表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/595

第91話 土下座とお化け屋敷の宣伝

 あれから数件の屋台を回るうちに親衛隊に囲まれ、現在土下座する約二十名の中にいます。そして先頭の元副会長の手には嘆願書と書かれた封筒が握られている。

 受け取り内容を読み終えた僕は深く溜息・・・

 簡単に内容をまとめると、女神様の安全を守るために二十人で護衛したいとの事。

 確かに二十人に護衛されれば安全だろうけどさ、移動するたびについて来ると考えるとうざい以外の何物でもないだろう。


 「女神様が先輩達に土下座させてる」

 「流石女神様」

 「あれバスケ部の主将よ」

 「あっちは野球部の主将」

 「生徒会長までいるじゃない」

 「元副会長までいるぅ」


 どうしようか考えてる間に周りの煩いな。それに土下座を強要しているように見えて僕の評判が悪い方に行きそうだし・・・

 何でこんなにも面倒事ばかり起きるのだろうか・・・


 さて、こんなアホな事さっさと終わりにしましょうか。


 「えぇっと先輩方に部長はいますか? いたら立ち上がってください」

 ぞろぞろと立ち上がる七割の男性生徒。

 「立ち上がったのは部長ですよね。でしたら自分達の露店へ戻って仕事してください!」

 僕の声に肩を落とした男性陣がよろよろと歩き出す。


 「次に今クラスや部活で何かしらの仕事をほっぽり出してきた人立つ! 嘘ついても後で調べますからね。僕は嘘つきが大嫌いですから、そこの所は分かってますよね」

 立ち上がる男子生徒達はまた肩を落とし歩きこの場を去る。

 残ったのは元副会長と他三人。 


 「最後に付き合っている女性がいる人は立ってください」

 立ち上がったのは三人。

 「彼女がいる人はその人を大事にして下さい。分かりましたか!」

 小さく返事をもらい退場する三名。


 そして残った一人だが・・・

 元生徒会副会長。

 一番嫌な人が残ってしまった・・・


 「自分は部活も彼女もいません! クラスの出し物もアンケート調査だけで自分担当の仕事はありません! どうか女神様の警護役に、いえ、ただの肉壁に!」

 何だろねこの人。僕はこれからモンスター退治やダンジョン攻略に行くわけでもないんだよ?


 「分かりました。取りあえず立ってもらっていいですか? 先輩を土下座させてるとか見た目が悪いので」

 その言葉を受け立ち上がる先輩は足がしびれていたのかよろけ、僕が助けようと動いて。


 再び土下座しています。


 助けたのはよかったのですが、その際に元副会長さんに抱き着く形に。正確に言えば僕の胸に顔をうずめる形で助けてしまい・・・真っ赤な顔で鼻血を噴きながら「ごめんなさい」を連呼して土下座中。

 返り血を浴びた僕は中々スプラッターな状況に・・・

 ドレスにも血が・・・


 「ゲレンデ、あと任せていい? 先輩を保健室に連れてってくれ」

 頷くゲレンデを残し僕は女神の控室にダッシュした。




 女神の控室へ移動中すれ違う生徒からいつもの違う悲鳴を叫ばれた。ドレスを着た血まみれの美女とすれ違ったらそりゃ怖いよね。

 自分の中でお化け屋敷をやっている一年三組の宣伝ですと、勝手に思いながら走りましたです。はい。


 女神喫茶に入るともちろん悲鳴。ガラスで覆われた屋上が割れるかと思うような悲鳴が響きすぐに女神の控室へ。視界の隅で驚愕の表情のお嬢と、悲鳴で起きたわんこが目を擦っていた。

 このストレスは午後の女神喫茶でわんこを撫でて消化しよう。



 みんなに事情を説明し、クレンジングシートで血やら化粧などをメイドズが落としてくれ、新しくメイクされ午後の衣装にも着替えた。

 因みに衣装はズバリ女神な衣装。真っ白なカーテンを着ているような感じです。胸を強調するような縦縞が入るデザインに、裾自体は長いが大きく太ももが目立つ切込み。胸パットも増量しないとバランスが悪いらしく、胸増し増しです。


 「まさに女神! これぞ女神! THE女神!」

 「優様素敵ですぅ」

 「この女神様になら異世界転生されても文句言わない」

 「まさに美の女神! きっと歴史的に見てもこれほど美しい女性は存在しなかっただろう」男だからね。


 メイドズの感想を貰いながら装飾品を装備していく。

 ネックレスはシルバーチェーンに十字架が添えられ、その中にダイヤモンドが十字に埋まる。

 指輪はエメラルド。大きさも五百円玉ぐらいある。重いよ・・・

 金色のブレスレットには赤青緑黄色と様々な宝石が散りばめられ・・・重い。

 最後に透明なクリスタルのハイヒールを履いて出来上がり。足元から冷えそうです。


 文化祭の衣装だというのにマンションが買える装備をしている僕は何なんだろうか?



 装備も終わりゆっくりとメイドズが入れた紅茶を楽しみながら、女神喫茶の女神降臨時間を待つ僕と、横でキラキラした目でうっとりと眺めてくるわんこ。尻尾の機能が壊れるんじゃないかと思うほど振れている。


 そんなわんこをゆっくり撫でて、午後の公演がんばります。



 お読み頂きありがとうございます。


 インフル流行って来ているらしいので、皆さん注意してくださいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ