表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第4章-旅は何時も行き当たりばったり-
32/190

第24話-王都の夜-

「よし……ばれなかった……」


私は宿屋を出ると夜の王都を歩いていくと……

私の剣のロストが喋り出す。


『おい、真夜中にどこに行くんだ?』


「ロスト……今まで寝てたの?」


『ずっと起きてたし、お前がどうしたいのか……見たいだけだ』


「見たいって……別に変な所にはいかないから」


『ほぅ……まぁ、黙って見ててやる』


ロストはそう言うと黙ってしまい喋らなくなる、

ほんとに勝手なんだから……でも私を心配してくれるのは嬉しい

そして……私は『ある』場所に付く


それは『依頼発行場』

王都の住民の依頼、防衛、護衛など数多く取り仕切る

24時間営業で朝から深夜までいろんな仕事が舞い込む

その金額が割高な事もあり、依頼を求める人間が後を絶たない。


私は入口から中に入るとそこは……人が密集していた

椅子に座っている人、端っこの壁に寄りかかり目を瞑っている人

受付みたいな所で騒いでいる人……私はその人達を掻き分けながら

3つある受付の1つに辿り着き、受付の人に声をかける。


「す、すみません……今からできる依頼ありますかぁ?」


受付の人が何か言おうとした時、後ろにいた賞金稼ぎの男性、何人かが茶化し出す


「おいおい、お子様が迷い込んでるぜ」


「まじかよ、ここはお子様相談所までやってるのかよ」


「ははは、預かれば良い金もらえんじゃね?」


私はその言葉に反論するように言い返す。


「違います、私も依頼を受けにきました」


しかし、その言葉は火に油だったようで、茶化した人間達はさらに茶化しだす。


「ぷ……お子様は帰ってお母さんにだっこしてお寝んねしてろ」


「そうだそうだ、ガキにできる依頼なんてねぇーよ」


周りにいる人達も私の事を『お子様』としか見ていない中

1人の男性が私の前に立ち、茶化してくる男の人に言う。


「お前らはそんなに偉いのか? 金魚のフン如きが偉そうに……」


「あん? てめぇ……なんだよ」


1人の男性が私を庇った男に突っかかるが周りの男の人達は止め

小さな声で言った。


「おい、あいつは『エステ・クレイム』だ……やめとけよ」


「エステって……賞金稼ぐトップ2の……」


エステと呼ばれた男性は短髪で茶髪

服装は白のシャツに茶色のコート、ズボンは長く白色


そして、エステと呼ばれた男性は私に話しかけてくる。


「おい、どんな依頼をしたい? 一度ぐらいなら付いて行ってやる」


「あ……えっと、できればお金が高そうなやつを……」


「そうかい、じゃあ……護衛か」


エステはそういうと受付の所に行き何やら話をした後、私に1つの紙を渡す

そこにはこう書いてあった。


『護衛依頼・盗賊から守ってほしい』

夜中、盗賊が侵入し金を取られないように守ってほしい

居眠りしたら金はなし、侵入されて金を取られたら取られた分返せ

成功報酬は10,000ゴールド


「それでどうだ? ……っと、名前はなんだ? 俺はエステ」


「あ、私はスティナって言います」


「了解、スティナ、その依頼で問題ないか? 居眠りしなければ問題ない」


「はい、大丈夫です」


「それじゃ依頼主の所に行こうか」


私とエステさんが『依頼発行場』から外に出た後、先程の男共が話だした


「エステってあんなに面倒見よかったけ?」


「……さぁな、手っ取り早く依頼が手に入るからじゃね?」


「ああ、なるほど……エステは『今さっき』ここに来たからか」


依頼発行場は先に来た人から依頼を発行する、スティナはその事知らずに

受付に言ったため、受付の人が断ろうとしたのだが、そこにエステが来て

「俺が変わりに頼んだ」と言い依頼を受け取ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ