表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第2章-王都そしてインペリアルガード-
17/190

第9話-待ち伏せ-

ハンナが馬車の後ろまで走った所である事に気づく

それは……馬車を護衛してる人物もそれ以外も一切動揺していない事。


「どういう事……?」


そうハンナが思った時、馬車の荷台を隠していた木箱をどかし1人の男が降りて

ハンナに言う。


「……引っかかったな、ハンナ・アスミル、お前を待っていたぞ」


その男の恰好は白い服に黒いズボン、『インペリアル・ガード』である

ちなみに服と言っても、その強度は鎧よりも硬い、そして軽い

そして、その男の肩の紋章に『Ⅴ』と入っている。


「……誰?」


「な……俺はインペリアル第5階級の『ファルケ・イミテート』だ」


「そ、5階級なんてどうでもいい」


「チッ、ならばこれを見ろ!」


ファルケと名乗った人物が馬車の方向を指さす、すると……

馬車を動かしていた人と警備していた人が砂避けのフードを脱ぎ捨てる

そのフードの下は白い服に黒いズボン、階級は『Ⅵ』と『Ⅶ』


そして荷台から……傭兵が3人と1人のインペリアル所属の男、階級は『Ⅴ』


「どうだ、お前は……罠に引っかかったんだ!」


「……低階級には興味はない、さっさと終わらせる」


ハンナは相手の階級と顔を見てあきらかに態度を変えた

それは……義賊、賊の中には国兵に殺された人に恨みを持つ者はいる

そんな人物達が『手配書』を出すことがあり、それも倒した証明をその人に渡せば

お金、食べ物を貰う事ができる。

それもハンナはその『手配書』のほとんどの顔を覚えている

それはもちろん『インペリアルガード』の顔、階級でさえ忘れない。


「なんだと……お前らやっちまえ!」


ファルケは兵士達に号令を出し、ハンナに向かわせるが

それにハンナは臆する事はなく……武器『トンファーナイフ』を構える。


『トンファーナイフ』

トンファーの改良型、改良型と言っても先端に小型のナイフを付けただけ

付けただけだが、ハンナには大きなアドバンテージがある。

それは、ナイフによる斬撃、切断、先端に取り付けた事による攻撃距離

そしてトンファーとしての機能、打撃もある。


「こい……遊んでやる」


ハンナが7人の兵士に突撃したのを見ながら、ミヤがスティナに話かける。


「あれはー多勢に無勢ですね、ちょっと援護いってきますー!」


「なら、私も!」


しかしスティナの言葉にミヤは首を横に振り言う。


「インペリアル……国兵が多すぎます、守れそうにないので隠れててください

 もちろん、お姉様には終わった後、荷物運びを手伝ってもらいますからっ」


そう言ってミヤも敵陣に飛び込んでいく……

取り残されたスティナは邪魔にならないように北出口からさらに離れ

敵から見えにくい場所へ移動し、2人の戦いを見る事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ