第18話 ダイエットとわんこ
かなり短いです。
サイン色紙と食材を買って家に戻る。
メイドちゃんが一生懸命腕立てをしていた。腕がプルプル、胸がブルンブルン。
足早に自分の部屋へ。
では、今日もダイエット料理を作りますか。
メニューはご飯少なく野菜たっぷりのチキンライス。黄身が1個、白身が3個で作る半熟卵焼きを乗せて。残った黄身は醤油に漬けて明日の朝ごはんへ。
海藻をたっぷり使ったサラダにボイルしたエビ。青しそドレッシングを添える。
食物繊維の多いウドを鶏肉と一緒に炒めて甘辛く煮た。
最後に簡単ワカメスープ(エビを茹でた残りのお湯を使用)。
夕食完成。
バラエティー番組を見て爆笑している秘書ちゃんと、腹筋のたびに胸が大きく変形するメイドちゃんを呼び夕食へ。
今日も「「美味しい」」いただきました。
自室でサイン色紙に印鑑を押すと言う意味不明な作業を続けていると、部屋にノックの音。
「優様、目標体重に届きました。明日から通常メニューでお願いします」
ダイエット終了のお知らせ。やったぜ! ササミチーズフライ食べれる!
「メイドちゃんおめでとう。明日からも筋トレと水泳は続けようね」
「はい」と返事をもらい作業に戻る。
「優様、何をなさっているのですか?」
なんだろうね? 僕も知りたい。サイン色紙の真ん中に兎月と印鑑を押す作業。シュール以外の何物でもない。
「これ需要あるのですか?」
僕もそう思うよ!
Side わんこ
やったー! 難関ミッションだと思ったら次の日に達成!
でも友達に送れない……
どうしようか……
会って見せればいいかな? なんて考えていると友ちゃんから電話だ。
「よっす~写メゲットできた~?」
「うん、できたよ。でもね、友達に送ったりはダメだって、今度会って見せる」
「えぇ~なんでよ~早く見たい! すぐ送れ! カムカム!」
「ダメ! これはクラスの皆との約束だもん。友ちゃんの頼みでもダメ!」
「そんな~千和のこと親友だと思ってたのに!」
「友ちゃん! 親友だよ! でもダメなものはダメ! あっ今度の土曜日にでも遊ぼうよ。その時見せるから」
「今度の土曜? うんうんいいよ~久しぶりに千和の頭撫でたいしOKOK! てかさ、その実物に会えたりしないの?」
「兎月くんは忙しいから多分無理だよ。頼んでみようか?」
「おっ! 前向きな回答いいね~お願い! 是非! 今度の土曜にでもさっ」
「うん、期待はしないでね」
「おうお~う。楽しみにするよ~じゃあまたね~」
小さくため息をつきながら電話を充電器に戻した。
兎月くんと約束かぁ。あれ? 前より高難度ミッション発動!?
なんて言って誘おうか・・・友ちゃんの名前出して、断られても友ちゃんのせいにしよう。
それなら私が傷つかない!




