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ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第11章-エルミィティガルド-
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第83話-エルフのピアス-

スティナは休憩家まで辿り着くと、中に入る

するとハンナ達3人は座っていた場所から立ち上がり、スティナの前に行き

スティナが長老の家で話をした内容を聴くために喋り出す


「お姉様、大丈夫でしたか?」


「うん、大丈夫……えっと作戦の内容は決まったのだけど……」


スティナは歯切れが悪そうにミヤ達にそう言うとミヤは心配そうにスティナ

の顔を見ると……話かけてくる


「お姉様? 何かあったんですか?」


「うん、えっとね……実はエルフの人達と魔物の巣を見つけるために

 ジャングルの中を偵察してほしいの」


それを聴いたミヤ達は驚く事なく、3人は小さく首を横に向けた後

ミヤとハンナが真面目な顔でスティナに言う


「え? 偵察してくればいいんですよね? そんなの朝飯前ですよー」


「ミヤの言う通りだ、その程度……私達に遠慮する必要はない」


ハンナとミヤは余裕と言った表情でスティナに頷く

それを確認したスティナはミヤに話かける


「ミヤ、悪いのだけど……偵察に行ってもらえる?」


「まっかせてください! 今からですか?」


「もう少ししてから、お願いできる?」


「はーい、その時になったら呼んでくださいね」


スティナがハンナではなくミヤに頼んだのは理由があった

それは……ミヤの方が『暗殺』『隠密』にすぐれており

こういう場面での危険性はハンナより低いと考えたからである


スティナはそう言った後、部屋の空いてる毛皮の上に座ると

ハンナ達に先程の作戦の内容を説明を始める


それを聴いたハンナは腕を組みながら壁に寄りかかるとスティナに質問する


「私達が前衛なのはわかるが……ブーメランや火矢で倒せるのか?」


「それはわかりません、ハンナさん達に前衛をしてもらい、ミノタウロスに

 傷を与えてほしいのです、その傷に追撃をする形にしたいと」


「なるほど……火攻めは悪くないが……敵の数にもよるな

 もしも相手のほうが多かったらこっちが一気に劣性になる」


「そのためにミヤとエルフの人に偵察をお願いするのです」


「そうか……それなら行けるかもしれないな」


ハンナはスティナが考えた作戦に穴があるかもしれないと心配に思い

作戦内容を聴いたが、ちゃんと対策も考えられており、問題はなかった

そう思ったからこそハンナはそれ以上何も言わない事に決めた


そしてしばらく休憩家で待機した後、スティナはミヤに話かける


「ミヤ、そろそろ長老の家に行こう」


「わっかりましたー、私はお姉様に付いていくだけです」


ミヤはそう言うとスティナと一緒に立ち上がり、休憩家の外にでると

スティナの横にならび、ミヤとスティナ一緒に長老の家に向かう


向かっている最中……先程出会ったピアスのないエルフの女性と

もう1人、若そうなエルフの子がこちらを見ながらピアスのないエルフが

スティナとミヤに話かけてくる


「スティナさん、今から向かうのですか? こちらも足の速い子を用意しました

 まだまだ新人でお役たてるかわかりませんがよろしくお願いします」


ピアスのないエルフは深々と頭を下げると、それにならい若い子も一緒に

頭を下げ、そして頭をあげた後、スティナに話かける


「は、はじめまして! 先輩から頼まれて偵察に行きます!

 走るのと……この周辺は庭みたいな物なのでまかせてください」


「こちらこそ、えっと……こちらからはこの子、ミヤが参加します」


「はじめまして、お姉様に頼まれたミヤです、よろしくお願います」


ミヤと新人のエルフはお互いに頭を下げ挨拶が終わった頃

スティナはピアスのないエルフに話かける


「えっと……私の名前は長老から聴いていると思いますけど

 あなたの名前を教えて貰って良いですか?」


「あ、すみません……私はエミ、エミ・ハークです」


「エミさん……あれ? でもどうして長老は私の名前知っていたのでしょう?」


「あ、それはですね、長老はあなた達が話をして名前を呼んでるので

 覚えたらしいです、自己紹介の手間は省けたと思いますけど……ね」


エミは苦笑をしながらスティナにそう言うとスティナはさらに質問する


「ところで、耳のピアスって何か意味あるんですか?」


「勲章ですよ、魔物を倒した数だったり何か称えられるた時に貰える物です」


エルフ族の中でピアスを両耳に付け、首の首飾りをしている者は優れていると

言われ、しかし……ピアスを持っていない者は名前すら憶えて貰えない場合も

ある、そのためエルフ族の中で重要な物になる


そんな話をしながらスティナ達は長老の家の前まで付くと

エミと後輩のエルフが先に入り、その後にスティナとミヤが続いて入る

しかし……長老の家には長老以外誰もいなかった

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