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ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第4章-旅は何時も行き当たりばったり-
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第23話-共に歩む-

「んー……この通り作ると『3日』かかりますねー」


「3日ですか……スティナちゃん、どうしようか?」


ハンナさんは相変わらず『お母さん』口調と笑顔で私に聴いてくる

どこか新鮮しどこか懐かしく……そして慣れない。


「う、うん……大丈夫だよ」


「では、3日後に取りにきますので……お金はどれくらい必要でしょうか?」


鍛冶屋の主人は首を捻りながら必要な材料を見つめ、ハンナに言う。


「そうですね、50,000ゴールドでどうでしょうか?」


「ええ、構いませんよ、では失礼します」


ハンナさんはそういうと鍛冶屋の主人に頭を下げ、鍛冶屋から外に出ると

溜息を付きながら愚痴る。


「ふぅ……疲れる、50,000ゴールドは安いが……毎回……これ、やるのか……」


「お母さん、3日後もちゃんとしてね!」


私はからかい半分でハンナさんにそういう、ハンナさんは私に手を伸ばし

頭を撫でながら言う。


「いいわよ、ちゃんと準備してきましょうね、スティナちゃん」


それを見たミヤがすごく微妙な顔でハンナを見ながら声をかけてくる


「……ハンナとお姉様って3歳しか年齢離れてないわよね、それなのに

 間違えるのは……向こうが馬鹿なのか、ハンナのと」


「それ以上言ったら警備員に突き出すぞ」


ハンナさんはミヤの首元を掴みながら言っているが、微笑んでいる

この2人の付き合いは長くなんでも言い合える関係なのがどこか羨ましかった。


「しかし……3日後か……宿とってもいいが……御旗か国兵に見つかるな」


「3日後ってあんたの武器、時間かかるのね、お姉様どうします?」


「上手くばれないように王都の中で3日間いようか……それでいいですか?」


「スティナがそういうなら……任せろ……」


「ですです、お姉様が言うなら3日だろうと1ヵ月だろうと王都にいますよ!」


2人は笑顔で私の意見に賛同してくれる、護衛と言う『立場』でそう言ってくれてるか、それとも……『仲間』として言ってくれてるのか、その辺が私にはわからず

距離感を感じる時がある。


「今日は……この宿でいいだろ、ミヤ……金はあるか?」


「あるわよ、100ゴールド」


「……貧乏人め、殺した相手の財布ぐらいすっておけ」


「うるさいわね、お金には興味ないのよ」


「スティナはどうだ? いくらか持っているか?」


「ごめんなさい……0ゴールドです」


「たしかに……お金稼げる所なかったからな……私が払おう」


ハンナさんが宿屋の人にお金を払っている所を見ながら私は1つ気になる事がある

それはミヤの態度だ、私の時は『妹』みたいな感じで笑顔を振りまくが

他の人といる時のほうが『素』のような気がしてならない

それが気になりミヤに聴いてみる事にした。


「ねぇ、ミヤ……私との時も同じ喋り方でいいよ?」


「へ? あ、えっと……この喋り方『汚い』じゃないですか

 お姉様にはちゃんとした言葉使いたいのですよー」


「私は……私は、2人に『仲間』として私を見てほしいの!」


それを聴いたミヤは少し驚き、私に声をかけようとしたが

ハンナさんが割り込んで来て、私達に声をかける。


「部屋にいってから……話そう……それでいいな」


私達は3人部屋に入ると入口で立ったままいる

それはベットの寝る場所を考えているのか、それとも先程の事を考えているのか

すると……ハンナさんが並んでいる窓側のベットに座ると話だす。


「私は……スティナの事を仲間と思い……守る子だと……思っている

 護衛と言うのは……スティナといるほうが……楽しいと思ったからだ」


「私もそうです、護衛と言いますけど、お姉様と一緒にいたいんですよ

 言葉は……私の愛情みたいな物ですよ、気にしないでください」


ミヤも扉に近いベットに座り私に言う、2人が嘘を言ってるようには見えないし

その思いは本当なのだろう、だから私は2人言う。


「私に遠慮しなくていいから……ちゃんと仲良くしてください」


それを聴いたハンナさんとミヤは笑いながら2人は私に手を伸ばす

私はその手を取ると引っ張られ真ん中のベットに顔からいく。


「仲良くか……そうだな、ガチガチだと……楽しくないからな」


「そうですね! 仲良くしましょう、お姉様!」


その後、2人は同じ言葉を同時に言う。


『しかし、賊をやってて『仲良く』なんて言葉聴いたのは久しぶり』


そして私達は3人はベットで話ながら眠る事にした……

夜中、私は2人を起こさないように起きると『ある』場所に向かう。





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