第22話-ハンナ・アスミルの真骨頂-
外に出たは良いが……行く当てがない、それもこの場から離れないと不味い
そこで私が気づいたのは……
「王都に中に行きましょう!」
「はい、お姉様」
「いつも通り……だな」
私達3人は王都の南門から『普通』に入り街の中をぶらつく
しかし……一つだけ変わった所があるのをハンナさんが気づき私達に言う。
「手配書の中にスティナのがある」
「え?!」
私は慌てて自分の手配書を見るとそこにはこう書いてあった。
『小柄で茶色の髪、ロングソードを2本持っている』
懸賞金50,000ゴールド
「以外に良い値段だな……」
ハンナさんはそう言って自分のとミヤのを見せてくれる
『賞金稼ぎハンター ハンナ・アスミル』
懸賞金230,000ゴールド 絵はハンナさんの横顔が綺麗に書いてあった
『殺女・ミヤ・ステイラー』
懸賞金250,000ゴールド 絵のミヤは舌を出してる顔が書いてある
「殺女って……せめて可愛く書きなさいよ……」
「そんなのより、ミヤ……これを見ろ」
私も2人が見ているを見るとそこにはこう書いてあった。
『小柄な女性が持っている剣を2本奪い取った者は600,000ゴールド』
「剣如きに……私達が負けている」
「さ、さすが……お姉様の……剣」
私が褒められてるわけでもないのでたいして嬉しくない上に
本人のロストは眠ったまま起きる事はない。
私は2人が『手配書』を見ている中、周囲を見ていると……ある鍛冶屋を見つける
そこには人が寄り付かず、閑古鳥がないているような鍛冶屋
私は中を見るために近寄ると……中から男性が1人出て来て私に話かける
「……子供がここに来ても意味ないだろ、お父さんかお母さんとおいで」
門前払いならぬ『子供』扱いされた、それも小さい子扱いである
私はそれにムカつき、ミヤとハンナさんの所に戻り、先程の事を話すと……
「そいつ殺しましょう」
ミヤは真面目な顔でそう言うがハンナは少し考えると私とミヤに言う。
「少し……からかってみるか……ミヤ、周囲の警護を頼む」
「私がもうちょっと『歳』いってればなー、まぁ、いいや……お願いね」
そういうとミヤは姿を消すが、ハンナさんは小さな声で『まだ若いぞ』と
言ってるのが聴こえてしまった。
しかし……ハンナさんの意味にミヤが理解した事に驚いたのと
次にハンナさんが行った行動にさらに驚いた。
「すみませんー先程は娘がお世話になりましたー」
「え……あ、先程の子……のお母さんですか、お若いですね」
「ええ、そうなんです、若い時に生んだので」
「そうでしたかー、で、どうして鍛冶屋に?」
「実は私の、武器を無くしてしまいまして……この子を守るために
新しいのを探してるんです」
普段喋らないハンナさんの『本気』が見えた気がしたけど、ハンナさんも若いはず
たしか……『19』、それになのにこの鍛冶屋の主人が気づかないって事は
ハンナさんが若く見えていないのか、私が幼すぎて見えるのかどちらか
「でしたら私が作りましょうか? ご要望受けますよ!」
「いいんですか? 私のために? お店で売ってる物でもいいのですけど」
「いえいえ、お子さんを守るために大切な武器です、御作りします」
「あら……ありがとうございます、あ、それなら『こんな』のをお願いします」
「ほぅ……ふむふむ、それで……なるほど、わかりました」
ハンナさんは鍛冶屋の主人と何やら話をしているが私はハンナさんに手を握られ
何もする事がなく、主人の顔を見るとある事に気づく。
『この人……ハンナさんに惚れてるわね』
そんな状況の中、ミヤは店の外で座りながら聞き耳を立てつつ、1人事を呟く
「ハンナめ、あいかわらず……あーいうのは得意よね
私には無理無理、お姉様1人でじゅーぶんだっての」
元々ハンナは『手配書』の人間を倒すため、家に入り込もうとする事があった
それを成功させるために、何時もと違う態度で相手を誤魔化す方法を得意とする
それがハンナである。