第56話-ミナセの過去-1
これはミナセが塵旋風に飲み込まれる瞬間に起きた出来事
であり、ミナセが飛ばされる瞬間に持っていた『空間転移石』である
正確には興味本位で拾った石をミナセが興味を持ち
家に置いといた物で、本当に運がよかったのか飛ばされる時、その石を持っていた
そして……ミナセは塵旋風に飲まれるよりも速く
『その場』から姿を消した
消したのはいいが……ミナセが次、目を覚まし地面から体を上げ
その場に座って周りを見回すと砂漠ではなく、鉄の建物が並んでいた
「ここ、どこ……?」
ミナセは唖然とした、この場所……いや、目の前に広がっている光景は
ミナセが全く知らない光景であり、そこの街で歩いている人々は妙な服を着ていて
別の世界のように見えた
もちろん、その街の人々から見えたミナセも『妙な服』を着ている人間が
突然現れた……と言う光景であり人々がミナセの周りに集まって来た中
1人の男性がミナセに話かける
「……君は『どこ』から来たんだい?」
「えっと……コスタインスティアの砂漠から……」
ミナセがその発言をした時、周囲に群がっていた人々は変な顔をしながら
その場を離れて行く中、その男性はミナセに手を伸ばし、話かける
「面白そうな話だ……ぜひ、僕の家で聴かせてくれないかい?」
「は、はぁ……別にいいですけど」
ミナセがその男性の続き歩いて行き、男性の家の中に入ると
大きなテーブルと木の椅子、そして大きな椅子がある
「この椅子……大きいですね」
「? それは『ソファー』と言うのだよ、君は知らないのかい?」
「え、ええ……初めて見ました」
「なるほど……君のいた『場所』は文明が遅れているのか」
「ぶ……ぶんめい? ここは『コスタインスティア』ではないのですか?」
その男性はミナセを椅子に座るように言うとミナセは木の椅子に座り
男性は立ったまま腕を組み話を進める
「コスタインスティアと言うのは『この世界』だ、君がいたであろう土地は
コスタインスティアの一部、ようは文明や生活環が違うと言う事だ」
ミナセはその男性の言葉に驚いた、コスタインスティアと言うのは出かい島に
なっていて、地域事に人々が住んでいる物だと思っていたからである
しかし、目の前の男性は嘘を付いているようにも見えず、真面目な顔で
ミナセを見ている
「えっと……あなたは『コスタインスティア』がどうして別々の土地があると
説明できるんですか?」
そうミナセが言うと、目の前の男性はタンスらしき場所を開け、1つの大きな地図をその場に広げ、ミナセに説明する
「まぁ、この地図全体がコスタインスティアと言うのだ……この地図自体
誰かが作ったかは知らないが……で、この当たりが砂漠地帯と呼ばれている
それで、今この辺に島が今、君がいる島かな」
ミナセがその地図を見ると5つの島が不規則にあり、目の前の男が説明した
砂漠地帯は左下を示しており、男性が示した場所は左上を示している
「え……と言う事は私はここからここまで飛んだと言う事に……?」
「まぁ、そういう事になる、で……君はどうやってここまで来たんだい?」
ミナセが男性に説明しようかと思ったが、1つ重大な事を忘れていたため
その男性にミナセは話しかける。
「あの、私の名前は『ミナセ・フィーナベルク』、あなたのお名前は?」
「ああ、名乗り遅れたね、僕は『ローラント・ヘイズ』だ」
このミナセとローラントの出会いこそがスティナ達を巻き込む事になるとは
誰も思わなかった。