表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/595

第13話 河本千和

 短めです

 

 side わんこ


 今、私は恋をしています。


 好きな人は隣の席の兎月優くん。すごく美人で不機嫌な顔はイケメン。何で不機嫌だと美男子に見えるのかが不思議です。

 あと兎月くんは撫でるのが上手です。前世はたぶんドックトレーナーだと思います。


 そんな美人イケメンの兎月くんへラブレターが送られてきました。もちろんそれは予想していました。でもまさか雪崩を起こすほど貰うだなんて。ちょっと心配です。

 クラスの女子も男子もみんな兎月くんの事が好きなようで・・・ライバルが多すぎます。


 ただそんな中でも私は他の人より一歩進んでいます。これは確実に実感してます。

 だって、だって、兎月くんは私だけ撫でてくれる!そう私だけ特別に!

 この事実は揺るがない物!私が他の女子よりも小さいとか、撫でやすい位置に頭があるとかじゃないんです!たぶん!

 私が悲しそうな顔をすると撫でてくれます。その時の兎月くんの顔はすごくお姉さんに見えて可愛いです。


 おっと友ちゃんから電話だ。


 「よっす! 千和元気にしてた? 中学卒業から連絡ないから少し心配したよ~」


 中学の親友。神林友子かんばやしともこたまに調子に乗るけど一緒にいて楽しい子。中学入学から話しかけてくれて三年間ずっと一緒だった。


 「元気だよ。高校違うけど友達できた? 私はできたよ」


 もちろん兎月くんの事である。二日も一緒にご飯食べたら友達だよね?


 「おぅ~私もできたよ~女子高だから男はいないけど楽しいよ~」


 「友ちゃん女子高だったよね」


 「そうそう女子高。私も共学が良かった~千和がんばって男見つけなさいよ~それで合コン開いてもらうんだから」


 「ちょっと、それは無理だよ。でも男子の友達はできたよ」


 「な~~~に~~~ちょっと詳しく! できたら写メ頂戴! 好みだったら紹介して! ね! ね!」


 「友ちゃん必死すぎるよ。写メは持ってないから無理」


 「どんな人? イケメン?」


 「う~んとね。顔はすごく美人で髪が腰まである。今日下駄箱でラブレターの雪崩が起きた」


 「うんとね、何からツッコもうか。男友達なんだよね?」


 「うん。すごく美人顔で男子も女子も魅了されてる。あと高校生でモデルと会社経営してるの」


 「あんた、どんだけ設定盛るのよ! そんな奴いるかっ!」


 「いるんだよ。ラビットテールの息子だって」


 「もしかしてUSA姫?」


 「違うと思うよ。だって目の色が違うし性別も違うよ」


 「あんた頑張って写メ撮ってきなさい! これは親友として絶対確認取りたい! ぜ~たいだよ!」


 「うん、がんばってみる」


 「やばい、ママに呼ばれた。それじゃ合コンよろしくね~」


 「それは無理だよ。って、もう切れてる」


 はぁ~どうしよう新しいミッションができてしまった。

 兎月くん一緒に撮ってくれるかな? 断られたら凹むだろうなぁ。立ち直れないかもしれない。どうしよう。どうしよう。

 このミッション高レベルだよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ