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第38話-不等な利益が行き付く先-

「で……どうする? 主人を脅して喋らせるか?」


「だめです……んーと、あ……そうだ、良い事思い付きました

 ハンナさん、お願いできますか?」


「ん? 私にできる事があるなら……」


この発言後、ハンナが後悔する事になる

その結果として、ハンナは店の中でまたメイド服を着ている。


「いらっしゃいませー」


ハンナさんが接客をしてる間、私はこのお店の主人と話をする


「お母さんどうですか? ご迷惑おかけしてませんか?」


「そんな事はないよ、お店の売り上げを増えるし、食い逃げ捕まえてくれるし」


「それならよかったっ」


私はハンナさん……もとい、アスミお母さんの子供と言う事で見学している

もちろん、誰1人……私が『16』だなんて知りないし、わからないだろう

アスミさんをここでもう一度働かせたのは情報収集、明らかに誘ってくる人を

アスミさんがワザと引っかかり付いてった所を潰してもらう。


「そこのメイドちゃん、もしよければこの後どう? 良いお金出すよ?」


「いくらぐらいですか? 私……今お金無くて……」


「お、それなら、20,000ゴールドぐらいでどう?」


「そんなに?! ぜひ、お願いします」


「じゃあ、今から行こうか! 主人、ちょっとこの子借りますねー」


「お気をつけて―」


店の主人は自分の店のメイドが連れていかれる事に躊躇ちゅうちょせず

笑顔で見送る、私もアスミさんについていき……アスミさんの手を握る

それを見た男性は私達に聴こえないように小言で独り言を言ったのだが

私は聴こえている、もちろん……アスミさんも聴こえているはず。


「子供付きか……2人も『食える』とはこれは運がいいな」


そして……付いた場所は中央街から離れた小さな家

中に入ると男性が笑顔で3人待っていて、1人の男性が話かけてくる。


「よろしく! 今日は2人か、良いじゃないか!」


「だろ? 1人10,000ゴールドでいいからっよ!」


「まじかよ、ほら10,000」


私達の目の前でお金の受け渡しをしているのを私はハンナさんに耳打ちをすると

ハンナさんは頷くだけで武器を構えはしない。


「ハンナさん……そろそろ良いですよ、入口は私は防ぎます、3人お願いします」


「わかった……じゃあ、始める」


ハンナさんがゆっくりと男性の方に近寄る、男性の1人が近寄って来て

喜びながら声をハンナさんに声をかける。


「お、もう相手をしてくれるか? いいね……やる気ある子は……」


しかしハンナに近寄った男性は目の前に倒れ込む、私はもちろん

他の男性がなぜ倒れたのかはわからないが、倒れた男性の首を見ると……

ハンナさんの高速の手刀を首に当て気絶させたように見える。


「あ? おい、どうしたよ……」


「私の色気に当てられて気絶しちゃったんじゃないですか?」


「マジかよ……それはそれで、楽しみが増え……」


その男性も何かを言いかけたが……地面に倒れ込む

そして最後の1人になった男が不思議になってハンナさんに聴く。


「さては……何かしたのかい?」


そこでハンナさんはスカートの下から武器をだし、目の前の男に武器を構え

首元に当てて聴く。


「おい……この金はどこに行く? 言うなら許す、言わなければ首が飛ぶ」


「ぁ……あれ? メイドさんどうしたん……だい? ほら金は渡すから……」


「金はいらん……とっとと吐け……お前の首と情報……どっちが好きだ?」


「わ、わかった……言うから…殺さないで」


ハンナさんの『威圧』なのか『殺気』に当てられ男性は腰を地面に落とす

元よりメイド姿で愛想を振りまき続けているのだ……ストレスも溜まる


「実は……店の主人が食った女の5割を店に献上すればメイドを自由にしていい

 って許可が下りてるんだ……それでよ、ほら、俺らは……」


「やっぱり彼奴か……丁度いい、依頼発行場でそれを証言してもらう、いいな」


「いや、言ったら許してくれるんじゃ……」


「いいからこい……死にたくないだろ?」


「はい」


その後、中央街から依頼発行場までメイドさんが男を引きずり連れてったと言う

話題が数日続いたのは……しばらく後の話



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