魔法使い達とプラナ・ロンズデーライト
ロンズデーライト兄弟によって連れ去られた華琳を救うため冥界にある居城に乗り込んだ一刀達魔法使いと仮面シャドー
道中で仮面シャドーの仲間である新星達と合流し、彼らの力と魔法使い達によって一刀と仮面シャドーはタワーの中に入ることに成功し、残った魔法使い達と新星達はそれぞれブロンとプラナの相手をすることになったのだった。
そして新星達がブロンと戦っている頃、その場所から少し離れた場所では
魔法使いサイド
「あらあら、かわいい娘だらけじゃないのわたしはラッキーですわね 」
ロンズデーライト兄弟の末妹・プラナ
男よりも女が好きなゴスロリ少女(ちなみに尻派)
「気を付けてみんな、どういうわけかは知らないけどこの女は他人の召喚獣を操る能力がある。下手に召喚獣を出すと危険よ 」
マリアが皆に言うと皆は召喚獣が操られないよう一旦引っ込めたのだが
「それは承知です。というより┅ 」
エレナはそう言うと
「私の召喚獣はカーバンクル以外戦闘不能ですので 」
「えぇっ!? 」
エレナは皆にそう打ち明けた。
というのもエレナが持つ他の四体の召喚獣は全て玲の武器として扱われ戦えないのだった。(無事なのは小型のカーバンクルのみ)
おまけに
「お┅俺も疲れて魔力がうまく練れねぇや!? 」
アンソニーもジュンの作戦で走り回ったため体力が尽きかけていた。
五人のうち既に二人が戦闘不能となったわけなのだが
「マリアさん、私達だけでも戦いましょう! 」
「召喚獣を使わなければ大丈夫だもんね~ 」
「風羅、炎夢、その通りね! 」
二人の言葉に勇気づけられ戦う決心をしたマリア
ところが
「あなた達、先程から召喚獣を使わなければ軽くわたしを倒せるとおっしゃってますけどわたしにはまだ切り札がありましてよ! 」
パチンッ!
そう言うプラナが指を鳴らすと
ゴォッ!!
上空から巨大な物体が降りてきてプラナの隣に並んだ。
その物体とは┅
「ば┅バハムートだって!? 」
バァンッ!!
バハムートを見て驚くアンソニー
バハムート
陸海空全てを移動することができる青い体をした巨大なドラゴン型のモンスター。知能が高くレア度もかなり高い
「この子はわたしの最愛のペットのむーちゃんですの 」
バハムートをむーちゃん呼ばわりするプラナ
「さぁむーちゃん、魔法使い達を倒してしまいなさいな! 」
プラナがバハムートことむーちゃんに指示を出すと
ギャオオーーンッ!!
むーちゃんがマリア達に襲いかかってきた。
『わっ!? 』
サッ!
バハムートの攻撃を何とかギリギリ避けるマリア達
「身体強化魔法を使ってますからギリギリ避けられてますけど 」
「何度もきたらこっちがヤバイわね!? 」
プラナが召喚獣としてバハムートを呼び出しているのならば魔力が減っていくのだがそうではなく逆に身体強化魔法を使っているマリア達の方がどんどん魔力を消費していくのだった。
すると
「だったらさぁ、召喚獣融合で一気に倒すしかないよね~ 」
炎夢がそんなことを言い出した。
「何言ってるのよ炎夢、召喚獣を出したらあいつに操られて┅ 」
「でも召喚獣融合ならいけるかもしれないじゃん~ 」
確かに炎夢の考えも間違っていないのかもしれなかった。
何せ召喚獣融合でさえ使える魔法使いが少ないためもしかしたらプラナであっても操れないかもしれない可能性があった。
「(一か八かの賭けに賭けてもよさそうですね!) 」
風羅も心の中でそう思うと
「それじゃあ、いっくよー! 」
炎夢が召喚獣融合を発動させると同時に
「は┅はいっ! 」
風羅も召喚獣融合を発動させてしまった。
ジャキンッ!!
そしてこの場に召喚獣融合した炎夢・氷夢と風羅が立ち並んだ訳なのだが
「ふ┅風羅、あんた召喚獣融合できたの!? 」
「あっ!? 」
今まで召喚獣融合ができることを隠していた風羅であったが状況的に融合してしまった。
「でも今はそんなことを気にしてる場合じゃないよね~ 」
「いくぞ! 」
「ごめんなさい!あとで事情を話しますので 」
シュバッ!!
「あっ!? 」
そして召喚獣融合した風羅と炎夢・氷夢はバハムート目掛けて向かっていき
『よっと! 』
「ハッ! 」
バハムートを避けると
「くたばれ! 」
「食らっちゃって! 」
「参ります! 」
バッ!
炎夢は炎を、氷夢は氷を、風羅は拳をプラナ目掛けて繰り出そうとするが
「残念ですわね。そこはわたしの射程範囲内ですのよ 」
スッ!
プラナはそう言うと霧吹きを取り出し
ブシューーッ!!
召喚獣融合した炎夢・氷夢と風羅目掛けて噴きかけた。
「うおっ!? 」
「ぺぺっ!何なのこれ!? 」
「まさか毒!? 」
すると
ギギギッ┅
『えっ? 』
「体が勝手に動いていく!? 」
三人の体が勝手に動いていき
「あなた達、邪魔な魔法使いを倒しちゃいなさい! 」
プラナがそう三人に命じると
『うわぁっ!? 』
「体が止まらない!? 」
三人の体が勝手に動いていき、エレナとアンソニーに襲いかかった。
「何やってるんですか二人とも!? 」
「炎夢はともかく風羅までふざけるなって!? 」
「ふざけてなんかいません! 」
「体が勝手に動いちゃうんだよ!?うまく避けてね!? 」
「止まらない!? 」
もはや三人の体は思いどおりにならなかった。
「やはり召喚獣融合でもダメだったのね!?。でもあの霧吹きの中身は一体? 」
マリアが不思議がっていると
「教えてあげるわ!この霧吹きの中身はわたしの体液よ! 」
「た┅体液ですって!? 」
まさかの中身に驚くマリア
ちなみに体液とは汗や唾液、尿等である。
「昔からわたしはモンスターを引き寄せてしまう体質でね。子供の頃は地獄でしたの 」
プラナはどんな少女時代を過ごしてきたのやら
「でもある日、わたしの体液をモンスター、召喚獣が好むとわかってからわたしはそれを武器にした!全ての召喚獣を魅了するこの力でね! 」
つまりプラナはモンスターを操れるのではなく体液で魅了しているのだ。
「さて、残ったあなたの相手をするのはもちろん┅ 」
プラナは残されたマリアを見ると
「むーちゃんよ!行きなさい! 」
ギャオオーーンッ!!
プラナはバハムートをマリアに向かわせた。
「くっ!? 」
バハムート相手にまともに戦うことができず、召喚獣融合ができないマリアは一旦この場から去ろうとするが
ガアァーーッ!!
「オ┅オーガ!? 」
オーガの群れがマリアに襲いかかった。
「わたしがモンスターを複数操れるのを忘れたのかしら?さぁオーガ共、やっちゃいなさい! 」
プラナはオーガを操りマリアを襲わせ
ガアァーーッ!!
「くっ!? 」
何とかオーガ達の攻撃を避けきるマリアであったが、避けたその先に┅
ギャオオーーンッ!!
「しまった!? 」
バハムートが待ち構えており
ドドゴオォーーッ!!
「きゃっ!? 」
マリアはバハムートの放つ衝撃波をまともに食らってしまった。
「もうあなたは無理のようですわね。安心なさい、あなたの遺体はわたしのコレクションとして永久保存してあげますからね 」
そんなことされたって嬉しくない
「(やはり私じゃバハムートを倒せない。かといって召喚獣融合できない私じゃどうすれば┅) 」
マリアが必死に頭を使って打開策を考えていると
『マリア殿、他のものと同じ道を選ぶのもよいがそれでいいのか? 』
『同じような魔法であっても自分には自分だけの道がある。それを見つけるのも一つの手だと俺は思うのだがな 』
戦いが始まる前の前夜にてマリアは仮面シャドーからそう言った話を聞いた。
「(そうだ!私は私なりの召喚獣融合を身に付ければいい!そうするには┅) 」
スッ!
バハムートの放った衝撃波をまともに食らいながらも立ち上がるマリア
「あらあら、すごい気迫ですこと、でも次で終わりですわ!むーちゃん、オーガ共、やっちゃいなさい! 」
ギャオオーーンッ!!
ガアァーーッ!!
既にボロボロなマリアにバハムートとオーガ達が向かっていく
対するマリアは┅
スッ!
自身の召喚獣であるジャンヌのリングを填めると
「新召喚獣融合! 」
と唱えた瞬間
バァッ!!
マリアの衣類が弾け飛び、体が光に包まれると
ジャキンッ!!
そこにはワルキューレの装備を身に纏ったマリアがいた。
「あらあら、苦し紛れに召喚獣融合とやらですか、でもわたし相手にそれは通用しないことを忘れましたか? 」
ブシューーッ!!
プラナは霧吹きをマリア目掛けて噴きかけた。
ところが
「私はあんたなんかに操られない! 」
マリアは霧吹きを食らったというのに操られなかった。
「うそっ!?何でですの!? 」
「教えてあげるわ。これは私が生み出した召喚獣融合であって召喚獣融合。名付けて新召喚獣融合よ! 」
長ったらしいネーミングであるがマリアの言うようにこれはまともな召喚獣融合ではない
召喚獣融合は術者である魔法使いと召喚獣の強さが50%ずつくらいの力であるが
この新召喚獣融合は力の割合を自由に変えることができるのだ。
よって魔法使いの力を強くし、その分召喚獣の力を弱くすればプラナの魅了が効かないのだ。
「くぅっ!だったらむーちゃん達、やっちゃいなさい! 」
操れないと知るやモンスター達をマリアに向かわせるプラナ
スッ!
対するマリアは剣を天に向けると
「シャイニング・レイ! 」
カアァーーッ!!
剣から光を放ち、モンスター達に食らわせた。
この光は一体何なのか!?
誰もが不思議がるなか
「あれはもしかしてシャイニング・レイですか! 」
エレナが答えた。
「でもあの力は強すぎて召喚獣の力をかなり必要とするから長期に渡る使用はできないはずですが 」
確かにエレナの言うように序盤から使うならともかくボロボロの状態で使える魔法ではない
だが新召喚獣融合は召喚獣としての力を強くすることにより通常召喚リングで呼び出すだけでは使えない強力な能力が使えるようになるのだ。
そしてシャイニング・レイの効果は┅
「あれ~? 」
「体が自由に動けます! 」
呪縛からの解放である。
これによりプラナの魅了が解けてしまい
ガッ!ガアァーーッ!!
「ひぃっ!? 」
プラナに操られていたオーガ達が正気に戻りプラナに襲いかかった。
「これで奴もおしまいだな 」
自業自得とばかりに笑うアンソニーであったが
その時!
バサァッ!!
ギャオオーーンッ!!
「む┅むーちゃん!? 」
何と!?プラナの洗脳が解けたはずのバハムートがプラナを守るようにオーガ達の前に立ちはだかったのだった。
「何でバハムートがあいつを守ってんだ!?召喚リングで契約もしてないのに知能が高いあいつならオーガ達と共にプラナを襲うはずだろ!? 」
確かに普通ならばアンソニーの言う通りになるのだが
「絆なのかもしれませんね 」
「絆? 」
これはいわゆる電気ネズミをパートナーにしている少年が旅先でモンスターと出会い仲間にしていないのにもかかわらず協力し、仲間となる的な絆である。
またプラナもバハムートを呼び捨てにせず『むーちゃん』と呼んでいたことで信頼関係を築いていたのかもしれない。
「(一刀、こっちは片付いたからあんたはさっさと華琳さんを助けなさいよね) 」
その後、マリア達は同じく戦いを終えた新星達と合流し、残されたモンスター達の相手をするのだった。
一方、先にタワーの中に入っていった一刀、仮面シャドーはというと
「マリア達は大丈夫だろうか? 」
仲間の心配をする一刀に対し
「一刀殿、少しは仲間の強さを信頼せよ 」
仮面シャドーがそう言うと
「そうなのですよ。まったくお兄さんは心配性なのですから 」
「悪かったな風┅って風!?何でここに!? 」
いつの間にか風がいたことに驚く一刀
「こちらの方が面白いと思いましてねぇ、ついてきたわけなのですよ 」
「面白いってお前な!?危ないからさっさと戻れ! 」
そう言う一刀であったが
「一刀殿、戻すにしても今からでは手遅れだ。このまま連れていくしかあるまい 」
「こちらのお兄さんの方が話がわかりますねぇ 」
仮面シャドーの言う通りでもあるため仕方なく風を連れていくことにする一刀であった。




