第21話-新たなる旅立ち-
「ミヤが……見えない?」
「あーリク死なないと……いいがな」
ハンナさんは小さい声でそう言った
私はその言葉を聴き取り、慌ててハンナさんに聴く。
「え?! どういうことなんですか?」
「あれは……ハイド、潜伏すると言う意味なんだが、ミヤは暗殺を得意としている
暗殺をしてる内に見に付けたそうだ……音を絶てずに刈り取る方法を」
その言葉と共にリクの声と武器と武器がぶつかる音が響き渡る
「チッィ……今のは間一髪防いだが……次はどこからだ……」
しかしリクの声だけでミヤの姿はない
私は『どこ』を探してもいないと思いハンナさんに聴く
するととハンナさんは首を横に振り言う。
「いるぞ? ただ場所はわからない、天井なのか目の前なのか……」
「え……? でも姿が……見えないんですけど」
「殺意を消し、人からの視線を消しているんだ……まるで空気のように
そして誰にも見えないように……姿を現す」
また武器と武器がぶつかり合う音だけが響き、またリクが声を荒げる
「いい加減にしろよ?! 首ばっかり狙いやがって……殺意がばればれだぜ」
すると『何も』ない場所から声が聴こえる、それはミヤの声
しかし、ミヤの姿はどこにもない。
「……そ、じゃあ……3度目の正直に殺ってあげる」
その瞬間だけ私にもミヤの動きが見えたのかも知れない
私は慌ててミヤに叫ぶ。
「ミヤ! 殺しちゃだめ! ぜったーいだめだよ!」
しかしミヤのナイフはリクを切り裂いた
そう……服だけを切り裂いたのだ。
「お姉様に感謝しなさいよ……まぁ、夜道に気を付けなさい、ざーこ」
ミヤはそう言い私達の方へと歩いてくる
しかし背後からリクが拳を伸ばしミヤの背後から殴ろうとするが……
「だから、雑魚風情が……手加減したからって調子に乗んなっての」
その言葉と共にリクのナックルが両手とも切り裂かり地面に落ち
リクは地面に倒れるがミヤが今、何をしたのかはハンナさんにも
わからなかったと言う……
そしてミヤは笑顔で私に抱き着き、話を始める
「お姉様、どうでした? 私はかっこよかったですか?!」
「うん、かっこよかったよ!」
「やった」
両手でガッツポーズをするミヤにハンナは口を押え笑いを堪えている
それを見たミヤはハンナを怒鳴る、その光景がどこか微笑ましかったが
今はそれどころじゃない。
「ハンナさん、ミヤ……今ならいけます」
「いきましょう! お姉様!」
「そうだな……行こう」
私達3人は入口から出る
私が出る時に2人は先、上で待っており私に手伸ばし言う。
「さぁ、どこに行きますか? お姉様!」
「スティナ、お前が決めろ、私達はお前を守るためにいる」
私は2人の手を取り外に出る。