表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/190

第75話-理解しようと思う気持ち-

「ん……あれ? 私寝ちゃって」


私が目を覚ますと目の前には体育座りをしているミヤが笑顔でこちらを見ながら

微笑み、話かけてくる


「お姉様、おはようございます」


「お、おはよう?」


私は突然の事に意識を持っていかれ、ミヤの言葉に返してしまう

しかし……何が起きたのかわからないため、私はミヤに聴いてみる事にした


「えっと……私は一体どうしちゃったの?」


「えっとですねー、ハーピーとかいう空中の化物の叫び声には睡眠を呼ぶ作用

 があったらしく、それでお姉様とハンナは寝ちゃったんだと思います」


「……ミヤは平気だったの?」


私の質問に微妙な表情で笑顔を浮かべると頭を左手で掻きながら言う


「それがですね、私のもよくわからないんですけど……眠くならなかったんです」


「……そうなんだ?」


「はいっ」


私はそれ以上、ミヤに突っ込まないようにし、辺りを見回すと少し離れた位置に

ハンナさんが寝ているのを確認すると、私は起き上がりハンナさんを揺する

すると、ハンナさんは目を覚ましながら私に話かける


「んぁ……私は寝ちゃっていたのか……?! あの空飛ぶ化物は?!」


ハンナさんは慌てて起き上がり、辺りを見回すと離れた位置に見るも無残な姿の

ハーピーが1体絶命していた、それを見たハンナさんは私とミヤに聴く


「彼奴を倒したのはどっちだ?」


「私……だけど、何か問題あるの?」


ミヤがそうハンナさんに喋りかけた時、ハンナさんは少し間を置くと

ミヤと私に話かける


「そうか……さて、エステと金髪の女性は大丈夫か見に行こう」


「それもそうね、はい……お姉様、手をどうぞ」


「ありがとう」


私がミヤの手を取り立ち上がると同時に、ハンナさんも立ち上がった時

ミヤの後ろから声をかけられる


「そっちも終わったみたいだな?」


「エステさんとミミナ!」


2人は元気そうな顔で右手を小さくあげて私に笑顔を見せてくれる

そんな時、私はある事に気づく


「で、ミミナ……どこか休めそうな場所はないか?」


「あるわよ、そこのジャングルを進むと私の村がある」


「そうか、じゃあ……皆を休めさせたいのとお前の武器の修理がしたい」


「わかったわ」


その話を聴いた私は慌ててエステさんに話かける


「エステさん……ミミナの言葉わかるんですか?!」


私の質問にエステさんは右手で親指を立てながら笑顔で言う


「おう、スティナ1人じゃなくて俺も理解できるようになった」


「すごいですね! 何時の間にできるようになったんですか?!」


「ん? ミミナの援護に行った時に軽くなっ」


それを聴いたミヤとハンナさんがエステさんではなくミミナに詰め寄り何やら

話をしようとしている、2人がミミナと話できない事を私は知っているため

止めように行こうとすると、エステさんが右腕を私の前にだし、言う


「2人はミミナの言葉を理解しようとしている、少し待とう」


そう言ってエステさんは海辺の砂の上にあぐらをかきながら座るので

私もそれに習いエステさんの横にぺたん座りをし、エステさんに話かける


「えっと……2人はどうしてミミナの言葉を理解しようと?」


「それは、俺が先にミミナの言葉を理解したのにイラついたのと……」


「と? なんですか?」


「スティナの役に起つ言葉だと思ったから2人は熱心にミミナの言葉を理解

 しようとああやって……話続けているんだよ」


「でも……私は本を読んで覚えたのに……大丈夫なんですか?」


「その本はジャングルの中に起いてきちゃったみたいだし……今探しに行っても

 見つかる保障はない、それならば、喋れる本人と対話したほうが耳に残る

 俺も後者のほうだから……あの2人もそのうちできるようになるだろうよ」


「そんなもんなんですか? すごいですね……」


「すごくはないさ、誰でも相手を理解しようと言う心……いや、理解できれば

 話だけじゃなくて身振り手振りでもわかってくれる物さ、なぁ、スティナ」


エステさんはそう言うと私の頭を右手で撫で始める、私はそれに少し嬉しくなった

が、やっぱり恥ずかしくもなり、慌ててエステさんの手を振りほどくと

エステさんに叫ぶ


「もぅ……私はエステさんの子供じゃないんですよ?!」


「知ってるよ、まぁ……たまには良いじゃないか、頑張りすぎるのは体に毒さ

 気を抜ける時には抜いたほうが自分の心に余裕ができる」


「平常心と冷静さってやつですね」


「それもあるけど……まぁ、どんな時にでも余裕持って行動を起こせば

 必然と良い方向に道が進むと俺は思っているよ」


そうエステさんが喋ると空をみやげ、どこか悲しそうな顔をした時

ミヤが笑顔で私の方向へ走り、私にダイビングすると……私の胸元で

笑顔で私に言う


「やりましたよお姉様! ミミナの言葉を理解できるようになりましたっ!」


「す、すごいね! 私よりも速いかも……」


「頭で考えるより行動と感覚でやる事のほうが得意なんだろうよ」


「あんたもそうでしょうが」


「ああ、そうさ……まぁ、俺のほうが速かった」


「……はいはい、エステのほうが速かったですよーだ」


ミヤは舌を少しだし、エステさんにそう言うと、ハンナさんとミミナが私達の方に

歩きながら話かけてくる


「そろそろ行くぞ? 私もミミナの言葉はわかるようになったし

 ミミナの言う村へ行ってみよう、何か収穫があるかもしれない」


「わかりました」


私のそう返事をした時、ミヤは私よりも先に立ち上がり、私に手を伸ばし起きるのを手伝ってくれるので、私はその手を伸ばし立ち上がりエステさんの方へ見ると

エステさんは何時もと変わらない表情で私に顔を見ながら『どうした?』と声を

かけてくるので、私は『なんでもないです、いきましょう』と声をかけ歩きだす


ミミナさんが言うその村に向かって……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ