第10話 メイドの告白と僕の秘密
ブックマークありがとうございます。うれしいです。
よくモチベーションが上がると他の作品でも書いている人がいますが本当ですね。
では本編どうぞ。
三人で家につくとメイドちゃんの様子が少しおかしい事に気が付いた。もじもじというか俯きながら言葉を発した。
「優様、お話を聞いていただいてもいいですか?」
あれかっ! これはやっぱり! 告白かっ! まさかメイドちゃんまで僕の虜に!!
「なにかな?」
顔を真っ赤にしながら発した言葉は
「夕食はダイエットメニューにしてください」
そうだよね~最近メイドちゃん顎がぷっくりと、昨日一緒に水泳したのも自覚があったからか。
僕の専属メイドについてから約二年。メイドちゃんのダイエットに付き合わされるのがこれで4回目。これが多いか少ないかわからないが女性は1キロですら気にするものね。
「じゃあがんばって美味しいダイエット料理作るから、メイドちゃんは筋トレしてきなさいな」
「はい!」
気持ちのいい返事をもらい僕は手を洗いエプロンを付ける。
冷蔵庫の中身を確認しダイエットメニューを作り始めた。
まずはササミを茹でておく。
舞茸、エリンギ、しめじを切りホイルへ塩コショウしてレモンの薄切りを一枚ホイルでくるんでオーブンへ。
キュウリにトマトを細かく切り豆腐の上へ出汁醤油におろし生姜をそえて二品目。
茹でたアスパラ茹でたササミを切りほぐしパプリカ添えてゴマドレかける三品目。
最後にササミを茹でたお湯にコンニャクを入れ鶏モモ肉投入そこへ味噌と長ネギ入れる千切りにした生姜を浮かべて四品目。
そこへオーブンからチーンと音が一品目のキノコのホイル焼きを取り出し少量のオリーブオイル。
はい出来上がり。
低カロリーで高タンパク。ダイエットの基本だよね。秘書ちゃんにメイドちゃんを呼んでもらい夕食です。
二人から自然と出る美味しいの言葉に癒された。食器を洗ってメイドちゃんと一緒にプールへ。今日も2時間ほど泳ぎ自室へ。
明日からは本格授業が始まる。教科をパラパラとめくり軽く予習。それらをアタッシュケースに入れ、あとメイドズが買ってきた伊達メガネも2つほど入れておく。予備って大事ですね。
お風呂に入りながら嘘彼女の設定を考えよう。
まずは国籍。祖母がフランス人だしフランス人で決定。これなら会わせろとか言ってきても、海外にいるし無理と言える。次は体形かな?胸が大きなとか言うとコンプレックスを持つ人が多いし、だからと言って貧乳とか言ってもな・・・とりあえず美人でいっか。
お風呂から出るとメイドちゃんがドライヤーと櫛を持ってニコニコしていた。
「優様、髪を乾かしますね」
「ありがとう」
出来るだけ笑顔で答えました。普段こんな事してこないのに。あれかダイエットメニューへのお返しかな?
されるがまま髪を乾かされウトウトしてきた。
「優様終わりました」
綺麗に乾いた髪は艶やかに、母さんがくれたシャンプーは本当にすごい。開発からかかわったとか言ってた。値段もシャンプーが2万、コンディショナーが4万とか馬鹿高い。値段分の価値はあると思うが売れているのだろうか?
「うん、ありがとう。それじゃおやすみなさい」
「お休みなさいませ」
自室に戻りベッドへ。
学校での失敗をどうにかなかった事にならないか考えた。
まずは伊達眼鏡破壊の事。これは新しいのがある。予備も2つ。
次に生徒会長の事。これは先生を通して説得してもらおう。
あとは部活説明会の事か・・・一年全員と部活説明していた先輩方30人ぐらいか。あれはどうにもならないな。言い訳とかできる?美人過ぎてすいません?
あとは学力の事か。言えば納得してくれるだろうが・・・転生者とか言っても信じてくれないだろうしなぁ・・・
あっ自分転生者です。
神様に会ったとか女神に救われたとかはないですが、以前生きていた事を思い出しました。天然の転生者です。
生前は大学生で就職先も内定貰っていた数学オタクです。数学オリンピックにも出てた事もあり、自分の事を調べたら記憶通りのキモオタの顔がネットにあがってました。ちなみに以前の僕よりも今の僕の方が勉強はできます。当たり前ですよね、RPGで強くてNEWゲームしてるようなものだし。まぁこの事は置いといて。
小4の夏休みの宿題で文部大臣賞をもらいました。
母さんから毎日のように勉強しろと言われるのに嫌気がさして。考えても見てよ大学生が小学生の勉強してるんだよ。そんなの余裕で解けるでしょ。
慈悲深い僕もさすがにキレてお小遣いで高校までの教科書を取り寄せて必死に勉強した。そして母さんにそれを見せ、近くの塾で高校生が受ける全国模試を受けさせてもらった。
結果は全国1位オール100点完璧な結果。母さんよりも塾の講師型が驚いていた。
その事が新聞やネットニュースになり海外の大学や、よくわからない会社などからのオファーが来たが全部蹴って小学生してました。これが僕の勉強ができる理由なんです。
ちなみに夏休みの自由研究でこの事を発表したら文部大臣賞へと。また騒がれた。
考えると頭が痛くなる・・・
嘘彼女の設定を考えないとな。
そんなことを思いながらいつの間にか眠っていた。




