プロローグ-7-
「ここがスティナちゃんを助けた人がいる部屋だ」
ヒーナさんと別れた後、リドラーさんに案内され……似たような道を進みながら
似たような扉のまで来た。
これは1人だと部屋を間違え、他の人の部屋に入ってしまったりする感じがする。
そう思いながら……私はリドラーさんが扉をノックし中に入っていくのを見ている
数分後、リドラーさん1人、部屋から出て着て私に話かける。
「スティナちゃん、入って良いそうだ、私はここで待っているから話をしてきな」
そう言ってリドラーさんは扉を開ける……
私は言われた通り部屋の中に入ると1人の女性がいる。
その人の恰好は白服に黒いロングスカート、黒い髪で髪の長さはロング
黒髪の女性は私に話かけてくる。
「……そこに座るといいよ、あと、私の名前は…ハンナ・アスミル」
ハンナと名乗った女性は私に目の前の空いている木の椅子に座るよう進める
木の椅子と言っても腰かけが付いており、上品な感じがした。
「あ、はい……私の名前はスティナ・フィーナベルクです」
「知ってる……後、スティナはどうやって『ここ』に来たの?」
ハンナさん曰く、私の倒れていた場所はハンナさんの部屋の前
部屋を出た目の前で私が倒れていて、空いている部屋のベットまで運んでくれた
「私にもよくわからなくて……塵旋風の砂の波に飲み込まれて
それから意識がなくて……気づいたらベットの上でした」
「そっか……まぁ、いいや、改めてよろしくね、スティナ」
ハンナさんはそう言って私に左手を差し出し握手を求める
私はそれに応じるように右手を差し出し握手をした。
この『呪われた御旗』では握手をするのが挨拶みたいな物と思い
握手に応じているが……正直なんで握手なのかはわからない。
「あ……ハンナさん、助けていただきありがとうございました」
いきなり説明になったため、お礼を言う事を忘れてしまい
今頃になってお礼を言う事にした。
「ん……気にしなくていい、これからが忙しくなるから」
ハンナさんの一言の意味が理解できなく……「そうなんですか?」と答えたが
実際は、いろいろ質問されたり言われたりするから『忙しい』だと思っていた。
そんな事を考えながら私は部屋の外にでるよう言われ部屋の外に出ると……
そこにはリドラーさんとヒーナさん、後ろにハンナさんが笑顔でいる
その状態が私には理解できなく困惑していると
リドラーさんが右手を差し出し私に言う。
「ようこそ、『義賊』呪われた御旗へ」