第7話 魔法
2話分投稿します
ロアが仲間になってから3日が過ぎていた。みんなすっかりロアには慣れており、今ではマスコット的な存在だ。特にソフィアはかなりロアのことを気に入っていて休憩中は必ずと言っていいほど俺やロアの側にいる。確かに可愛いのは俺も認めるが、ユーリとヴァイスの2人がニヤニヤしているのだけは気にくわない。そんなことを考えていると馬車が急に止まった。
「魔物だ!戦闘員以外は体を馬車に潜めておいてくれ!」
「ロア!出番だ!いくぞ!」
「ピュイィッ!!」
俺とロアは勢いよく馬車から飛び出し蒼天の元へと向かった。
「おい坊主!!この前と違って危険だ!引っ込んでろ!かばいきれねぇぞ!」
「大丈夫!こっちが優勢になるまでは前には出ないよ。俺が【範囲攻撃増強】でみんなの攻撃力を上げるよ。そしてロアは【竜の息】で後方支援する。」
「わかった!だが絶対に前には出るなよ?死にたくなけりゃ前は俺らに任せろ。」
そうして俺は後方支援に回ることになった。俺はまずロアと蒼天の3人に【範囲攻撃増強】をかけて攻撃力を強化し他に使えるスキルがないか【英雄模倣】の中を探す。目の前からは緑色の醜悪な姿の人型の魔物14匹と普通の狼よりも鋭い牙と爪を持つ魔物5匹が迫っていた。
「ノロは魔法支援でラジアに防御魔法だ。ラジアはタンク役!流れてきたゴブリンとグレーウルフは俺が叩き斬る!坊主とロアはラジアが止めている敵を狙ってくれ。」
「「「「了解!(ピュイィッ)」」」」
ロアが【竜覇気】を使い、前から来ている魔物たちを怯ませた。
「ロアナイスだ!」
「【防御壁】」
「ここは通さん我に向かってこい!」
こちらを向いていた魔物たちは半分以上がラジアの方へと向かっていく。なんらかのスキルを使ったのだろうか、後で聞こう。
「ロア、ラジアさんの奥の方にいる魔物に向けてブレスだ!!」
「ピュアッ!」
ロアの攻撃によってかなりのダメージを与えたが倒れた魔物はおらず、抜けてきた魔物たちがコールさんめがけて襲いかかるが
「なめんなよクソどもが!!【剣戟】!!」
コールさんは剣を射抜く形で構え魔物たちを薙ぎ払うように抜刀し命を絶っていく。それでも倒しきれずに飛びたしてきた1匹を俺が【弱点破壊】を駆使しながらロアとのツーマンセルでなんとか対応する。俺の【弱点破壊】がうまく発動し、ゴブリンを1匹倒しロアは再びラジアの奥の方にいる魔物たちに向けノロと共に魔法攻撃を仕掛ける。
そんな連携をしてなんとか魔物の群れを俺たちは倒した。多分Lvも上がっていると思う。それはさておきスキルってのは本当にいろんなものがあるんだな。今見ていただけでも少なくとも2つは使っていた。スキルについて聞くために俺は素材を剥ぎ取っている蒼天たちの元へと向かった。
「皆さんは普段どんなスキルを使って戦うんですか?」
「俺のスキルは教えてもいいが、ほかのやつのは教えられねえな。それだけで対策されるからな。俺は【剣戟】ってスキルを使うんだよ。剣を使用した戦闘において攻撃力が上がるって感じだな。」
「我のスキルはちょっとした挑発みたいなもんだなぁ。盾役だからそういったスキルなんだな。」
「僕は教えられないよ。これ教えちゃうと色々とまずいからね。」
【剣戟】のスキルは後で見られるかもしれないけどそれ以外はわからないか。色々と参考にしたかったんだけどしょうがないか。
話を終えて俺はロアと一緒にステータスの確認をしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・名前 ルクソル
・年齢 10歳
・種族 人族(混血)
・能力値
Lv:4
HP:202/212
MP:90/130
攻撃力:54
防御力:49
素早さ:41
・魔法
なし
・能力
・【職業能力】
【竜指揮】
・【固有能力】
英雄模倣
・加護
英勇王の加護
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・名前 ロア
・年齢 1歳
・種族 竜種
・能力値
Lv:3
HP:382/397
MP:68/147
攻撃力:97
防御力:76
素早さ:106
・魔法
【竜の息】
【念話】
・能力
【人言語理解】
・【固有能力】
竜覇気
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やはり最強の種族だからか成長がかなり早いな。ステータスも防御力以外はかなり上昇しているようだな。一番気になるのは魔法だよなぁ。【念話】ってことは俺とかと会話できるってことだよな。それに【竜指揮】これもいまいちわかんないよな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【職業能力】 竜指揮
・発動条件
常時発動
・発動内容
意思疎通が可能な使役している竜種への命令。
使役している竜種のステータス上昇効率。
・留意点
使役できていない竜種へは無効な能力。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これってもしかして俺竜騎士コース、、、?