第70話-見知らぬ土地と人-
このお話のエルフさんの言葉はお手数になりますが右からお読みください
そうすればわかると思います
主人公達が言葉を理解できるまでこのような書き方になりますが
ご了承ください
「え……? どういう事? ハンナ……この場所どこ?」
「さぁ? 私にもわからないぞ、スティナ……ミヤは知っているか?」
「知るわけないわよ……エステは?」
「俺ももちろん知らない」
そう4人が思い思いにこの土地を知らないと言った時
私……スティナは辺りを見回す、この土地はヤシの木ぐらいの木が無数に立っており自然が豊かな事がわかるのだが……どこか木の数が多すぎるように見える
ようはこの土地のほぼ半分は『ジャングル』になっている
そう私が思っていると足元に木の矢が1本突き刺さり、私は矢が飛んできたで
あろう場所を見ると……耳が長く髪は金色、服は皮ぽい物を上下にきている
その女性が私達に向かって話しかけてくる
『ちたたなあ……?のもにな』
しかし……その言葉を理解できる者はいない、自分のいた土地にはない言葉を
使ううえに自分達と違う服装、耳をした人間がいると言う事がなによりも驚く
しかし、そんな状況の中、ミヤは海辺に何か流れ着いてる物を見つけ取り
こちらに戻り、私にそれを渡す……私はそれを見ると、それにはこう書かれていた
『エルミィティガルド理解書』
私はその本を開き、中身を見るとそこには……先程の女性が喋ったであろう言葉
に言い方みたいな物が書いてあり……それを見たエステさんが後ろから私に言う
「船に乗ってる奴らが投げたのか、お情けにしても
自力で言葉を覚えろってことかよ……」
「まぁ……そのお情けが役に立つのなら読むしかないのだが
彼奴はどうする……? スティナ?!」
ハンナさんが私に話かけた時……私には金髪の女性に近寄り
本を開き、言葉を見せながら喋る
「この言葉の喋り方教えてくれる?」
話かけられた女性は多少疑いながら本の文字を長々と見た後
私にこう話しかけてくる
『たなあ ?のいたえぼお」
私はその言葉を理解できるようになるため、本を捲り文字の部分を女性に見せ
指を指しながら『これ?』と言った感じでやると、その女性も『れこ』と言って
指を指してくる、その女性が指を指す順番に私は喋る
「あなた、おぼえたいの? あっ! そういう事ね」
私は理解できた、この土地……この子だけかもしれないが
私達が使っていた言葉を『逆読み』した時の読み方で大体理解できる
もちろん、完全とまではいかないが簡単な言葉ならこの子が言った言葉を
頭で考え、逆読みすればいいのだが……疲れる
「んーっと……君は私の言葉わかる?」
「わるかわ……よんたんか」
「じゃあ少し、私とお話しない? もしよければだけど」
「よわいい」
私はその子がいた場所……ヤシの木の真下当たりの安全な場所に座ると
その子もそこに座り、私と話を始める
その光景を見たハンナは驚いた顔をしながらミヤに言う
「……あの子は人見知りとか……新しい土地だとかで警戒しないんだな」
「さぁ? でもお姉様はあの金髪の言葉が必要だと思ったんじゃない?」
「そうか……なら、私達も『敵意』じゃない事を示しながら近寄るか」
「そうね、まぁ……あとでお姉様に説明してもらいましょ」
ハンナさんとミヤは私に近寄ってくるのをその女性は警戒したが
私が『仲間だよ』と言うと頷いていくれるが、エステさんを見ると
私にこう言う
「?くにお あの人」
「え? えっと……お肉? 美味しいってこと?」
そう言うと女性は頷く、私は慌てて『あの人も仲間』と言うと
少し寂しそうに頷き、私とまた喋り出す
それを聴いてか知らないがエステさんはその場に座り私に小さな声で言う
「その子は……俺達とは違う……あんまり信頼するなよ」
私はその言葉に耳を貸すが……頷きはしなかった
なぜならこの子からは『敵意』を感じないのだから