表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第2章-王都そしてインペリアルガード-
22/190

第14話-剣そして功労者-

ただ、物が斬られ、地面に落ちているのなら納得がいく

しかし……先程の一撃は『物を消していた』


「……ねぇ、私は『何を』やったの?」


『言っただろ? 剣圧だって』


「剣圧って……風みたいな物でしょ? それだけで盾とかが消えるなんて……」


『剣圧は衝撃波だ、風となるとソニックブームになるな』


「じゃあ……なんなの?」


「溶断してるんだよ」


「……?」


剣は『しかたないな』と言いながら『剣圧による溶断』を説明してくれる


衝撃波とは音速を超えた速さの圧縮した圧力、剣の場合は剣から放たれる

剣圧となる……しかし剣圧はソニックブームと呼ばれ、遠距離の物を切り裂く


では『剣圧による溶断』はソニックブームに熱が込められており

それが物質に当たり溶ける……それも切断した部分にも熱が伝わり

塵も残さず溶かして溶断される。


「えっと……剣圧に溶岩みたいな力が込められてるってこと?」


『まぁ、そうなるな……もちろん、人間に当てれば溶ける』


溶断を見た事もない人からするとそれは『恐怖』になる

目の前、自分が持っていた物が無くなっているのだ。


「なんだよ……あれ、あんなのに勝てるわけないだろ!」


そう言って大砲隊は首都へと逃げ出す、それをミヤは追いかける事なく

ハンナの援護に向かうがハンナの方の戦闘も終了していた。


「ハンナ、敵はどこ行ったの?」


「……私達が驚いてる隙に逃げた……さすがインペリアルガード……」


「逃がしただけじゃん」


「それより、馬車の中は空っぽだ……援軍が来る前に引くぞ」


「はいはい、今回の功労者様を連れてくるわね」


「ああ、頼む……アジトで自慢できる土産話だ」


そう言ってミヤはスティナに走り寄って行く……

その光景を見ながらハンナはある事考える。


『たしかにあの攻撃なら……国兵も余裕だろう、しかし……それなら

 どうして他の連中は使わなかった? どうしてスティナだけが抜ける?』


そう思い悩みだしてるハンナの元へミヤが慌てながら駆け寄ってきて言う。


「お姉様が倒れてる! 手を貸しなさい!」


「わかった……今行く」


ミヤがスティナの元へ行った時、剣は鞘に収まっていたがスティナはその場に

倒れ寝ていた、それをハンナがおんぶし、ミヤと一緒にアジトまで走り出しながら

ハンナがミヤに言う。


「いきなしの事に精神が滅入ったのだろう……しかしよくやった」


「そうそう、お姉様はやっぱりすごかったのよ! 後、その剣もね」


「そうだな……この剣も……すごいな」


そう喋りながらハンナとミヤはアジトの入口を開ける前に周りを確認し帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ