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第52話-10年前の鬼姫-

スティナ達と分断されたアイリスは1人、ステーリアと対峙する

一進一退の攻防、一撃でもミスをすれば確実に負ける


「ステーリア、私がいないあいだに成長したな」


私の剣を盾で受け止めながらステーリアは笑顔で私に言う


「ふふ、もうアイリスさんより上じゃないですかぁ?」


「そうか……なら、ここでお前を倒さないとスティナ達に迷惑がかかる」


「……へぇ、元身内より今の仲間って……随分と寂しい事を言うんですね!」


ステーリアはアイリスの剣を受け止めた盾のまま、アイリスに突進する

アイリスはその攻撃を予測できず、盾に押される感じに腰を地面に付く


「しまった……」


「油断大敵ですよー! さぁ、裏切り者はここでお・わ・り!」


ステーリアがアイリスさんに槍を突き出し決着が付いた……かに見えたが

ステーリアの槍をアイリス前に立つ女性が受け止め槍を弾き返す


「その肩の紋章、2階級よね……まったくアイリスってば今は1階級よね?」


「ま、まさか……」


アイリスが目の前の女性に気づき、顔を見ると……それは会いに会いたかった

『ミナセ・フィーナベルク』本人である


「久しぶりね、元気してた?」


ミナセは髪をかき上げながら地面に座っているアイリスに手を伸ばす


「……お久しぶりです、ミナセ隊長」


「隊長じゃないわよ……て言うか、隊長だったのは10年ぐらい前よ」


「それでも私の中で永遠の隊長ですから」


「あら、ありがとう」


「……誰こいつ?」


ステーリアはミナセの事がわからず微妙な顔でミナセを見ている

それに気づいたミナセはステーリアに言う。


「あーうん、私が誰だかわからないか、ねぇ……アイリス」


「はい?、なんでしょうか?」


「スティナもここにいないし、ってちゃっていいよね?」


「……はい、久しぶりに『あれ』が見れるのは嬉しいです、隊長」


アイリスは知っていた……ミナセが以前第1階級にいた時の呼び名を

1つは『歩く武器庫』2つ目は『鬼姫』、まさしく2つ目がミナセが戦場において

味方から付けられた呼び名、鬼姫と呼ばれて以来、戦場にて暴れる事は減ったが

それが稀に見れる時がアイリスにとっての喜びであった


「許可でたし……暴れるわよ」


「ひぃ」


ステーリアはミナセの『一瞬の殺気』に呑まれた

そう、戦いの中で1対1の場合、どちらかの戦意が無くなった時点で敗北する


「フフフ、さぁ……始めましょう」


ミナセはステーリアにステップを踏みながら近寄ると攻撃する

その攻撃をステーリアは慌てて盾を構えるて防ぐが……それは投げナイフ

慌てて、後ろに槍を突き出しが、それをショートソード2本で挟まれる


「バレバレ……そんなんでよく第2階級名乗れるわよね」


「うそ……アイリスさんより……強い?!」


「当たり前よ、その人は第1階級を10年務めた人なのだから」


アイリスは腕を組みながら自慢げにミナセの事を言う

今のステーリアにそんな事を気にしている余裕はなく、10年と言う部分に耳がいく


「ま、まさか……あの……ミナセ・フィーナベルク?!」


ステーリアがミナセ本人に気づいた時には『もう遅かった』

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