表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/595

第59話 ペルちゃん

 今僕は城のひと部屋を借りキングサイズのベッドに横になっている。

 ここまでの移動時間は約一日。正直疲れました。アニメ見て惰眠していただけだが移動するだけでも疲れるのだ。

 眠さはないがプール後のような疲労感がある。天井をぼーと見る以外やる気が起きない。


 ノックの音が鳴り「失礼します」とメイドちゃん。

 ここのお城にもたくさんのメイドさんがいるが、僕の面倒はメイドちゃんがしてくれる。「夏休みで着てるしメイド業務はお休みでもいいんだよ」と僕が休む様促したが「優様の専属メイドは私だけですから」と断られたのだ。


 起き上がりベッドに座りながら「どうしたのメイドちゃん」


 「実は面会希望の方がおりまして、優様は長旅で疲れているとお断りしたのですがどうしても会いたいと・・・申し訳ありません」困り顔で頭を下げるメイドちゃん可愛い。


 「大丈夫会うよ。ここに来るのかな?それとも僕が行けばいいの?」


 「先ほどからドアの向こうに居られます」


 立ち上がりドアを開けると、そこにはまるでフランス人形を思わせる色白で金髪の子供がキラキラした目でこっちを見つめてくる。


 「こんにちわ」


 そう挨拶するとヒラヒラのスカートをつまみ可愛らしく頭を下げ「うさオ姉様ごきげんヨウ」と少し変わったイントネーションで挨拶された。

 黒目にスーツ姿の僕なのに正体がばれてる・・・何この子・・・


 「あのね、僕は優と言いますUSAじゃないよ」


 「ダイジョウブです。知ってモスから。私はレオンの娘のペルとモウスます。10歳デス」


 再度頭を下げ挨拶をしてくれた。緊張してるのかスカートを強く握りしめている。


 「ペルちゃんよろしくね。あとUSAの事は二人の秘密だからね」頭を軽く撫でながら諭すように言うと、ペルちゃんは顔を真っ赤にしてうなずいてくれた。


 それから部屋に招き入れメイドちゃんも加わり三人でおしゃべり。

 ペルちゃんは僕がフランス語をできないと知り、日本語を一生懸命覚えてくれたとのこと、感動で泣きそうになった。

 僕も黒コンタクトを取り青い目をペルちゃんに見せ「本当にウサ様・・・」と泣きながら抱き着かれたりもした。


 おしゃべりをしたのは一時間ぐらいだろうか。それだけの時間でペルちゃんは僕の膝の上に座るまでの仲になった。

 座っているペルちゃんの頭を撫でると目を細めて喜んでくれる。日本にいるわんこを思い出してしまった。


 「優様、そろそろお夕食の時間になりますが」ここでメイドちゃんの声が止まった。

 なぜ?と思いメイドちゃんの視線の先を見つめると、祖母と母が満面の笑みでメイド服と火乃葉ちゃんのコスプレ衣装を持っている・・・


 逃げねば! そう思い立ち上がろうとするがペルちゃんが膝の上。直ぐにメイドズに囲まれた。


 「優ちゃんはこっち着たいわよね」コスプレ衣装を前に出してくる母さん。

 「優は使用人の気持ちを知るためにも、こっちを着なさい」メイド服を前に出してくる祖母。秘書ちゃんがリアルタイムで翻訳してくれている。


 「「どっち!」」どっちも着たくねぇーよ!


 この場をどうにか逃げたい僕は頭を巡らせる。火乃葉ちゃんのコスプレは前したし着なくても良い気がする。使用人の気持ちは正直わからないけど、メイドちゃんやメイドズに無理難題を言ったこともない。主人としてはちゃんとしていると思いますよ。

 うん、これで言い訳になるかな?


 「ペルはメイドさんガいいデス」はい来たキラーパス。


 「ペルよく言ったわ! ペルのためにもこっち着ましょうね~」満面の笑みでメイド服を差し出す祖母。後ろで悔しそうにする母さん。


 「しょうがないわね。メイドズやっておしまい!」母さんはビシッと指さし着せ替え人形となる僕。


 5分後にはメイド姿のUSAがペルちゃんに抱き着かれていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ