この男は何故か?“私を下に見て!彼女のように想っている”みたいなの!
___私は、夜はスナックで働いているの。
そこで働いている女の子は、私を含めて4人いるわ!
一人は、このお店のママ!
残りは、ココで雇われている女の子たちよ!
でもね? 私は、お店の女の子中で一番人気がないのよ!
・・・私以外の女の子は、美人で若く話すのがとっても上手いの!
以前、何処かの? 高級クラブで二人は働いていたらしいわ!
ここのママもその一人でね! この二人を引き抜いてきたらしいの!
でも? 結構地味なスナックでこんなキレイな女性を引き抜くぐらい
なんだから? ママは何者なんだろうと思ってしまうわよ!
・・・その前に、なんで? 私なんか雇ったのかなとも思うの...?
私は、見た目は冴えない普通の女の子。
可愛い訳でもないし、美人でもないわ!
話すのだって! 得意じゃないしね!
このお店のママは、とても優しいから、、、!
私に、アドバイスはしてくれるのだけど、、、?
ママに! 私は、1度も怒られた事がないのよ!
・・・でも?
二人には、厳しいママ!
いつも仕事が終わった後は、ママに二人は怒られて泣いているのよ!
___期待が大きいからなのかな、、、?
こんな小さなスナックのお店なのに、、、。
売り上げは、凄くいいらしいの!
それもこれも、ママと二人のおかげなんだと思うわ!
・・・だけど?
給料は、歩合制だから! 私には関係のない話よね!
▽
___私のお店での名前は、『風夏』
こんな私にも、、、指名してくれる男性が一人だけいてね!
その男性の名前は、『西原 きよし』51歳バツイチ、お酒好き
女好き、お金遣いが荒い。
【カランコロン~】
『いらっしゃいませ~』
『・・・あぁ、ママ! 風夏、居る?』
『はい! ご指名ですねぇ~風夏ちゃん! 西原さんからご指名よ~!』
『はーい! 直ぐ行きまーす!』
___私は直ぐに、西原さんの横について、何時ものようにお酒を作っ
ていると? 横から西原さんの手が私の太ももに、、、。
『俺はさ~風夏しか見てないんだよ! あの二人には興味がないね!
俺は、風夏の事だけが、なあ! だから~俺と付き合えよ! 風夏の
事! 俺がこの先守ってやるから!』
『・・・西原さん、困ります! 私は別に、、、。』
『はぁ!? なんだよ! それとも? 俺じゃ物足りないって言うのか?
俺が、どれだけ! 風夏の事を好きか? 分かってくれよ~なあ、風夏~!』
『・・・えぇ! もちろん、分かってます。』
『そうだよな! 風夏の事は俺が一番! 分かってやってんだよ! アハハ~』
『・・・・・・』
___そこに、ママが私を助けに来てくれたの!
『まあまあ~西原様! 風夏ちゃんをそんなにイジメないでくださいな~
この子は、引っ込み思案で優しい女の子なんです! このお店で居なくて
はならない子なんですよ~』
『ママ~別に俺は風夏をイジメてないよ~!』
『・・・・・・』
『それに! ココは、“女の子におさわり禁止”ですよ! 風夏ちゃんの
太もも触ってたでしょ! 次、風夏ちゃんの太ももに触ったら? 追い出
しますからねぇ~いいですね、西原様!』
『あぁ~分かったよ! そんな怖い顔しないでよ~ママは、相変わらず怖いな!』
『・・・・・・』
___ママは、私に優しい。
この日も、ママは私を西原さんから助けてくれて、、、。
『___風夏ちゃん? 西原様に何かされたら? わたしに直ぐに言うのよ!
あの人! お酒癖が悪いし! お金も持ってない時もあるから! 気を付ける
のよ!』
『・・・ママ! ありがとう!』
『いいのよ~! 貴女はわたしの大切な娘のように想っているんだからね!』
『ママ!』
▼
___でもそれからというモノ。
西原さんは、お店に来て私を指名すると、、、?
ママの見ていないところで、私の腰に手をまわしてきたり。
胸を触ったりとやりたい放題!
私が、ママに告げ口をしないように、私の耳元でこう言ったのよ!
『風夏に、こんな事出来るのは俺だけだぞ! この事をママに言ったら?
もう、俺はお前を“指名”しないからな! だから、言う事を聞くんだ!』
『・・・・・・』
・・・何も言えない私に、どんどんエスカレートしてきて。
そのうち、私のスカートの中に手が、、、!?
___その時だったわ!
ママが、西原さんの手を掴んで! こう言ってくれたの!
『もう、二度と! この子にこんな事をしないで!!! もうあなたは
出入り禁止です! 今すぐ! 出て行きなさい!!!』
・・・お酒が入っていた、西原さんは大きな声でこう言ったのよ!
『風夏は、“俺の女だ!” なんで? ママにそんな事、言われなきゃ
なんないんだよ! なあ~風夏!』
『・・・・・・』
『西原さん! 風夏ちゃんは、ただ我慢しているだけなのよ! 別に
あなたの事が好きだからじゃないの!』
『何を言ってんだよ! 風夏だって! 俺の事が好きなんだよ!』
『・・・・・・』
『・・・風夏ちゃん! 自分の口で言ってあげなさい!』
『・・・西原さん! 私はただ我慢しているだけです! 別に西原さん
の事が好きでも何でもないんです!』
『・・・はぁ!? 嘘だろう? 俺の事が好きだから、ニコニコ俺の横
について話してたじゃないのか?』
『西原さん! それが! この子の仕事ですよ!』
『・・・・・・』
___そういうと?
西原さんは、暴れ出しそうになったけど、、、?
別のお客さんがこの男をつまみだしてくれたの!
・・・あれから、西原さんはこのお店の【出入り禁止】になって、、、!
このお店で、お客さんとして見る事はなくなったわ!
___だけど?
たまに、私がお店に入る時間を知っているのか?
西原さんは、何処かの看板の影に隠れて、私を見ている事があるの!
何かする訳じゃにから、ママには話していないのだけど、、、?
・・・まだ私を! 彼女だと思っているみたい!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。