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第4話 毎朝


 車の中で午後のスケジュールを確認したが、今日は何もないらしい。いつもならモデルの撮影が入っている曜日なのに。少しは気を使えるようになったのかな?

 

 メイドちゃんの出迎えで家に入る。


 手を洗いながら昼食の準備を始めようかな。と考えていたらメイドちゃんが笑顔で「今日は私がお昼作りました。お口に合えばいいのですが」とのこと。


 大学はまだ休みだっけ?

 

 「ありがとう頂くよ」


 「ではこちらへ」


 スキップで行ってしまった。ご機嫌ですねメイドちゃん。


 トマトスパにポテトサラダが綺麗に盛り付けられていた。味は……ちゃんと美味しいは言いましたよ。これからもっと厳しく料理を教えなければ……


 食後は教科書や体操服を用意してプールで時間を潰す。


 珍しくメイドちゃんも一緒にプール。いや~歩くたびに黒ビキニがバインバインと揺れること。できるだけ平常心を保ちながらゆっくり平泳ぎ。今日も二時間ほど泳いだ。


 窓際で教科書を読みながら日向ぼっこ。秘書ちゃんは横でお昼寝中。せめて着替えてからにしないとスーツにしわが寄るだろうに。メイドちゃんは洗濯物を取り込んでいた。

 

 いつのまにか寝てしまったようでメイドちゃんの膝枕を堪能していた。


 「わわわっわるい」動揺してキョドッたよ。


 ニッコリ笑顔で立ち上がるメイドちゃん。俺も立ち上がり時刻は18時夕食を作りましょうか。


 「秘書ちゃん一緒に作ろうか」


 それを聞いて真っ赤になる秘書ちゃん。あらやだ可愛い。


 「まだ明るいですし暗くなってからに……」


 「ん?」


 「え?」


 なんだ? かみ合ってない?


 「ですから子作りは夜でないと……」


 真っ赤になって何言ってんだこの子!


 溜息を吐きながら「夕飯ね。明日のお弁当の事も考えてハンバーグでいいかな?」


 一瞬で顔が青くなる秘書ちゃん。その後はごめんなさいの嵐だった。

 

 ちょっと気まずくなりながらも一緒に調理し「いただきます」の声が三つ重なった。メニューはハンバーグと野菜スティックにオニオンスープ。二人とも「美味しい」と言ってくれた。野菜スティックのドレッシングにアンチョビを使ったのは正解だなと僕個人でも思う。

 

 食べ終わりお風呂に入って授業の予習と言う名の教科書を読む。終えた時刻は22時。明日も早いベッドへダイブした。

 

 明日下駄箱にラブレターが入ってたら、嘘彼女がいることにでもしようか。そんなことを考えながら夢の中へ。



 スマホのアラームが鳴り、目が覚める。時刻は5時。着替えを済ませトレーニングジムへ向かう。ジムから見える空はまだ暗く、それを眺めながら一時間ゆっくり走る。

 モデル体型を維持するのは大変なのである。


 シャワーを浴び朝食とお弁当の調理。ここでメイドちゃんが起きてきた。


 「おはようございます優様」


 「おはよう。一緒にお弁当作ろうか」


 笑顔でハイのお返事。本当に可愛いメイドちゃんである。

 

 昨日のハンバーグがミートボールへ変わり、甘目の厚焼き玉子、キンピラをささっと炒める。ブロッコリーを茹で一口大にちぎったレタスを水にさらす。よく水を切りそれを弁当箱へ。最後にプチトマトをそえてお弁当2つ完成。俺とメイドちゃんのだ。秘書ちゃんの昼食は大体会社の人と外食らしい。


 朝食はワカメと豆腐の味噌汁にキンピラと残ったレタスとキュウリをゴマドレで合わせて簡単サラダ。


 やっぱり朝はたまごかけご飯だよね。


 食べ終わり身支度を整えておにぎり(具はキンピラを刻んで入れた)をひとつ作る。朝弱い秘書ちゃんはギリギリまで寝ていたい派。それをメイドちゃんに起こしてもらい学校へ送ってもらうのだ。


 これが僕の毎朝である。




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