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第163話-エステとフィリシアの部屋-

エステは部屋入って部屋の中に見回すと……

両開きの窓が一つと綺麗なベットが2つ、小型の白色のテーブルと白椅子2つ

全てが高級に見えるような作りになっている


「エステ、あんたはどっちで寝る?」


「ん? フィリシアの好きなほうでいいぞ」


「そう? じゃあ……私、窓側で」


「はいよ」


そういうとフィリシアはジャンプし、ベットの上で大の字になると

笑顔でエステに言う


「このベットふかふか……エステも乗ってみたら?」


「遠慮するよ、って言うか……服の下が見えるぞ」


エステは真面目な顔でそういうとフィリシアは慌てた様子で服の腰部分を

右手で押さえ、エステを睨むように話かける


「見た?」


「見てない」


エステはそういいながら、持っていた武器を自分のベットの脇の壁に立て掛けると

布団を捲り、ベットの中に入る

それを見た、フィリシアは呆れ顔でエステに言う


「……嘘でしょ、もしかしてもう寝るの?」


「ああ、寝る……今日は疲れたんだ」


「たしかに疲れたけど……少しぐらい話をしよ?」


「暴力女とか?」


「ちっ……違うわよ! あれは……ミヤとスティナちゃんの言い方が……」


「かわんねぇよ、実戦と模擬戦紛いの区別ができなかったんだからな」


「それは……私が今までいた環境が……」


フィリシアはどこか寂しそうにベットの上に座ると

エステは右手で頭をかきながら起き上がり、胡座をかくとフィリシアに言う


「フィリシアも傭兵だったんだっけ?」


「そうだけど……」


「俺も少し前までは賞金稼ぎで、今はスティナの永久護衛さ」


「永久?! エステ……あんたスティナに何をしたの?」


「別に……金で雇われただけさ」


ついでに『騙された』と言うのはエステの心の内に仕舞っておくとして

エステはフィリシアのある事に気づく、それはスティナに対する呼び方

『ちゃん』を付けたり付けなかったり、明らかに自分より年下と見てる部分があり

付けているのと、一度戦ったりした時の残りが合って付けない時もある

フィリシアの中でスティナがどっちなのか迷っているんだろ……

とエステは思う


「金で雇われただけなら、もうそろそろ契約切ってもいいんじゃない?」


「だから、永久って言ったろ? 死ぬまで護衛だよ」


「……それはエステに取って楽しい事なの?」


「さぁな、でも……ここまでの旅でいろいろ合ったから楽しんじゃないか?」


エステはそう言いながら天井を見る、そしてエステは小さな声で

フィリシアに質問する


「もしかして、付いてくるのか?」


「だめなの?」


「……俺1人じゃ決められないのと……もしかしたらここで旅は終了かもな」


「終了?」


「ああ、スティナは母親のミナセさんと会えたし

『あれ』もミナセさんが何とかしてくれるだろうしな」


「あれって……?」


「いや……なんでもない、気にしないでくれ」


エステが言った『あれ』とはロスト・ヘレン・ブレード

あれを他の人に渡さない旅だったのと、スティナがミナセと会え合流できる事が

エステの中で一番大事な事だったのかもしれない


「そう? まぁ……もしも旅を続けるのなら私は付いていく 

 ちなみにミナセさんとの訓練も付き合うからっ」


そういうとフィリシアはベットの布団を捲ると布団に包まり寝てしまう

エステもそれを見た後、ゆっくりと横になり、寝る事にした

しかし……その時のフィリシアは寝つけないのか、ベットの中で体を動かしていた

それは訓練ができる喜びなのか、それとも別の物なのかはエステも知らない

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