表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕の短編詩集

春一番が吹いている ビュービュービュー

力強く吹いている ビュービュービュー

幹を揺らして吹いている ビュービュービュー

そろそろ春だ そろそろ春だ

枝には我先にと 蕾が現れ

風に揺られる ユラユラユラ


春だぞ 春だぞ

枝の蕾は いよいよ綻んで

桜の花が現れる

やがて満開となって お花見の客が訪れる

桜は彼らを 優しく 優しく 抱きしめて

そよ風に揺られて パラパラパラと

花を散らして 彼らを 優しく 優しく 抱きしめる

しかし その花も 全て散り 新たな季節がやって来る


夏だぞ 夏だぞ

枝には我先にと 葉っぱが現れる

葉っぱは 新緑の服を 身に付けて

夏の青空に 上手く溶け込む

幹には セミが止まって ミンミンミンと 鳴いている

暑いよ 暑いよ

木が苦しそうに 唸ってる

直射日光に晒され 木が唸ってる

アイスを食べながら 人が歩いてる

木は その冷たく甘い物を

全力を振り絞って 欲しがるが

伝わらずに 彼は去ってしまう

そして 再び 新たな季節がやって来る


秋だぞ 秋だぞ

葉っぱは 新緑の服から 秋色の服に 衣替え

子供たちが 根本で 落ち葉を纏めて 火を着けて

薩摩芋を焼いている

桜は 彼らを 優しく 優しく 見守って

ついでに 焼き芋が欲しいと 駄々をこねる

しかし 伝わることわけもなく 彼らは去ってしまう

そらから 葉っぱは いよいよ枯れてきて

いっぱい いっぱい 散らしてく

そして またまた 新たな季節がやって来る


冬だぞ 冬だぞ

枝の葉っぱは 全て無くなり 桜は裸になる

冷たい風に揺られて 桜はブルブル震える

根本には 枯れ葉が落ちている

茶色で シワシワの 枯れ葉が落ちている

でも 桜は 決して諦めない

桜は 全力を振り絞って 冬を越えようと 努力する

いつか また 花開くことを 夢に見て

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ