表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第9章-ミナセの過去とあの時の真実-
70/190

第62話-ミナセの過去-7

ミナセは街の中を歩きながら紙に指定された店を探す

地図までは書いてなかったが、少し探せば見つかる距離にある


「えっと……ロープにスコップ……」


頼まれた物は遺跡探索の道具、ローラントは別に買う物があると言っていたが

何を買いに行ったのかわからない……別にそれを対して気にする事なく

買い物を続けて行く


そしてミナセが全ての買い物を終えて北口に行った時、ローラントは先に待っており、茶色の肩掛けカバンを持っているのと、前には持っていなかった棒を持っていて、ミナセに気づくと……空いている手のほうで手を振りながら呼ぶ


「ミナセー、こっちだ! 頼んだ物は買えたかい?」


「ええ、この袋の中に入ってるわよ」


ミナセがそう答えた時、ローラントはその袋を持つと言って預かり

自分の肩掛けカバンに入れて歩きながらミナセに言う


「えっと……お目当ての遺跡なんだけど……砂漠の蜃気楼の中にあるらしい」


「蜃気楼……って屈折とかでおきる、あれでしょ?」


「まぁ、そうだね、でも……蜃気楼で見えないはずの空間に『ある』らしい」


「ようは『幻の中の遺跡』って事?」


「そう言う事、まぁ……運も絡むと思うのだけど、その遺跡を見つけた人間は

 いない、だから……よっぽりの運が必要ってことさ」


「なるほど……まぁ、行ってみましょう!」


「そうだね、ミナセの運を信じてるから、先を歩いてくれていいよ」


「そう? それならお先に! ちゃんと付いてきなさいよ」


「もちろんだ」


それから何時間……砂漠の中を歩いたろうか、ローラントが疲れ切った頃

『遺跡』を見つけた


「嘘……だろ?! 本当にすぐ見つけるなんて……ミナセ、お前の運は

 一体……なんなんだよ」


「さ……さぁ? 私は私の思うように歩いただけだし、運がよかったのよ」


そう言ってミナセは遺跡の中に向かって歩いていく

その後ろ姿をローラントは見つめながら独り言を洩らす


「……まったく、ミナセは本当にすごいな……いろんな意味で尊敬するよ」


ローラントは少し微笑みながらミナセの後を付いていく

そして遺跡の入口と思わして入口に辿り着いた時、ローラントは壁を調べ出す


「……古い遺跡ぽいな、だけど……なんだ? 変な感じだ」


「変な感じ? 少し気になるわね、気を付けていきましょう」


「ああ、そうしよう」


ミナセとローラントは遺跡の中を進んでいく……

その遺跡の道幅は広く、壁には絵などはなく砂の色に近い壁がある


「特に変わった所はないな……魔物もいなさそうだし」


「そうね、ただ……変な空気を感じる」


「ミナセもか? 僕も入口からずっと感じる」


そう2人が話をしている時、ローラントの影が動き出す

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ