第39話-楽しい時間はすぐに終わる-
引きづられて来られた男はメイドの恰好をしたハンナさんに監視されながら
『スマイルフラワーランド』の店で不等な利益を手に入れた事を説明する
それを依頼発行場の人々はそれを聴き、王都の兵士に通報し、店は営業停止となり
私はお金を貰う、その額は50,000ゴールド
調査依頼の基本額10,000ゴールドと不等な額の情報料金30,000ゴールド
メイドさん出張料10,000ゴールド
最後のは私には意味不明だがとりあえず貰える物は貰っておく
しかし……ハンナさんは服を着替えないでここにいるがいいのだろうか考えていると……ミヤが依頼を終えたらしく依頼発行場に戻り、私達を見かけた瞬間
ミヤは体をクの字に曲げ笑い出す。
「ぷ……くく……ハ、ハンナ……がメイド服……!」
ミヤの態度を見たハンナさんは、はっとした顔で自分の服を見る
そして真っ赤な顔で私に近寄って来て言う
「スティナ! どうして……どうして教えてくれなかった?!」
「……だってそのまま連れて行ったのハンナさんじゃないですか……」
「そ、それは……そうだが……しかし……ミヤは……殴りたい」
すごく恥ずかしい顔をしながらハンナさんはミヤを指を指すが
ミヤは今だに笑い続けている
そんな中、エステが依頼発行場の中に入って来て『どうした?』と言った表情で
私に話かけてくる、私はハンナさんの方を見るようエステさんに言うと
エステさんは親指を立てながらハンナさんに話かける
「似合ってるぜ! 今度からそれ私服で頼む」
それを聴いたハンナさんはスカートの下の武器2本を両手に持ちエステさんの首に
当てながら怒った表情で言う
「今ここで……地獄に行くのと……メイド服を見収めにするの……どれがいい?」
「すみません、見収めでいいです、はい」
「……着替えてくる」
ハンナさんはそういうと外に出て先程の店に行くのを確認した後
ミヤは平然とした表情で依頼を報告し、報酬のゴールドを貰っているのを確認した
エステさんも依頼を報告し、報酬を貰う
それを確認した私は2人に話かける。
「これだけあれば……しばらく大丈夫ですよね?」
「……? 何を言ってるんだ? スティナ」
エステさんは不思議な顔で私の顔を見ながら話続ける。
「船の代金1人『35,000ゴールド』だぞ?」
と言う事は4人で140,000ゴールドになる
ハンナさんがどれだけ貯蓄があったとしても今日の稼ぎでは2人が限度
そう考えるとハンナさんのお世話になるしかない。
「……と言う事はお金足りないですよね?」
「そうだな、この後も俺は依頼をやる、スティナは休んでな」
「お姉様、私も行ってきます! 今新しい依頼貰ったので……ちなみに
ハンナもここでる前に新しい依頼貰って出て行ったので大丈夫です」
「じゃあ、また後でな」
「では、行ってきます、お姉様もお気をつけて」
そう言って2人は依頼発行場の外に出て行ってしまう
私1人取り残され……ハンナさんに頼ってばかりの自分に少し腹を立て
依頼を受けようとした時、肩を叩かれ……叩かれた方向を見るとそこには
ヒーナさんが笑顔で立っており、私に話しかけてくる。
「みーつけた……さぁ……剣を寄こしなさい」