズボォッ!!


「がはぁっ!? 」


そのまま荒く勢いよく引き抜いた。


「くっ!? 」


結構な出血量である。


「言い忘れてたけどこのレイピアには返しがあってね。無理矢理引き抜くと重傷なんだよね 」


返しとはヤマアラシの針にもついているもので針の横に逆向きの(とんが)りがあるものである。


つまり一度刺さると抜く時にかなりの出血が発生するのだ。


「はぁはぁ┅!? 」


出血と気の消耗が仮面シャドーを襲うなか


更なる重圧が仮面シャドーを襲った。


それは┅


「(もう手はない!?) 」


首を飛ばしても酸の中に落としても倒すことができない


こんな奴をどう倒せばいいのか仮面シャドーには思い付かなかった。


「(もはやこれまでか!?皆、すまぬ) 」


このままではシルバに殺されるだけ


そう思っていた仮面シャドーの頭の中に今までの出来事が走馬灯のように思い出されていた。


「う~ん? 」


仮面シャドーの世界での二十年近く前、当時四歳であった仮面シャドーが?を浮かべていると


「どうした?解けないなら父が解いてやろう 」


仮面シャドーの父である剣が現れ大人の実力を見せつけてやろうとするが


「(わ┅わからない!?) 」


剣には解けなかった。


「こ┅こいつはフェルマーの最終定理並に難しい問題なんだ。だから大人である俺が解けなくても問題はない! 」


負け惜しみにそんなことを言う剣であったが


「そんなわけないでしょ 」


そこへ母である刹那(せつな)が現れた。


「ここはこうすれば解けます 」


すると一般人である母は忍である父が解けなかった問題を容易く解いてしまった。


「すごいです! 」


「こういう時は解き方を代えてみなさい。一つのやり方だけが正解ではないのですから 」


そして現在、その出来事を思い出した仮面シャドーは


「(一つのやり方だけが正解ではない┅そうか!) 」


何かに気付いた。


「もう観念したのかい?残念だなぁ、僕をこれだけ苦しめた君との戦いがもう終わってしまうだなんてね 」


仮面シャドーに止めを刺すべくレイピアを向けるシルバであったが


「フフフッ┅ 」


「何がおかしいの? 」


突然笑う仮面シャドーを不気味に思うシルバ


「おかしいのではない。もはやこの手段でしかないと知ると呆気にとられただけだ 」


スッ!


そう言った仮面シャドーが仮面の額部分にあったスイッチを押した瞬間


ばららっ!


鎧が崩れた。


仮面シャドーが着ている鎧は額にあるボタンを押すことでキャストオフが可能なのだ。


そして鎧が崩れ、仮面が外れると


バァンッ!!


そこには長髪であるが一刀がそこにいた。


読者には既にバレているが仮面シャドーの正体は別世界の北郷一刀である。


「あれ?何で君がここにいるの? 」


だが、その事を知らないシルバが頭に?を浮かべていると


「鎧をつけたままでは今から繰り出す最大奥義を繰り出せぬのでな悪いが外させてもらった 」


シルバの問いを無視しながら仮面シャドーが腰にある刀・気伝丸を握ると


「シャドー流最大剣技・豪華剣乱(ごうかけんらん)! 」


ブォンブォンッ!!


物凄い早さで刀を振りまくった。


「さっきよりも早い!? 」


仮面シャドーが着ている鎧は防御用ではなく鍛練用でありその重量はかなり重い


その重りを外した今の仮面シャドーはさっきまでの数倍の早さが出せるのだ。


だが


ブォンブォンッ!!


仮面シャドーは懸命に刀を振るいまくるもシルバに迫らずその場で振るいまくるという意味不明な行動をしていた。


「? 」


この行動にシルバもわからぬまま


「はぁはぁ┅!? 」


仮面シャドーの体力が限界を向かえ動きが止まってしまった。


それを見たシルバは


「アハハッ!どうやら血を出しすぎたショックで頭がイカれたようだね。子供のように剣を振り回すだなんてさ 」


仮面シャドーをバカにして笑った。


「君の最期に笑わせてくれてありがとう。褒美として死を与えるよ! 」


シュッ!


レイピアを突き構えたシルバが仮面シャドーに迫る!


「僕が死んだらあの世でまた殺り合おうね! 」


キィンッ!!


そしてシルバのレイピアが仮面シャドーの心臓に突き刺さろうとしたその時


ピタァッ!


「あれ? 」


急にシルバの動きが止まってしまった。


「何だよこれ!?どうして体が動けないんだよ!? 」


体だけでなく指一本すら動かせなくなってしまったシルバが驚いていると


「かかったな 」


仮面シャドーがそう言った。


「かかっただと!?貴様、一体僕に何をした!? 」


「自分の体をよく見てみることだな 」


「なにっ 」


仮面シャドーに言われシルバが自分の体をよく見てみると


「これは糸!? 」


ピアノ線のような細い糸に体が絡まれていた。


「俺はただ闇雲(やみくも)に刀を振りまくっていたわけではない。全ては俺の周囲に気でできた糸を張り巡らせるための動きだったわけさ 」


そうすれば最後はシルバが止めを刺しに迫ってくる。全てはそれを計算に入れての行動だったのだ。


「確かに不死身の僕といえど動きを封じられては意味がない。だけどそれがどうしたの?動きを封じられようとも関係ない!この糸が気でできている以上、君が倒れれば消滅してしまうからね 」


確かにシルバの言うようにこの糸は仮面シャドーが気を失うと消滅する仕組みである。


「お前の言う通りだが、俺がただ単にお前の動きを封じるためだけにこの策を使ったと思うか 」


そう。実はこの策にはまだ続きがあった。


ブチッ!


仮面シャドーは自分の毛を数本抜いて気を流し筆を作ると


バサッ!


懐から紙を取り出し血で何かを書き出した。


すると


「な┅何だ!?急に体の様子が!? 」


シルバの体に変化が起きた。


「俺がお前の動きを封じたのはお前に動いては困るからだ。この術は相手が動いたら意味がなくなるからな 」


そして仮面シャドーは血でシルバを書きシルバに向けると


「封印術・絵姿吸引(えすがたきゅういん)! 」


印を結んでそう言った瞬間


ズズズッ┅!!


「な┅何これ!? 」


シルバの体が絵に引き寄せられた。


「俺は勘違いをしていた。お前を倒すためにあらゆる戦闘不能にする方法を考えたが不死身のお前相手にはどれも意味がない。だがお前を戦闘不能にする以外の倒し方があるとすれば封印術のみだ! 」


「こ┅こんな方法で不死身の僕が倒されるだなんて!? 」


封印に抵抗しようとするシルバだがもはや抵抗できず


「あぁーーっ!?┅ 」


すぽっ!


シルバは絵の中に吸い込まれ、絵に色がついた。


「安心しろ。この絵を破けば出ることができる。お前の対処は魔法使い達に任せ┅ 」


とシルバが封じられた紙を丸めたところで


ばたんっ!


仮面シャドーの体が倒れた。


気の消耗と出血多量によるダメージが襲ったのである。


「どうやら俺はここまでのようだ。あとは頼むぞこの世界の俺よ、必ずや華琳殿を助けろ┅ 」


そう言ったところで仮面シャドーは気を失った。


さてさて、実はこの少し前にてこの世界の一刀はというと


「はぁはぁ┅、この階段長いな!? 」


「ほらお兄さん、頑張ってくださいよ 」


「風も少しは歩けよな! 」


風を背負いながら階段を上がる一刀であったが


ついに


「光だ!出口だ! 」


遠くの方に光を見つけ、さっきまでの疲れがブッ飛んだかのように走る一刀


そして一刀が出口にたどり着くとそこにはとんでもないことが起きていた。


それは┅


「がはぁっ!? 」


「・・・ 」


「えっ!? 」


何と!?捕らわれていたはずの華琳がゴルドを殺していたのだ。

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