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ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第9章-ミナセの過去とあの時の真実-
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第68話-ミナセ達の旅立ち-

そして過去場所を終えたローラントは一息つきながらミナセに言う


「僕がほとんど喋ったけど、これでいいんだろ?」


「そんなところね、ありがとう、ローラント」


もちろんだが……過去の話の部分、ローラントが知らない所はミナセが勝手に

思い出し、付け足した形にしたのだが、アイリスとローラントは知らない


「……なるほど、それで『空間転移石』の力で2人はここに?」


「そういう事、でもローラント……何時だっけ石に名前付けたの」


「君が遺跡を出る時に勝手につけたんだろ? だからそれで統一したのさ」


「なるほど、私は適当に言ったからよく覚えてないわ」


「……まぁ、まったく君は、しかしもうないし……名前なんてどうでもいいさ」


「それもそうね、さて……アイリス、私達はスティナを追うけど一緒に来る?」


ミナセは立ち上がり、アイリスに左を伸ばすと、アイリスはその手を取り言う


「はい! どうせ戻る場所もないですし……付いていきます」


『アイリス、一応第1の人達も協力してくれたから戻る所あるのよ』


とミナセは突っ込もうと思ったのだが、黙っておくことにした

なぜならアイリスが笑顔で私の手を取った当たり、あの子達に興味がないのだと

そう言ってるように見えた


「じゃあ、その場所に向かう前に……次の船が来るのを待ちましょう」


「待つ? 君達が来る前に次の船が来るのを確認しに行ったりしたのだが

 エルミィティガルド行きは2週間後だ」


ローラントからそれを聴いたアイリスとミナセはしばらく喋らず

その場に固まった状況になっていたのを見通してかローラントは話続ける


「……まぁ、同じ場所でなくても他の土地めぐってもいいし

 ミナセの好きにすればいいと思う、僕も付き合うしさ」


「そういう事でしたら、私もミナセさんに付き合います

 アイリスはどこまでもお供します!」


2人の言葉にミナセは笑顔で『ありがとう』と言うが、ミナセは腕を組みながら

考え始め……しばらくしたのち、2人に喋り出す


「決めた、次に船付き場に付いた船に乗る」


「さすがミナセ、行きあったりばったりだね、まぁ……それも悪くない

 僕は次の船が来るのがどれくらいか確認してくるよ」


そう言ってローラントは船付き場まで歩いていく

それをミナセとアイリスが付いて行く中

アイリスはミナセに話かける


「やっとミナセさんを捕まえました、これからは逃がしませんから」


そう言いながらミナセの右腕を両手でつかみながらアイリスは笑顔で言う

それを苦笑しながらミナセはアイリスに言う


「……私はスティナが好きなのよ、だからごめんなさいね」


「スティナは娘ですよね? それなら問題ありません

 私とミナセさんが結婚すればスティナは娘ですし!」


「いや、えっと……女性同士結婚できないし」


「大丈夫! できます! できるようにしちゃいます!」


「それは無茶よ……」


その光景を前を歩いていたローラントはその話を聴きながら後ろを振り向かず

歩きながら独り言を心の中で喋る


『……女同士っていうのはよくわからないが、あのアイリスとか言う奴は

 ミナセの事が大好きなんだな……まぁ、殺されないように気を付けるか』


その後3人は船着き場に辿り着き、次の船が来るのを待つ事にした

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