表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この男は何故か?“私を下に見て!彼女のように想っている”みたいなの!

作者: 七瀬




___私は、夜はスナックで働いているの。

そこで働いている女の子は、私を含めて4人いるわ!

一人は、このお店のママ!



残りは、ココで雇われている女の子たちよ!

でもね? 私は、お店の女の子中で一番人気がないのよ!




・・・私以外の女の子は、美人で若く話すのがとっても上手いの!

以前、何処かの? 高級クラブで二人は働いていたらしいわ!


ここのママもその一人でね! この二人を引き抜いてきたらしいの!

でも? 結構地味なスナックでこんなキレイな女性を引き抜くぐらい

なんだから? ママは何者なんだろうと思ってしまうわよ!




・・・その前に、なんで? 私なんか雇ったのかなとも思うの...?

私は、見た目は冴えない普通の女の子。



可愛い訳でもないし、美人でもないわ!

話すのだって! 得意じゃないしね!




このお店のママは、とても優しいから、、、!

私に、アドバイスはしてくれるのだけど、、、?


ママに! 私は、1度も怒られた事がないのよ!




・・・でも?

二人には、厳しいママ!

いつも仕事が終わった後は、ママに二人は怒られて泣いているのよ!


___期待が大きいからなのかな、、、?

こんな小さなスナックのお店なのに、、、。


売り上げは、凄くいいらしいの!

それもこれも、ママと二人のおかげなんだと思うわ!



・・・だけど?

給料は、歩合制だから! 私には関係のない話よね!






___私のお店での名前は、『風夏』

こんな私にも、、、指名してくれる男性が一人だけいてね!



その男性の名前は、『西原 きよし』51歳バツイチ、お酒好き

女好き、お金遣いが荒い。



【カランコロン~】


『いらっしゃいませ~』

『・・・あぁ、ママ! 風夏、居る?』

『はい! ご指名ですねぇ~風夏ちゃん! 西原さんからご指名よ~!』

『はーい! 直ぐ行きまーす!』



___私は直ぐに、西原さんの横について、何時ものようにお酒を作っ

ていると? 横から西原さんの手が私の太ももに、、、。


『俺はさ~風夏しか見てないんだよ! あの二人には興味がないね!

俺は、風夏の事だけが、なあ! だから~俺と付き合えよ! 風夏の

事! 俺がこの先守ってやるから!』

『・・・西原さん、困ります! 私は別に、、、。』

『はぁ!? なんだよ! それとも? 俺じゃ物足りないって言うのか?

俺が、どれだけ! 風夏の事を好きか? 分かってくれよ~なあ、風夏~!』

『・・・えぇ! もちろん、分かってます。』

『そうだよな! 風夏の事は俺が一番! 分かってやってんだよ! アハハ~』

『・・・・・・』




___そこに、ママが私を助けに来てくれたの!


『まあまあ~西原様! 風夏ちゃんをそんなにイジメないでくださいな~

この子は、引っ込み思案で優しい女の子なんです! このお店で居なくて

はならない子なんですよ~』

『ママ~別に俺は風夏をイジメてないよ~!』

『・・・・・・』

『それに! ココは、“女の子におさわり禁止”ですよ! 風夏ちゃんの

太もも触ってたでしょ! 次、風夏ちゃんの太ももに触ったら? 追い出

しますからねぇ~いいですね、西原様!』

『あぁ~分かったよ! そんな怖い顔しないでよ~ママは、相変わらず怖いな!』

『・・・・・・』




___ママは、私に優しい。

この日も、ママは私を西原さんから助けてくれて、、、。


『___風夏ちゃん? 西原様に何かされたら? わたしに直ぐに言うのよ!

あの人! お酒癖が悪いし! お金も持ってない時もあるから! 気を付ける

のよ!』

『・・・ママ! ありがとう!』

『いいのよ~! 貴女はわたしの大切な娘のように想っているんだからね!』

『ママ!』






___でもそれからというモノ。

西原さんは、お店に来て私を指名すると、、、?


ママの見ていないところで、私の腰に手をまわしてきたり。

胸を触ったりとやりたい放題!


 私が、ママに告げ口をしないように、私の耳元でこう言ったのよ!


『風夏に、こんな事出来るのは俺だけだぞ! この事をママに言ったら?

もう、俺はお前を“指名”しないからな! だから、言う事を聞くんだ!』

『・・・・・・』




・・・何も言えない私に、どんどんエスカレートしてきて。

そのうち、私のスカートの中に手が、、、!?





___その時だったわ!

ママが、西原さんの手を掴んで! こう言ってくれたの!


『もう、二度と! この子にこんな事をしないで!!! もうあなたは

出入り禁止です! 今すぐ! 出て行きなさい!!!』



・・・お酒が入っていた、西原さんは大きな声でこう言ったのよ!


『風夏は、“俺の女だ!” なんで? ママにそんな事、言われなきゃ

なんないんだよ! なあ~風夏!』

『・・・・・・』

『西原さん! 風夏ちゃんは、ただ我慢しているだけなのよ! 別に

あなたの事が好きだからじゃないの!』

『何を言ってんだよ! 風夏だって! 俺の事が好きなんだよ!』

『・・・・・・』

『・・・風夏ちゃん! 自分の口で言ってあげなさい!』

『・・・西原さん! 私はただ我慢しているだけです! 別に西原さん

の事が好きでも何でもないんです!』

『・・・はぁ!? 嘘だろう? 俺の事が好きだから、ニコニコ俺の横

について話してたじゃないのか?』

『西原さん! それが! この子の仕事ですよ!』

『・・・・・・』





___そういうと?

西原さんは、暴れ出しそうになったけど、、、? 

別のお客さんがこの男をつまみだしてくれたの!







・・・あれから、西原さんはこのお店の【出入り禁止】になって、、、!

このお店で、お客さんとして見る事はなくなったわ!






___だけど?

たまに、私がお店に入る時間を知っているのか?


西原さんは、何処かの看板の影に隠れて、私を見ている事があるの!

何かする訳じゃにから、ママには話していないのだけど、、、?



・・・まだ私を! 彼女だと思っているみたい!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ