第15話-帰還そして-
そしてハンナとミヤが入り口から下に降りた時、リドラーとがヒーナ待っている
「戻って来たか、で……どうだった?」
「食糧は……無理だった、だが……それ以上の収穫はあった」
「……?、どういう事だ?」
「スティナの抜けない剣が抜けた」
「ほぅ……あの剣が……で、どうだった?」
「化物だな、相手の大砲、大砲の弾、大盾を溶かした」
「溶かした?!」
ハンナとリドラーの会話にヒーナが割って入って来た
理由は明確だ……物を溶かす武器、それも剣で相手の武器の溶かす
この世界に置いて『機械』と呼ばれる物はあってもそれの数は少ない
理由は機械を作るための『鉄』の数、種類が少ない事。
「あ、ああ……さっきいった物が無くなったんだ、溶かしたか消したかだな」
「……なるほど、ぜひ調べてみたいな!」
「ヒーナ……お前は本当に……調べるのが……いや、武器が好きだな」
「あったりまえ! 作るのも調べるのも大好きだ」
リドラーはヒーナとハンナの会話を黙って見ている、黙っている理由は……
『首を突っ込むと碌な事がないから』であり、それを見たミヤは
リドラーが黙っているのにが気づき、ミヤはハンナに言う。
「ハンナ、背中のお姉様を寝かしてからゆっくり話せばいいわよ」
「それもそうだな……忘れてた」
「忘れるなよ……私が寝かしてくるから変わりに話をしておいて」
「わかった」
そう言うとミヤはハンナからスティナを受け取ると
おんぶし直しスティナの部屋まで運んで行く。
それを見送ったリドラーとヒーナはハンナと立ったまま会話を進める
内容はもちろん『溶かした剣の話題』
しかし……その話題の武器はスティナが寝たまま抱き抱えてるため放さない
もちろん、それを取ろうとするとミナに威嚇されるため誰も触れない
「じゃあ……その溶かすを使えば国兵なんて余裕じゃない」
ヒーナはそう言ったが、ハンナは腕を組みながら言う。
「無理だな……あの技らしい物を1回使ったら……スティナが倒れた」
「え? 過労とかじゃなくて?」
「それもあるが……何か別の力のせいに見える」
「別の力? そんな物あんの?」
「わからん……だけどそんな『気』がしてしかたない」
リドラーは黙ったまま話を聴きながら、スティナの見舞いに行きたくてしかたなかったなかった、しかし……こっちの話も重要なので動けないでいる。
その頃……スティナを運んだミヤは驚いていた
それはミヤが『剣』と話をしている事でミヤは剣が喋る事を知らなかった。
『どうした? 剣が喋っては行けないのか?』
「いや……普通は喋んないんだけど……アンタは何者?」
『俺か? 俺は……まぁ、持ち主が起きたら教えてやるよ』
「剣の癖に生意気なのね」
『そんなもんだろ……持ち主のお嬢ちゃんが起きたら呼んでくれ』
「はいよ」
ミヤは剣と話していた……が、正直内心は落ち着いていない
『何こいつ……お姉様の剣なのは良いけど……なんで喋るわけ……
それも態度デカイし……まぁ、お姉様の剣だし我慢我慢』
それから数分後、スティナが目を覚ましたがミヤが皆を呼びに行く事はなかった。