表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第11章-エルミィティガルド-
89/190

第80話-背中を押してくれる仲間-

ミヤが長老との話を終えて外に出た時……案内を終えたミミナが目の前におり

ミヤに近寄り話しかけてくる


「……皆さんは先程の休憩場所にいます、それと長老から伝言を預かりました」


『さっき言えばいいのに……』とミヤが言いそうになったが、家族の話の最中に

戦闘だ、戦いだ、の話はさほどよろしくないと長老は思って言わなかったと

ミヤは思いたい


「で……伝言って何かしら?」


ミミナはミヤに『行きましょう』と言いながら歩きだし

休憩場所に向かう道の中、ミミナはミヤに伝言を伝える


「そちらの誰か1名に協力をお願いしたいんです、エルフ族を率いる大規模な

 戦いになるので味方を2分化して戦いに臨むため、片方をそちらにまかせると

 なので……そちらの1人決まったら長老の家まで来るようにお願いします」


「……なるほど、でも、エルフの人達は協力的じゃないのよね?

 それでもこちらが部隊を率いて良いの?」


「それは長老が説得するために長老の新鋭の人達が民を説得しています

 なのでその部分は気になさらずに」


「わかったわ……じゃあ後で会いましょう」


タイミングよくミヤとミミナは先程の休憩場所に付いたので

ミヤはミミナと別れ、休憩家に入り毛皮の上に座ると

座っているスティナ達にミミナとの会話を説明する


「……と言うわけなのだけど、誰がリーダーをやるの?」


「俺はハンナさんが良いと思うけど……」


エステがそう言った時、ハンナは横に首を振り、理由を説明する


「私はそこまで……統率力はない……こういう時は戦闘より機転が効く方がいい

 だから、私は『スティナ』が良いと思う」


「へ?!」


あまりの事にスティナは驚き、可笑しな声が休憩家に響き渡る

それをミヤが微笑みながらスティナに話かける


「私もっそうだと思いますよ、だって私やハンナ……それにエステは

 戦闘狂の分類ですから、こういう時こそ、お姉様の方が上手くできるんです」


「私は指示とかそういうのやった事ないよ?!」


「ならそれを今……学んでください、私達に無理なお願いしても大丈夫です

 どんな事でも余裕でやり通しちゃいますからね、ね? ハンナ」


「ああ、当たり前だ……だから失敗してもいい、エルフ達の方は私達が

 フォローするから、気にせず……頑張ってみろ」


「2人がそういうなら……俺もスティナでいいと思う、この先きっとそういう

 場面がないとは言い切れない、だからやってみな、俺はちゃんと動くから」


3人の目線がスティナに突き刺さる……それは期待であり、プレッシャーでもある

それに答えるか答えないかはスティナ自身が決め、発言する事


「私で良いのなら……頑張ってみます、誰1人死なないように……」


そうスティナが喋ると3人は微笑みながら頷き、3人はスティナの肩を叩き

声をそろえて言う


『行って来い! 私達、俺達はここにいるから!』


その言葉はスティナの心に響いたであろう、自分よりも強い人3人が背中を押し

スティナの援護のため、肩を叩き、エールを送ってくれたのだ


スティナは座っていた場所から立ち上がると……座っている3人に言う


「では行ってきます! 期待しないで待っててくださいね」


スティナは1人、休憩家から出ると長老の家に向かう

スティナが成長するための戦いを始めるために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ