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英雄模倣〜英雄を夢見た少年〜  作者: 三澄志氣
第1章 旅立ち
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第5話 Lv上げ


 英雄王に言われた通りとりあえずはLv上げをすべきなんだろうけど、どうすればいいか全くわからんな。ガルバンさんに相談してみるか。そう思い立ち俺はソフィアと共に村を出る準備をしているガルバンさんに声をかけた。


「ガルバンさん、ちょっといい?」


「おぅよ。どうしたルクソル。」


「自分のLvを上げたいんだけどどうすればいいか知ってる?」


「あー。魔物を倒すことでLvは上がるが俺はちと手伝うことはできないな。俺は戦闘職じゃなくただの一商人だから戦闘系スキルもないし、Lv自体高くない。そうだな、この後合流する冒険者にでも聞いてみたらどうだ?」


 そんな会話をしているとソフィアが不思議そうな顔で


「なんでLvをあげるの?学校に行って物事を学ぶのが目的なら必要ないんじゃないの?」


 ソフィアの疑問は、もっともだが俺の本来の目的は英雄と評されるような偉大な人間になること。そのためにはやはりLvをあげることによるステータスアップは必至。せめて低位の魔物ぐらいはスキルなしで倒せるくらいにはなっておきたいしな。


「必要なくはないさ。他人になめられないためにも強さってのは必要だし、男だったら強くなりたいって思うのは普通だろ?」


「ふ〜んそうなんだ。頑張ってねルクソル!」


 ソフィアはスキップしながらユーリとヴァイスのところへと向かった。2人はまたなぜかニヤニヤしていたがソフィアに怒られて仕事に戻って行った。





 護衛の冒険者たちと合流し自己紹介が始まった。


「冒険者チーム[蒼天]のリーダーをしているコールだ。そしてそこのヒョロイのがノロ、でかいのはラジアだ。いつもはもう1人いるんだが別の仕事でこの依頼には参加していない。」


「この商会を預かるガルバン・トルヤーだ。王都までの道中護衛を頼む。」


 他にも色々と護衛の仕方や休憩地点の確認などをして村を出発した。


 冒険者は信頼度で成り立っていると行っても過言ではない。様々な依頼がギルドに届く中で駆け出しの冒険者には魔物を狩るような以来は絶対に回されない。もちろん護衛もだ。採集などの簡単な依頼をこなしていくことで森の歩き方や索敵の仕方などの基本を学んでからが一人前とされる。そこから色々な依頼が回されることで冒険者としての地位を築いていく。名のしれた冒険者になるのは一握りだという。蒼天の人たちは最近ようやく信頼を得て護衛などの報酬が割高な仕事を受けられるようになったそうだ。


「ねぇコールさん。俺もLv上げたいんだけど手伝ってくれない?」


「坊主、手伝うのは構わねぇがスキルは持ってんのか?なんもスキル持ってないようじゃ厳しいぞ?」


「戦闘系スキルがあるよ。」


「まぁそれならいいか。もうちょいしたら水辺で休憩がある。そこで運がよけりゃスライムあたりが出てくると思うぜ。そのくらいなら坊主でもなんとかなるさ。」





 そうしているうちに水辺について休憩のために食事を作り始めた。俺はコールさんと共にスライムを探していた。


「スライムってどんなやつなの?」


「ドロドロしていてスピードはないな。核と言われる部分があってそれを壊すとすぐに倒れるぜ。種族進化自体多くていろんなスライムがいるって言われているな。」


 そんなことを話しているうちに3匹のスライムを発見したんだが、、、


「あれって卵?」


「みたいだな。なんの卵かはわからねぇが運がいいな坊主。使役獣ができるかもなぁ。ま、とりあえずあのスライムを倒すとしよう。危なくなったら助けてやるよ。ほらこのナイフで戦え。」


「わかったよ。」


 俺は【英雄模倣(グレーターイミテート)】を発動しその中から【弱点破壊】Lv2と【威嚇】Lv3のスキルを選んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 【弱点破壊】Lv2

  ・発動条件

   対象に攻撃を与えた時。

  ・発動内容

   攻撃対象の弱点を20%の確率で破壊する。

  ・留意点

   Lv差による確率変動あり。

   弱点が破壊できるものではない場合弱点に貫通攻撃。


 【威嚇】Lv3

  ・発動条件

   対象に対する攻撃意思。

  ・発動内容

   攻撃対象を25%の確率で怯ませる。

  ・留意点

   Lv差による確率変動あり。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 この2つのスキルはウルガドラ王が所持していたスキルだ。英勇王の加護のおかげでどちらもMP10だけで使うことができる。加護ってすげぇな。

 まずは【威嚇】の先制攻撃だ。2匹ひるんでくれた。すぐに自分が持つナイフで核めがけてナイフを振り下ろす。怯んだうちの1匹に刃を立てるが全然効いている様子はない。ナイフを持ち直しもう1匹に振り下ろす。【弱点破壊】の効果で核が砕ける。


「よし!」


(やるねぇ、、、だがそのままだと危ないぜ)


 油断していた俺の顔面めがけて水弾が飛んできた。俺は慌てて後退し体勢を整える。そして同じようにスライムと戦う。


「はぁ〜。なんとか倒せた、、、」


「おつかれさん。ステータスを確認してみな。少しは変わっていると思うぜ。」


「【能力確認(ステータスチェック)】」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ・名前 ルクソル

  ・年齢 10歳

  ・種族 人族(混血)

  ・能力値

   Lv:2

   HP:205/205

   MP:48/68

   攻撃力:47

   防御力:41

   素早さ:30

  ・魔法 

   なし

  ・能力スキル

  【固有能力(ユニークスキル)

   英雄模倣(グレーターイミテート)

  ・加護

   英勇王の加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 おぉ、Lvが上がってステータスも上がっているな。こんな感じで上がるんだな。そして何より気になるのはあの卵だよなぁ。


「そこの卵はお前にやるよ。俺らは必要ないしな。」


「本当に?なんの卵なんだろ、、、ん?これヒビが入ってるな。」


「もうすぐ生まれるな。生まれた時にお前の顔を見せな。お前を親だと認識するからよ。」


『それは僕からのプレゼントだよ。なかの魔物は生まれてからのお楽しみ。』


 まさかの英雄王からのプレゼントだった。どうやったんだうかなんらかのスキルかな?今度調べておこう。

 バキバキという音と共にそいつはからの中から出てきた。


「こ、こいつは、、、」





これからどう展開していこうかかなり迷っています。

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